23人目 杵築 花美
私の世界は無音だ。
生まれて一度も“音”を聴いたことがない。
音の無い世界は残酷かもしれないが、私にとっては普通である。
でも世の中、音が聴こえないと不便な事は沢山ある。
まずは話すことが出来ないこと。
聴覚がないから、言葉の発音もわからない。
次に手話を知らない人が多いこと。
手話なんか、普通の人はあまり使わないから、ほとんどの人が知らない。
そんな中、私はあえて普通の高校に通うことを決めた。
中学までは普通の中学には通わず、盲学校に行っていた。
でも私だって、いつかは社会に出る。
だから、あえて普通の高校に通うことを決めた。
私にとっては人生の大事な一歩である。
◆ ◆ ◆
地獄ノ女王ことミヤはパソコンである動画を見ていた。
執事は、お嬢様はなんの動画を見ているのでしょうか、と気になり、横からパソコンの画面を覗いて見た。
そして、執事は仰天した。
(お嬢様がニュースを見ている……! それも政治の!!)
執事はミヤが自ら人間界のこと……それも難しい政治の事を勉強しているのに感動していた。
「あ、執事いいところに」
ミヤが執事に気づき声をかけた。
「お嬢様、いい心構えです⋯…!」
「え、なにが?」
「政治のニュースを見て勉強だなんて……お嬢様もちゃんと地獄ノ女王としての自覚が……!」
「あ、これ政治のニュースだったの?」
「はい?」
執事の中でなにかのヒビが入るような音がした。
「私、ニュースの内容じゃなくて、この下の方に出ている人の手の動きを見ていたの」
「これは……手話ですね」
ミヤが見ていたのは内容ではなく。手話を見ていた。
「手話?」
「基本的には耳が聴こえない人が使います。耳が聴こえない人は言葉の発音はわかりませんからね。なので話せないんです。その代わり、手話で自分の話したいことを伝えるんです」
「ふーん、そんなのあるんだね」
「でも覚えるの大変そうですよね。いろんな言葉を全部手で表すのですから」
「手話……ねぇ」
ミヤは急に手を動かし始めた。
「なにをしているのですか?」
「手話の練習」
「お嬢様、手話を覚えるのですか?」
「なんか手で表現するのすごいから覚えてみる」
ミヤの意外な発言に執事は仰天した。
けれど、ミヤ自身は真剣そのものに手話を覚えようとしていたから、執事も一緒に覚えようと心がけていた。
◆ ◆ ◆
入学して一ヶ月。私は先生以外の人と話さなかった。いや、話せなかった。喋る事が出来ないからだ。
喋らない私は暗い存在だとクラスメートから思われているらしく、行動するにもいつも一人だった。
やっぱり盲学校の方が良かったかな、なんて思っていた時だった。
私はいつものように休み時間に本を読んでいた。そんな私の机の角をとんとんと叩いた人がいたらしく、振動で私は反応した。
本から視線を外すと長く綺麗な髪をしている清楚な人がニコッと微笑みながら立っていた。
そして右手を下から上にあげ、人差し指を立てた。両手の人差し指を立てて、お互いに向かい合わせた。
これは手話で──
『はじめまして』
と意味を指している。
手話がわかる人がいた! と私が驚いていると、その人は続けて手話をした。
『私の名前は久野実穂』
私も名前を名乗らなきゃ、と思い、手話で返した。
『私の名前は杵築花美』
久野さんは私の手話を見て、クスッと笑った。
『知ってるよ、クラスメートだもん』
久野さんは私の目を見て。
『これからよろしくね』
と言ってくれた。
◆ ◆ ◆
ミヤは執事に「手話を覚えるのはいいですが、仕事もやってください」と言われ、逃げてきた。
ミヤは、どこに逃げようかなー、と考えているとリミカが反対方向から歩いてきた。
「あ、リミカ!」
