表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ほっといてください。  作者: 璃桜
1/13

出会い。

R15は念のため。

 私は、死にました。いきなりこんな言ってスイマセン。

ですが!私は確かに今さっき死んだんです。思い残すことはありません。

なのに、なんでこんな所にいるのだろう・・・・

ココは、何というかなんもないというか。とにかく白一色。距離感も全然つかめません・・・・

やっぱりなんか未練があるのか・・・・

あるとしたら・・・・死因ぐらいかな?



私は女子高校生でした。(あ、死ぬ前だけどね)まぁ、それなりに生きてましたよ。平平凡凡とした毎日を。普通の容姿に生まれ、勉強して、友達作って、平凡な幸せを感じていたんですが・・・・

死にました。

私はその日、無性に甘いものが食べたくなりコンビニに買いに行きました。その帰りに、彼氏の浮気現場を見てしまい、「おー」とかほんとに彼女かと疑われるような発言をしていたところ階段を踏み外し・・・・


・・・・・もっとましな死に方がよかったなーとは思うけど、どんな死に方がいいかといわれると困ります。でも、そこまでたいした問題じゃないと思うんだけど。そんな事で未練があるとか言われたらこの世は幽霊だらけですよ。

 え?彼氏のことじゃないのかって?そんなわけないじゃないですか。実は好きでつきあったわけじゃない。私はこれまで人を好きになた事はない。だって、面倒じゃん。どっちかっていうと恋をするより恋してる人を見る方が好きだ。だって、おもしろいじゃん。なんでそこまで他人に尽くせるのか。謎だ。

 じゃあなんで付き合ったのか。そんなの簡単だ。断るのが面倒。平凡な生活を送るには高校生では彼氏が一度もいなかったとなるとそっち系の人かと思われるらしい・・・

まぁ、うちの学校ではだけどね。

なので、それが未練という訳ではない。

 白一色の空間でそんな事を考えていたら、目の前にいきなり人が現れた。

ほんとにいきなり。ぱっ!って感じで・・・・・

この人何もんだよ。こんな平平凡凡な私なんてほっといてどっか行ってくれないかな。という私の願いもむなしくその人は私に向かって話しかける。

 「ねー、君何考えてるのー?」

無視したいのが本心だが、無視したら人間的にどうなんだと言われかねない。外面は大事だ。生きていく上で。あ、もう死んだんだった。

そんな事をいっても、長年にわたってしみついた癖はなかなか抜けない。

 「いえ、ココはどこなのかなぁと思いまして・・・」

わざと困ったように眉を下げる。その時、目の前の人の容姿に軽く驚いた。

 薄い金髪に、優しい色の藍色の目、病気かと思うほどに白い肌。全体的に色素が薄く中性的だ。性別がわからん。たとえ、女でも男でもこんな綺麗な人とかかわりたくない。絶対ロクなことない。

 「んとね、ココは狭間だよ!死んだ人をどうするか決める場所」

 やっぱり私は死んだのかと考えていたが、そんなことはこの際どうでもいい。いやな予感がひしひしと感じる。私は死後も平平凡凡に過ごしたい。そのためには!この嫌な予感を回避するには!この人から逃げるしかない。

思ったら即行動。くるっと反対方向を向き走りだす。が、手をつかまれ即もとのように向かい合わせにさせられる。

 「なんでボクから逃げようとするの?大体の人は僕を見たら抱きつくか、真っ赤になるか、好きだって言ってくれるのに・・・・・。その行動で、これからを判断するのに予想外だなあー」

 あ、ぼくってことは男なんだ。と呑気なことを考えていると、その男の人はなぜかキラキラした視線を送ってくる。正直やめてほしい。

 「ねえ!ボクね、キミのこと気に入っちゃた!ボク、ユーリアスっていうの。えっといろんな人から神様って言われてるよー」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 小説すら完結出来ないのに漫画は完結できると?
2021/08/08 07:13 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