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エピローグ

あれからしばらく経って。

俺達の計画は概ねうまくいった。

異世界の探査と俺の異能研究は凍結。

日本とアメリカは俺という存在をコストに見合わないと判断したのだ。


結局、俺は両親と別れ、異世界で暮らすことにした。

以前と違っていつでも戻ることができるし、俺の妻や将来できる子供が、そちらのほうが住みやすいと思ったからだ。

詳しくは恥なので言わないが、フォルトナとエトナ、2人と結婚することになった。

エトナの猛攻もあったが……俺自身、世界を超えて助けてくれる彼女を無下にはしたくなかった。

いや、俺は間違いなく彼女を愛していた。

フォルトナいわく、「ちゃんと罪悪感を感じてくれてるから許した。」とのことだ。

一番苦しかったのは両親との顔合わせだったと追記しておく。


とにかく、俺は2人と結婚し、ギィの家を建て直しながら暮らしている。

俺達の家にしていくために。

実家にも月に1度は顔を出している。

もう帰ってこないことで不安にしたくはないしな。


また、異室の仲間たちとも度々話す。

大勇は相変わらずで、女に囲まれて大変そうだ。

巡との戦い。

異能を消され、肉弾戦になったが、あっさり大勇が負けたらしい。

だが、その戦いで巡は大勇を気に入り、俺と同じように「しない?」などとからかわれているらしい。

当然それを信号娘達が許すはずもない。

一層騒がしい日々を送っているそうだ。

……もう、俺も人のことを言えないが……


みことはよく俺達と共に世界を渡り、うちに遊びに来るようになった。

木戸室長は君の側が一番安全だろうなんて言っていたが、どうもみこと自身の希望らしい。

みことからはなにか鋭いような粘っこいような独特の視線を感じる。

……気のせいだと思いたい。


さて、ここで残った問題についてだ。

俺は日本で魔法を使いすぎた。

魔法を使うために俺は異世界の空気ごと転移させていた。

俺が淡く光っていたのは、ライブ用映像のためだけじゃなかったってことだ。

結果的に俺は地球にクェトの花粉というサンプルを持ち込んだ。


異能についても俺以外に転移が現れるかもしれない。

科学によって次元の壁を超えるかもしれない。


だから……

未来に託す。


『物語なんてどう?』

『物語?』

『貴方って昔から童話や民謡が好きだったじゃない?だから文字で残すの。』

『物語かぁ。』

『駄目?』

『いや……でも小説はいいかもしれないな。今後世界が繋がったとしても、俺の思いを受け取ってくれる人が1人でも増えるなら……』


俺は小説を執筆し、2つの世界で広めることにした。

とにかく書いてみるか……

自伝みたいな感じで、俺の見たこと感じたことを書けばいいか……?

書き出しは……


この世界が嫌いだった。


フッ……なんてな。

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