「地獄ノ女王様⋯⋯何をしているのですか?」
「執事が、仕事やれ、ってうるさいから逃げてきたの!」
「はぁ⋯⋯ちゃんと仕事はしてくださいよ⋯⋯」
「だって~⋯⋯あ、リミカは手話できる?」
「手話ですか⋯⋯? 少しなら出来ます」
「本当!? じゃあ、手話で会話してみよ!」
「⋯⋯わかりました」
リミカは手を突き出し、手話を始めた──が
「速すぎてわかんないよ!?」
「じゃあ、もう少し遅くします」
リミカは言ったとおりに手話を遅くした──が
「⋯⋯意味がわからないよ⋯⋯」
「えっと、簡単に訳すと最近リルキがうざすぎて嫌なんです、ですね」
「リミカの手話までリルキは貶されてるんだね」
その時、リルキがクシャミをしていたのは、二人共知らない。
◆ ◆ ◆
『花美おはよう』
『おはよう実穂ちゃん』
私たちはいつの間にか名前で呼びあうような仲になっていた(と言っても、手話でだが)。
実穂ちゃんの友達も私の友達となり、高校生活は順調だった。
不意に私は肩に手を置かれた。
びっくりしながらも後ろを振り向くと、友達の天奈ちゃんだった。
「____」
天奈ちゃんは何か言ってる、けれど私には聞こえない。
実穂ちゃんの方を向くと、手話で『天奈がおはようって言ってるよ』っと解釈してくれた。
私は通じないかもしれないが天奈ちゃんに『おはよう』と手話で言う。
天奈ちゃんは少し頭を傾げたが、すぐに手話の意味がわかったらしく、私の手話を見よう見まねで『おはよう』と返してくれた。
すごく嬉しかった。胸の奥が熱くなるくらいに。
『ねぇ、花美。天奈が手話を覚えたい、って。だから今度二人で手話を教えよ』
『けど、私ちゃんと教えれるかな?』
『大丈夫。私も仲裁で入るよ』
『じゃあ、頑張ってみようかな』
実穂ちゃんは目線を私から天奈ちゃんに変えた。そしてなにか話をしている。恐らく、今の話(手話)していた事だろう。
私も後ろにいた、天奈ちゃんの目を見た。実穂ちゃんと話している天奈ちゃんは笑顔になり、私に抱きついてきた。
急なことに、どう対処していいかわからず、少し焦ってしまった。
そして天奈ちゃんは急に離れたと思えば、私の目を見た。
「____________」
そしてそれだけ言うと、また私に抱きついた。
何を言ったか、わからない。
私は実穂ちゃんの方をチラッと見ると、手話で。
『やっぱり花美はかわいい! って』
何か恥ずかしくなった。
◆ ◆ ◆
「うーん」
ミヤは首を捻っていた。
「だから、こうして、こうです」
「こうして、こう⋯⋯?」
「それじゃあ、違う意味になります」
「細かいなぁ」
ミヤは執事と一緒に手話の練習をしていた。けれど、手だけで表現するのだから、似たり寄ったりの動作もあるため、ミヤは少々、手こずっていた。
「ぬぁー! わかんないよー!」
「お嬢様⋯⋯なぜこんなのもわからないんですか⋯⋯」
「だって、仕方ないじゃーん」
「手話は手でやるだけですよ」
「執事と頭の作りが違うんだよ!」
「⋯⋯そうですね」
◆ ◆ ◆
私と実穂ちゃんは放課後、二人でパフェを食べにファミレスに来ていた。
四人がけの席に向かい合わせに座っていた。実穂ちゃんが私の分のパフェまで頼んでくれた。
『ねぇ、花美。誰にも言わないで欲しいことがあるの』
『なに?』
私たちは手話で会話を始めた。
『実は、クラスメートの西塚くんが好きなの』
『え、そうなの!?』
私は友達との初めての恋バナにテンションが上がってしまった。
『うん、応援してくれる?』
『もちろん!』
『ありがとう!』
話し終わった、ちょうどいいタイミングでパフェが来た。
◆ ◆ ◆
『わぁ、天奈ちゃん、手話上手くなったね』
『本当? ありがとう!』
『やっぱり、私たちの教えがあったからね』
