強制的に異世界転移
初心者です。また掛け持ちしました、、、
-数時間前-
「ねえ貴方、異世界転移って、興味ない?」
「はあ?」
大学生の俺、岬 緋燕は、久しぶりに会った同級生に合コンに誘われて来たのだが、合コン相手の一人にそんなことを聞かれる
「いや、アニメとか興味あまりないんで」
「ううん、違う。行ってみたい?実際に」
「い、いや別に、、、」
「ふうん、、、私と一緒に、異世界、、、行きたくない?」
な、なんだこいつ、、、大学生にもなって中二病か?
「さっきも言ったけどそういうの興味ないんで」
「なら、強引になるけど、、、失礼します」
俺の胸に彼女は、手を置く
「な、何する気だ、、、?」
「そうそう、名前言ってなかったね。私は ミネ・イナ・カルレルナサ・ミャルナッツ・スターリング。よろしく」
は?な、なんて?そう思うと、急に俺の視界がぼやけてくる。な、なんだ、、、おい、要人、(合コンに誘った本人)どういうことだ、、、って、あれ?いない?
「あと、君が見ていたのは私が君にかけた幻術だよ」
そう聞こえた瞬間、俺の意識が無くなった。
「ん、んん、、、はっ!?」
鳥の囀りで目を覚ます。そこは、森の中だった
「こ、ここは、、、」
「ようこそ、異世界へ」
「はあ!?お、お前、、、いったい、、、」
「名前はさっき言ったでしょ。そして私の正体は、、、」
沈黙が訪れる。な、なんだ、、、?アニメとか漫画とかでよくある、召喚者ってやつ?
「ただの一般市民です!」
「おい、ちょっと待て、一般市民が何で異世界転移させれるんだよ」
「お?異世界って信じてくれるんだ?」
「あそこにいるもん見せられたら信じるしかないだろ」
「ふぇ?」
彼女の後ろに立っていたのは、
「お、オーガ⁉」
「ぐおおお!!!」
オーガが、拳をつきだす。
「よっ!」
彼女は、オーガの拳を避けて、オーガの胸に手を置く。
「眠りなさい」
そう言うと、オーガは眠りについた。
「ど、どういうことだ、、、?」
「私の能力、精神探り。精神をいじり、幻覚を見せたり、眠らせたりするの」
「いや、お前、絶対一般市民じゃないよな?」
「お前って言うのやめて、、、そうねぇ、普通にイナって呼んで」
「分かったが、、、とりあえず色々教えてくれ」
それから、イナの話を聞いた。
イナは、家の倉を漁っていると、カードのような物を見つけたらしい。そして、そのカードは家族に聞くと、異世界転移をするためのものらしい。イナは半信半疑でカードを使用 (呪文唱えるだけ)すると、真っ白な、世界に飛ばされて、異世界転移するには、初対面の人と一緒にしなきゃいけないなど色々そこにいた人に聞かされたらしい。そして、その時手に入れた能力が例の能力らしい
「うう、信じがたい話だな」
「でも、さっきの見たでしょ?」
「ああ。まあ一応、信じるが、、、俺に能力はないの?」
「あるよ。貴方の能力はテレキネシスだよ」
「テレキネシスか、、、」
攻撃には使えるかな?武器持ってたらだけど
「で、この世界に魔王は?」
「勿論いるわ。それを倒しに来たんだから」
「はあ、ほぼ無理矢理に連れてこられた俺って運ないな、、、」
「その、無理矢理連れてきた本人を前にして言うかな、、、まあ、ごめんなさい」
まあ、悪い奴じゃなさそうだ、、、てか、こいつ以外と美人なんだよな。美人というか美少女というか、、、
イナ
髪は銀髪。服は女性の騎士がつけてそうな装備。瞳はピンク。耳の横の髪を密編みにしてふたつ肩にかけている。身長は165前後。手に手袋をはめている。靴はブーツ。
緋燕
髪は黒。字を読むときなどはメガネをかける。少し、髪は右の方にアホ毛があり、それが本人のチャームポイントだ。耳は少し、髪で隠れてある。身長は170前後。服は黒猫の絵が書かれたシャツに、黒のジャケットを着て、ジーパンをはいている。靴は運動靴だ
「で、これからどうすれば良いんだ?」
「そうだなぁ、とりあえず村にいけば良いと思う」
「了解」
とりあえず、イナについていくことにする
「そうだ、歩いてる間にもうちょっと自己紹介しよ?」
好きな食べ物など、色々話し合いながら歩いていく。
-数分後-
「あ、見えたよ!あれが私達の新しい村、、、『ネクラ』だよ!」
「あれが、、、てか、俺らあそこに行って何するの?」
「私達の家があるからそこに行く」
「、、、とりあえず説明してくれ」
イナ曰く、俺達はこの世界に元からいた設定で、俺はこの土地の貴族の第5後継者らしい。ちなみにこいつは、そこに勤めている騎士らしい。
「てかさ、何でイナじゃなくて俺が貴族なの?」
「貴族って面倒くさそうだから擦り付けちゃった!」てへぺろ!
