表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幽霊と神様にこんにちは  作者: 明智 颯茄
6/35

永遠とはどういうことか

 当たり前のことだが、この世で生きている限り、死という終わりは誰にでもやって来る。そうして、霊界へとゆく。


 肉体には限りがあるが、心は永遠である。つまり、霊界へ行ったあとは、生まれ変わらない限りは死は二度と訪れない。


 霊界、神界には死がない。永遠の世界。これは理解ができるだろう。それでは、どんなところが、どのようにこの世界と法則が違うのか具体的に見ていこう。


 まずは容姿の問題。Aさんは戦国時代に三十二歳で亡くなった。霊界では見た目はいくつか?


 これは比較的答えは出やすいと思う。永遠の世界ということで、何年経っても三十二歳のままだ。


 それでは次の問題。Bさんは同じく戦国時代で、生まれる出る前に胎児のまま亡くなった。霊界では見た目はいくつか?


 少々難しいと思う。考えてみよう。Bさんは一人きりで霊界へと戻ってきている。そうなると、Bさんがどうやって生活するのかを考えると、答えに近づくかもしれない。


 これは特別ルールが適用される。霊界は心の世界。心が成長していけるように、三歳未満で亡くなった者に対しては、一人で動き考えることができる最低限の年齢――三歳へと自動的に成長する。ということで、Bさんは三歳が答え。


 それでは、今度は神様の問題。二千年前に生まれた神様の見た目はいくつだろうか?


 人の年齢をはるかに超えている。おじいさんだろうか。それとも若者か。よくよく考えてみると、迷うところではないだろうか。


 それでは答え。若者であることが多い。

 これは神世だけの特別ルールがある。十八歳までは年齢を重ねるが、その後は自身の好きな年齢で止めて、永遠を生きていけるのである。


 このように、物質界とは法則がまったく違う。次のようなことも当たり前に起きている。見た目が五歳でも四百年以上生きている子供も普通にいる。大人顔負けの人生論を語る。


 つまりは、見た目で人を判断してはいけないということだ。子供の話だからといって話半分に聞いていてはいけない。霊界と神界は何度も言うように心の世界であり、大切なのは中身である。


 ただし例外がある。まずは霊界での話だ。心に何らかの影響が加わると、若返りということが起きる。高齢で亡くなったのに、二十代の若者になってしまったという話は聞いたことがある。


 それから、これは神様だけの話だ。結婚をする際には、お互いの魂を入れ替えるという儀式を行う。この際、相手の魂の影響を受けて、年齢や背丈、見た目が変わるということはよく起きる。


 久しぶりに会ったら、全然違う容姿の神様になっていたということがあった。


 心を入れ替えて生きていこう――

 そんなことを人生で考える時はあるだろう。その時、世界の見え方が突然変わったという経験はないだろうか。それは、心――魂の姿形が変わったということだ。肉体よりも変幻自在なのである。


 別のことからも、永遠の世界が何かがわかる。以前、こんなことが起きた。神様の子供が遊びに来た時の話だ。洗濯機と冷蔵庫を見て、彼らは不思議そうな顔をした。


「この箱何?」


 永遠とは劣化しないと同意義である――


 温かい食べ物はいつまでも温かいまま、冷たい食べ物はいつまでも冷たいまま。腐ったり衰えたりしない。全てのものがいつまでも新しいままで、たとえ壊れてしまったとしても、逆再生する映像のようにすぐに元の形へと戻る。

 服は汚れない。食べ物を保存するために冷やす必要もない。ということで、冷蔵庫と洗濯機は霊界にも神界にもない。


 驚くかもしれないが、食べ物を地面の上に子供が落としても、親がそのまま拾って、子供に食べさせるのが当たり前。汚れるという概念がないのだ。


 真実の愛に出会えたのなら、別れは決してこない。永遠に続くとは、こういうことでもある。筆者は霊界や神界で別れたという話を一度も聞いたことがない。


 病気になることもない。怪我をすることもない。もちろん、死なない。


 こんな神様たちがいた。まっすぐ立っている姿勢で、大人三人で横並びになり、真ん中の人が両脇の人の肩を引っ張って、地面の上に仰向けに一緒に倒した。


 物質界でこんなことをしたら大怪我だ。下手をすれば打ちどころが悪く死亡する。死ぬことがないからこそできる、幽霊や神様の遊びのひとつである。


 子供が何メートルも高い場所から転落したとしても、誰も驚くことはない。痛みは感じるようだが、かなり小さなもののようだ。


 霊視した世界で、ありえない光景を目にしても、永遠という条件で測り、受け入れる練習をしよう。


 そこから、柔軟な発想が生まれ、この世界でももっと自由に限界いっぱいで生きていけるヒントを、幽霊や神様から受け取りやすくなるだろう。


 次は重力について話そう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