『うん、主に花美がね』
『なにを! 私は違うのか!』
『花美の方が手話うまいもーん』
実穂ちゃんは椅子から立ち、天奈ちゃんの頭をグリグリした。私たちは放課後、誰もいない教室で三人で手話の練習を交えて話をしていた。
「____」
天奈ちゃんは何か言ってる。きっと、やめてー、と言ってるのだろう。
『実穂ちゃん、そこまでにしてあげて』
『⋯⋯花美がそういうなら』
実穂ちゃんは天奈ちゃんを解放し、椅子に座った。
『ありがとう! 花美』
『いえいえ』
天奈ちゃんが急に私の顔をじーっと見つめてきた。
私は首を傾げ、『どうしたの?』と聞いた。
『やっぱり、花美は可愛い』
『そんなことないよ』
『だって、西塚くんが花美のこと可愛いって言ってたもん!』
『え⋯⋯?』
私は実穂ちゃんの顔を見た。少しだけ複雑そうな顔をしていた。
『そ、そうなんだ⋯⋯』
『うん! なんかね、噂で広まってるんだよ。告白されるかもね!』
『そ、それはないよ⋯⋯』
実穂ちゃんは急に椅子から立ち上がった。
「___」
「_____________」
「_______」
「____」
二人がなにか話してる。何を話しているか、わからない。けれど、実穂ちゃんはカバンを持ち出し、教室から出ていってしまった。
『実穂、急用思い出したから、帰るって』
『そ、そうなんだ』
その後、私たちは天奈ちゃんの飼っている犬の話をした。名前は『ラン』と言い、ゴールデンレトリバーらしい。
なにか気になるものがあると、すぐにどこか行ってしまう活発的な犬らしい。
◆ ◆ ◆
次の日の朝。私は、いつも早く学校に来ている、実穂ちゃん挨拶をした。
『おはよう、実穂ちゃん』
いつものように手話をする──が、返事が返ってこない。それどころか私の目を一度見て、そっぽ向いてしまった。
私は、もう一度、『おはよう、実穂ちゃん 』と言ったが、無視されてしまった。
やっぱり、昨日のことかな⋯⋯、と考えていると。実穂ちゃんが、こっちを見て、手話をし始めた。
『うるさい、あっちに行って、障害者』
え⋯⋯?
『み、実穂ちゃん⋯⋯?』
『なに?』
『⋯⋯あの⋯⋯私⋯⋯ごめんね』
『なにが』
『その⋯⋯西塚くんのこと⋯⋯』
私がそういうと、実穂ちゃんはいきなり椅子から立ち上がった。
「_________________」
私に向かい、何か言ってきた。けど、聞こえない。
ただ、分かったのは実穂ちゃんが、怒っていることだけ。
『ごめんね⋯⋯』
私は、それだけ言って席についた。
その日から実穂ちゃんは孤立した。
天奈ちゃん曰く、元々、あまりみんなから好かれてなかったらしいのもあるが、やはり私に向かい、怒ったことだろう。私が耳を聞こえないのを利用して、大声で私の悪口を言ったらしい。それで、その場にいた人達は次々と実穂ちゃんに向けて、敵意が湧いたらしい。
あれから、私も実穂ちゃんと行動を共にすることはなくなった。天奈ちゃんや他のクラスメート共、仲良くなり、その人たちと一緒に行動していた。
クラスメート達は私と話をしようと手話を覚えてくれた。そのおかげで私も人間関係の幅が広がった。
けど、やっぱり、実穂ちゃんだけが気になって仕方なかった。
孤立した実穂ちゃんはどこか悲しそうな顔をしていた。
そんな中、私は久しぶりに盲学校に訪れていた。
何ヶ月か前まで通っていたのに、とても久しぶりに感じた。
『花美ちゃん、いらっしゃい』
『お久しぶりです。校長先生』
この盲学校の校長先生は自ら生徒達の授業もやっている。そのため、よく接することが多かった。
『高校は楽しい?』
『はい。友達もできました』
『それは良かったわね。さ、みんなに会ってきて。きっと喜ぶわ』
