なんで⁈
私は、一人っ子。
名前は、田口 さよ
優しいパパとママに愛されて育ったごく普
通の中学生。
だったはず。
パパとママは、いつも仲良しにみえた。
最近までは。
でも、高校生になったくらいからパパとマ
マの様子がおかしい?
ママあんまり笑わなくなった。
パパも家にいる時間少なくなった気がする。
何か変なんだけど何…
⁈ ⁈ ⁈
そして、しばらくそんな不思議な感じが続いたんだけど…
平日の夕方、珍しくパパもいるじゃん!
わーい!
なんて無邪気に喜んで玄関を開けた私。
「ただいまー!パパ今日早いね!」
あれ…⁈
空気重くない…?
よどみすぎだよ。
すると、うなだれながら
「うん…」
って小さい声で返事をするパパ。
すると、ママがいつもの優しい口調で
「パパとママ離婚するの。だからさよちゃん
どっちについて行く?」
って。
「え…あ、あたしは…」
まさかの急な質問にパニックになってしま
った。
で、ボロボロ泣きながら家を飛び出した。
キーッ。
バタ。
私は、急に家を飛び出したから自転車が来
ていたことすら気がつかなかった。
それに、もうどうにでもなれなんて自暴自
棄になっていた。
飛び出しなんて自転車に乗っている人にし
てみたら大迷惑な事だ。
さらに迷惑な事に私は、自転車とぶつかっ
て二日眠っていた。
目を覚ますと…
ギョッ。
何このリスのぬいぐるみ。
一瞬枕元のドアップのリスをみて驚いた。
でも、よくみたらかわいい。
ところで何でぬいぐるみ…?
しかもここ病院。
あ、嫌な事思い出した。
パパとママ…
このままずっと眠っていたい。
ギュッとリスのぬいぐるみを抱きしめた。
で、またボロボロと涙が流れた。
家族は、ずっと一緒だって思ってた。
それが当たり前って。
だからどっちか選んでなんてそんなの無理
だよ…
コンコン。
やばい。誰か入ってくるじゃん。
ガラッとドアが開いた。
誰…?
知らない高校生。
制服も私の高校と違う。
?病室間違えてんのかな?
とりあえず寝たふりしよっと。
「こんな事になっちゃってごめん」
高校生の男の子が言った。
きっと私とぶつかった人だ。
お見舞いに来てくれたんだ。
なんかすみません。
心の中で謝った。
ふわ
ポンポン。
えっ⁈今頭ポンポンされた気がする…
あぁ、昔よくパパが私の寝てる時頭ポンポ
ンしてくれたっけ。
「えっ、大丈夫?苦しいの?目覚めた?」
男の子が慌てふためいた。
で、ナースコールしだした。
ん?
私なんかしたのかな?
薄目とか?
やばい。恥ずかしいじゃん。
とりあえず寝たふりを続けたけど、どうし
よう…
目あけるタイミングが…
パタパタパタ
ガラッ。
看護婦さんが来たみたい。
「目覚まされました?」
看護婦さんが高校生に聞いた。
「いえ、その眠ってるみたいなんですけどその、急に涙が流れて…」
えっ?私泣いてた…
頭ポンポンでさっきパパを思い出して無意識に泣いちゃってたんだ。
どーしよー。
ピタピタ。
看護婦さんが優しくティッシュで涙を拭いてくれた。
「うん。もうすぐ目覚めると思うよ。毎日お
見舞い偉いね。目覚ましたらすぐ連絡さし
あげますね」
「はい。じゃあ、僕はこれで失礼します。」
そう言うと高校生が部屋を出て行った。
「もう目あけて大丈夫よ。具合どう?」
看護婦さんにみやぶられていた。
パチッ。
目をあけると、
にっこりして私を覗き込む看護婦さん。
「あの、具合大丈夫です…」
「そう。よかった。じゃ後で検査しますから
また来ますね」
「あの、さっきの高校生毎日来てたんです
か?」
「うん。毎日一時間くらい」
にっこり微笑み部屋をでる看護婦さん。
ふぅ。
ってか、あの高校生毎日来てくれてたんだ。
ってことは、寝顔を見られてた…
しかも一時間も‼︎
あー、恥ずかしいー。
もしかして明日も来る?
どういう対応したらいいんだろう…
コンコン。
えっ?今度は誰?
ガラッ。
ママ…
今は、パパにもママにも会いたくなかった
な。
ママは、私の着替えを持って来てくれた。
目を覚ました私をみて喜んでた。
で、
「ごめんね。また来るから」って言って部屋
を出て行った。
あーあ。
そうだ。トイレ。
トイレに行こうとしたら、
痛っ。
足ねんざしたんだ…
バカだな。
私…
みんなに迷惑ばっかりかけてる。
続く。