ビニール袋
「ありがとうございましたー」
店員のお辞儀に追いかけられてコンビニを出た。
散った桜をまきあげた風が鼻先をくすぐっていく。道路わきのブロックの上で、鉢植えのパンジーが咲いている。見上げた向かいの鉄骨ビルが、真っ赤な夕日の光にきらきらと輝いていた。
寒々しい。
そんなことを、ふと考える。
誰かが、歩道橋をわたっているらしい。リズムのいいカツンカツンと言う音が、やけに耳に響くような気がした。
そっぽを向いて歩き出そうとするが、また脳裏に浮かんだ考えに思わず立ち止まってしまった。
「・・・・・・寒々しいのはどっちなんだろうね」
肩に食い込んだ通学鞄を掛け直して、足早にその前を去った。
いらない、と投げ捨てたビニール袋が、優しい色に染まった空を嬉しそうに泳いでいた。
私が通っている学校の近くがモデルです。
結構都会的なんですよ!!歩くのが楽しいんです!!
・・・・・・でもあまりに楽しすぎて時間が((田舎もんww