私は、久しぶりに盲学校の集会室に訪れた。集会室には全校生徒が集まっていた。
『わぁ、花美ちゃんだ!』
『久しぶり!』
『制服可愛い!』
『みんな久しぶり』
懐かしい人、そして新しい人も片手で数えれるくらいだが、何人かいた。
『高校楽しい?』
『うん、楽しいよ』
『部活は?』
『入ってないよ』
私は、しばらく質問攻めにあっていた。
そして、先生が『これから、みんなでゲームをしましょう』と言った。
みんなは自分の位置につき、集会体形に並び、座った。前には先生が立ち、その横で私もみんなを見守っている。
『さ、今日のゲームは⋯⋯』
先生はゲームに使う道具を出そうとしたが──見当たらない。先生は辺りをキョロキョロしている。
『先生どうしたの?』
一人の生徒が聞くと、先生は『道具を持ってきたはずなのに、ないの』と答えた。
『先生、私が持ってきましょうか?』
私は先生に聞くと、『お願いしていいかしら? 物置室にある、柔らかいカラーボールなんだけど⋯⋯』と返ってきた。
『おまかせください』と言い、私は、物置室に行った。
物置室の中も、全然変わっていなかった。
(あれ? いつもの場所にカラーボールがない⋯⋯場所が変わった?)
いや、そんなはずはない。物置室の中は、全然変わってないから、カラーボールだけ位置が違うのもおかしい。
(どこだろ⋯⋯)
そんな時、肩をトントンと叩かれた。
私が振り向くと、真っ黒なワンピース⋯⋯いやドレスを着た小さな女の子が立っていた。見たことのない子だった。
『探し物はこれ?』
女の子は手話で話しかけてきた。そして、手話をする時に、ボールを脇に抱えていた。そして、ボールを指差したのだ。
『そう。あなたはボール使わないの?』
『うん』
女の子はボールを私に渡してくれた。
『ありがとう』
『いえいえ、お姉さん名前は?』
『私の名前は杵築花美』
『可愛い名前だね。私はミヤ』
『ミヤちゃんか、よろしくね』
『よろしく、ねぇお姉さん。最近学校で友達のことで、なにか悩んでいない?』
ミヤちゃんという女の子は、ニコッ、と笑みを浮かべながら、私に問いかけた。
でもその笑みは、何かを見透かしているような笑みだった。
『なんで?』
『ううん、ただ単にそう思ったの。けど、お姉さん負けないでね? お姉さんはそのままでいてね』
ミヤちゃんという子は、そう言って、バイバイと手を振った。その直後、謎の光に包まれた。眩しくて、目を瞑り、開けてみたら、そこにはもう誰もいなかった。
◆ ◆ ◆
盲学校に行って、早数日が過ぎた日にメールが届いた。差出人は、実穂ちゃんだった。
あれからもずっと孤立している。実穂ちゃんに私は何回か話しかけようとしたが、無視されてしまっていた。そのうち、みんなが、実穂ちゃんに話しかけるのはやめなよ、と言われた。
そんな実穂ちゃんからメールが来た時は嬉しかった。
けど、不思議なのが待ち合わせの時間が何故か夜の九時で、しかも町外れの公園だった。その公園は、真ん中に大きな木があり、少し錆びれた柵があり、その柵を通り越したら、崖になっていた。
こんなところに呼び出すなんて、よっぽど、大切な話なんだろう。
約束の五分前に着くと、実穂ちゃんは大きな木の下にいた。
『実穂ちゃん』
『花美、来てくれてありがとう』
『ううん』
久しぶりに話すせいか、少し気まずい空気だ。
『ごめんね⋯⋯花美』
『え?』
『あんな事言って⋯⋯』
実穂ちゃんは頭を深く下げた。
私は実穂ちゃんの肩をポンっと叩く。顔を上げた実穂ちゃんに『ううん、気にしないで』と言った。
『ありがとう⋯⋯花美⋯⋯だったら、私のために死んで?』
『え?』
一瞬のことでわからなかった。
苦しい、首が⋯⋯。私、実穂ちゃんに首を締められている⋯⋯!
