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ひまわり  作者: たぬき
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はじまり

人生の没落と僕のやり直しのお話。

畳のベット、4人部屋、窓から光が差した。午前6時45分いつもの通りチャイムが鳴る。なぜ僕はここにいるのだろう、ふと自分の過去を振り返る。どうしようもない人生なんてない、そう思っていた。僕の名前は 山口隆 ごく普通の高校生(17歳)だった。両親も当たり前にいて妹もいる、ごく普通の家族と共に人生を謳歌していた。きっかけはひょんなことだった、高校の友達 頼屋雫 との関係が始まったことだ。僕はそんなに友達も多くなく、どちらかというと1人で生活していることが多かったが、それでも楽しかった。雫が話しかけてきてくれ、面倒だとは思ったが付き合いが始まり、友達?みたいな関係になった。それ が始まったのは二ヶ月ほど前、雫が『ゴブリンがお腹の中で暴れていると』言い出した、最初僕は何を言っているのかわからなかったが、雫が『これをしてみろよ』と言ってきた それ を僕は知らないわけではなかった。『タバコより害はないから大丈夫』そう雫から言われ、一つ経験になるか、そんな甘い気持ちだった。それ をすると、空が飛べたり、音楽が降ってきたり、ご飯が美味しかったり、人生が華やかになった。そして、友達?も増えた。それ と出会ってからはいいことばかりだった。世の中はなんで素晴らしいんだ、本当に心の底からそう思った。ただ、それ を入手するにはお金が沢山いった。バイトでは間に合うわけもなく、求人をアプリで見ても時給もそんなに今とは変わらない。何かいい仕事はないのかXで探すようになった。時給4000円 この文字に目が惹かれた。こんなにあれば又 それ と会える。そうウキウキしてその投稿にいいねを付けた。連絡は早かった。相手の名前は佐藤と名乗っていたが、本名なのかはわからない。簡単な仕事だと言われ、集合場所を伝えられた。

 その日、人生が大きく変わった。簡単 と伝えたれていた仕事は、たたき であった。手足が震えた、dmの時に免許を写真で送っていて、逃げようとしたが家族に危害が行くと脅されやむなく今に至る。ことは一瞬だった。だが、犯行途中に家の者が帰ってきた。予想外だった。仕方なかった、そう、仕方がなかった。

 数週間経ったある日、家に警察が来た。やはり といった感じだった。その時の母親の顔は見ることができなかった。

 そこから事はどんどんと進んでいった。留置から鑑別所へ移動し、裁判を待った。留置の警察官はすごく怖かったが、鑑別所の法務教官は警察官よりはマシだった。

弁護人は国選ではあったがしっかりと対応してくれた。相手が大怪我をしたと知らされた時、僕の人生が終わったと思った。僕は犯罪者だ。

 裁判の日、真ん中に座っている裁判官に第一種少年院送致と言われた。母親は泣いていた。父はいなかった。

 数日が経つと、鑑別所と同じ制服を着た人間がやってきた。少年院の人間だ。自分の持ち物や住所、名前などを聞かれて、ダサいスリッパとよくわからないジャケットを着させられた。そして何度目かの手錠を掛けられた。重くて冷たいあの感触、刑事ドラマのようにカシャっとするわけではなく、慎重に掛けていた。

 そこからバスに乗り車内はカーテンで閉められ真っ暗だった。隣には法務教官が手錠に繋がれた暇を持ちながら何か話していたが、緊張と不安で何を話したか何も頭になかった。1時間ほどしたら車は止まった。

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