「はあ、そういう設定もその、白い世界でやってきたって訳ね、、、」
「そういうこと、、、ごめんなさい」
なんだろう、謝られるとなんか調子狂う。
「で、でも、もうこの村からは出ていくことになるよ。成人したら、出ていかなくちゃいけないルールなの」
「なるほど」
「あ、あと、もうすぐ貴方も私も格好変わるから」
「え?」
すると、なんだか、一瞬で視線が低くなったように感じる。
「な、なんだ?って、お前なんか背縮んだ?てか、顔も少し幼くなったような、、、」
「貴方だって同じじゃない、、、はい、手鏡」
そう言って、ポケットから、小さな手鏡を出す。そして、それを覗きこむと、、、
「誰!?」
「あなた」
髪はさっきよりも少し短くなり、顔は中学生ぐらいの顔立ちになっている。
「ちょっ、何となくはなぜ、こうなるかは理解した。だが、イナはそこまで変わってないのに、俺めちゃくちゃ変わってるんですけど!?」
「ちょっと、貴族には合わない格好だったんじゃない?」
「まあ、顔とかは良しとしよう、だが、黒猫シャツが変わってるのは納得いかない!」
俺の大事な大事な黒猫シャツが冒険者?って感じの服に変わっていた
「てか、貴族がこんな冒険者みたいな格好してて良いの?」
「低級貴族だからね。ちなみに私達は15歳って設定ね。この世界の文字も言葉も分かる。そして、名前だけど、貴方はビザヴェバルナッタ・ルイよ」
「ビザ、、、なんだって?」
「ビザヴェバルナッタ。貴族の名前よ」
「りょ、了解」
長い単語とか、名前覚えるの苦手なんだよなぁ。
「とりあえず、、、ついたわね」
「うーん、なんか皆こっちに挨拶とかもしないのな」
てっきり、『貴族様、はは~』みたいな感じなのかと思ってたのだが、、、
「まあ、低級貴族で、5男だからねぇ。それと、うちの貴族はあまり市民に好かれてないのよ」
「そういうパターンですか、、、」
異世界転移あるあるその1転移したところが低級であまり好かれていない
「さて、」
お屋敷の前でイナが立ち止まる
「ここが、ビザヴェバルナッタ家の屋敷?」
「ええ、入るわよ」
コンコン、とノックして、扉を開けて、俺を中に入れようとする。そうか、立場的には俺の方が上だったな
「ただいま帰りました」
なんか、貴族っぽく言ってみる
「ルイか、、、話がある。手を洗い、待ってなさい」
「はい」
さて、手を洗うか、、、って、何で場所分かるんだ、、、?
「ただいま戻りました」
続いてイナが入ってくる。
「うむ。ナルキの部屋の掃除を頼む」
「かしこまりました」
手を洗った俺とすれ違う。
「さて、ルイお前は今日、成人になるわけだ」
「はい」
「まずは、おめでとう」
「ありがとうございます」
頭を下げる。こういうのってたしか、90度下げなければいけないんだっけ?
「次に、王都への招待券だ。そこで仕事、もしくは学生として学びなさい」
「はい」
招待券を受けとる
「そして、誕生日プレゼントにこの剣をやる」
「ありがとうございます」
渡されたのは、新品と思われる二本の剣だった。どちらも短刀だ
「そして、お前についていきたいと言ってる奴がいてな。そいつと共に王都に上がれ」
「分かりました」
イナのことだろう
「今日は宴だ。それまで、用意をしてなさい」
「分かりました。失礼します」
そう言って、自分の部屋に行く、、、これは勘というか分からないが、分かるのだ。もしかしたら、記憶が植え付けられているのかもしれない
「ふぅ、結構緊張するな、、、ていか今日成人とは聞いてないんだが、、、」
とりあえず、部屋を見渡す。知らないはずなのに、頭の中では見慣れた感じがする。すると、コンコンと、ノックする音が聞こえる。
「はい」
「イナです。失礼します」
そう言って、入ってくる
「ふぅ、まあ、明日に王都に上るわ」
「ああ」
「準備はもう出来てある」
「そんな気がしてたよ」
「それで、王都までなんだけど、、、歩いて行かなくちゃいけなくてね」
「おい普通、貴族っていえば、馬車とか使うだろ」
「それがねぇ、低級にも程があるというかなんというかという感じで、、、」
なるほど、察したよ全く
「で、どれくらいかかるんだ?」
「3日」
俺達は3日も歩かなければいけないのか、、、しかも、頭の中にある偽り?の記憶からして、モンスターいるみたいだし、、、
「とりあえず、荷物の中にある魔道書読んどいたら?」
「魔法もあるのか」
「誰もが使えるというわけではないけどね。まあ、私達は使えるから」
「了解」
使えなかったら、ちょっとショック受けてたわ、、、結構楽しみにしてたんだからさ
まあ、魔道書と、記憶を照らし合わせて分かったことは、俺達は初級から、上級魔法まで使えること、魔法は、大体基本の技はあるけど、自身で作れること、魔法を使える人は、二分の一ぐらいの割合だということだ
「なるほど、、、まあ、お決まりって感じだな」
なろう系に突入したりする可能性が、、、
「まあ、そこは置いといて、、、そろそろ時間だな」
部屋を出て、食堂に向かう。そこには御馳走が並べられていた。そして、宴が始まり、そして終わる。
-翌朝-
「行ってきます」
「ああ、それとこれを」
父が袋を渡してくる。持つと、じゃり、と音がした。
「中には100000メル(円にして10000円、、、変わりませんね、、、)入っている。これで私との縁も消える。さらばだ!」
ドアをバタン!と閉められる
「つまり、もう関わるなという意味だな」
「そういうことだね、、、」
「さて、行きますか」
「了解」
王都に向けて歩き出す。
王都につくまで色々あった。だが、ついに、、、
「来たな、、、王都、『ハルベス』」
丘の向こうに王都が見える。
「さて、行こうか」
「ああ」
「にしても、今回の旅、凄く楽しそうだったね」
「まあな」
「ふふ、私に感謝しても良いんじゃない?」
「ああ、ありがとな、イナ」
「どういたしまして。ご主人様」
「ご、ご主人様⁉」
「ふふ、冗談だよ」
そんな感じで歩いて行くと、王都の門に着く。そこで招待券を見せて、王都に入る。
「さあ、行きましょ」
「どこへ?」
「勿論、魔法学校へ!」