助けを呼びたい! けど、声が。
「お⋯⋯ぇえ⋯⋯あがっ⋯⋯」
なんて言えばいいの? こういう時、どうやって大声を出せばいいの? 私はなんて言ってるの? 誰か⋯⋯誰か助けて!
意識が遠のく、もうダメ──と思った、その時。いきなり実穂ちゃんは、ある方向を向き、びっくりした顔になり、実穂ちゃんの手が緩んだ。
そして、そのまま私を大きな木の方へ、ドンッ、と押した。私の背中が大きな木にぶつかり、衝撃が走った。
そして、痛がっている私の横に何かが通り過ぎた。
あれは──ゴールデンレトリバーだ。
そして、ゴールデンレトリバーが来た、方へ目を向けると、天奈ちゃんが走ってきた。
じゃあ、このゴールデンレトリバーはラン⋯⋯?
天奈ちゃんは私を見つけると、心配そうな顔をして、こちらに向かってきた。
『花美!? なんでここに!』
『実穂ちゃんに呼び出されて⋯⋯』
そうだ、実穂ちゃんは!? と思い、辺りを見渡す。
実穂ちゃんは錆びれた柵を背にして、ランに懐かれていた。実穂ちゃんはランに怯えながら、とうとう背中に柵が当たっていた。
そして──実穂ちゃんは落ちていった。
「___」
天奈ちゃんは何か叫んだ。
私は今起きた光景を、信じられなかった。
柵が錆びれていて、柵ごと崩れ落ちてしまった。
『天奈ちゃん、救急車⋯⋯!』
『そ、そうだね』
その後、天奈ちゃんは救急車を呼び、すぐに来たが。実穂ちゃんは即死だった。
天奈ちゃんから後日聞いた話だが、実穂ちゃんは犬が大嫌いらしい。
そして、天奈ちゃんは、物凄く自分を責めていた。
たまたまランに付けていたリードが外れてしまったらしい。
それが外れてなければ⋯⋯、と言っていたが、仮にあの時にランが来なければ、私が死んでいたかもしれない。
そう考えると、ランと天奈ちゃんには感謝した方がいいかもしれない。
◆ ◆ ◆
ミヤは大きな水晶を見ていた。
「お姉さん。実穂お姉さんが死んだ後の方が、何か生き生きしてるよ」
そう、呟いた。
そして、大きな水晶のある部屋を後にし、【地獄ノ女王所有物部屋】に入ろうとした時にリルキに会った。
「あ〜、地獄ノ女王様。リミカ見ませんでしたかー? 部屋にも居なくて」
「知らないよ」
「どこだろぉ〜」
「リルキに嫌気がさして出ていったとか?」
「ありえそ〜う」
リルキはリミカに嫌われてる自覚があるんだな、と思い、ミヤは【地獄ノ女王所有物部屋】に入っていた。
「⋯⋯今回も犠牲者集めたんですね。あぁ、プレートが大きく揺れてる」
リルキはニヤリとした。
一週間連続毎日更新!一つ目!
今回は耳の聞こえない子視点で書いてみました。
なので、普通のセリフは聞こえません。
「__」と表示されてるのは耳が聞こえないからです。
作者はこの話を書いている時、なんのセリフが入るかは覚えてましたが、載せる頃には覚えてません←