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始まり
25XX年、地球は寒冷化が進み、ついには地球全体が氷河期に陥ってしまった。この物語は、僕の死後の出来事だ。
突然だが、僕は芝原拓哉。どこにでもいる普通の高校生である。
君はこのタイトルを見て思っただろう。
"何故この物語は異世界がメインなのか。"
それはきっとこの物語を読み進めていく上でわかるだろう。
話を巻き戻すが、氷河期に入る前の地球は良い状態とは言えなかった。
世の中の乱れ、事件、いじめ、環境問題…。数えだすときりがない。
ある朝、僕はいつものように自転車をこぎ、友達とゲームセンターに遊びに出かけた。相変わらず客の多い所だ。中に入ると、僕たちはすぐにトイレに駆け込んだ。二人ともぼうこうがパンクしそうなくらい我慢していたからだ。
トイレから出ると、何やら白い粉が宙をまっていた。
「何だろう、あれ…」
僕は正直あまり気にしていなかったが、友達は興味津々だった。
「あまり気にすんな。てかさ、総理が言ってたじゃん?
"逃げろ。今すぐ違う星に移住しろ"って。」
「は?俺聞いたことねェぞ?そんなもん」
果たして、彼は何を伝えたかったのか?
続く!