パーティー。
お待たせしました;;
はい。ちゃんとヴァン兄に話しました・・・。ネージュのことと前世のことは省いてだけどね!
「たぶんそれはお父様が使っている扉だろう。たしか王宮とつながっていたはずだからな、それにしても、勝手にそんなとこに言ったらダメだろ。もし誰かにさらわれたりしたらどうするんだい?」
いやいや、それはないでしょ。私をさらうってどんだけ物好き。しかもロリコンでしょ。百パー殺してあげるよ。
「・・・・・ごめんなさい。」
思っていても口には出しません。お説教が長くなるからね。
「うん。あ、フィーそろそろ準備しないと間に合わなくなるよ?」
・・・・ん?何の準備?今日なにかすることあったかな?いや、なかったと思うけど・・・。
「・・・・?。今日なにかあるの??」
考えてもわからないのでとにかくきいてみる。
「ん?お茶の時に聞いてなかったのかい?。今日はフィーの誕生パーティーがある日じゃないか。この国では6歳の時にお披露目パーティーをする習慣があるからね。・・・・余計な虫がつかないようにしないと。」
うん。最後の言葉話聞かなかったことにしよう。んー、パーティーか・・・・。そういえば忘れてたわ。壁のはなにでもなっとくかな。
「そーだった!何時ぐらいからあるの??」
時計を見てみると今は5時だ。
「7時からだよ。ドレスと侍女はフィーの部屋に待機させてるから早くお行き。お母様からも誕生日プレゼントに化粧台が送られてたよ。鏡を割らないように気をつけるんだよ?」
え!鏡!ほんとですか!まじですか!お母様感謝です!!
「わかった!準備してくる!!」
「あぁ、いってらっしゃい。あとで迎えに行くからね。」
やったー。念願の鏡!もうすでにヴァン兄の話など頭に入ってこない。
・・・・・・・・ナニコレ。部屋に入って絶句ですよ。何ですかこの人数は、その衣装は!!
いやいや、そんな服私に似合う訳ないでしょ。まず!確かにこの部屋は広いけど!一人の世話に侍女10人もいらないでしょ!!
「さぁ、お嬢様。奥様からのプレゼントの化粧台ですよ。お座りください。」
お!そうだった!鏡!鏡!
私は喜々として化粧台に座り、再び絶句。誰だこれ。私はこんな顔をしていたのか。
うん・・・・・まぁ、あの血筋ならこんな顔になるのか・・・・。家族では目立たない方だろう!うん!そうしよう!そう思おう!
私の容姿は艶がかった銀色の髪に、光があたるとやっと蒼とわかる黒に近い瞳。顔の全てのパーツが整ってる・・・。
「・・・・おねがいします。」
心の葛藤は置いといて、早く支度をしてもらおう。こんなに人がいたんじゃ落ち着かない。
十人がかりで髪どめや、靴を決めていく。どうやら、服は一着だったが靴や髪止めは大量にどいていたらしい。たぶん、お父様やお兄様たちだろう。
あーでもない、こーでもない。きいてて何をそんな迷うことがあると思うがそれが仕事なのだしほっておこう。