8.最終話 結婚します!(顔も戻します!)
ついに見つかってしまった。
「しかし、ミユキ殿がこんなに美人だったとはなぁ」
私は青筋の存在を感じたけど、我慢した。
「追っ手から逃れるためにイーゼル共々整形したのですよ。本来の顔ではありません。それで、私を連れて行くのですか?王宮に」
「出来ることならそうしたい。私の婚約者として」
げっ、皇太子の婚約者ぁ?面倒だ。嫌だ。
「私はずっとここで治療院を続けたいです。イーゼルとは既に婚姻しております」
イーゼル!嘘も方便!と目配せする。けどわかってるのかなぁ?赤面してるけど。
「あの赤面しているイーゼルと婚姻していると?」
「殿下に報告するのが恥ずかしいのでしょう。初心ですね。私が言うのもおかしな話ですけど」
殿下にはイオリがいるでしょ?イオリで我慢しなさいよ。
確かに美人に整形してるけど、私は治療院続けたいんだから、邪魔しないでよ!
「四六時中一緒の職場で私は幸せです」
まあ、本当に四六時中一緒なんですけどね。一緒じゃないのはトイレくらいでしょうか?(暗に風呂も一緒と言っているのだが…)
「わかった。私は振られたのだな。諦めて帰ろう」
さっさとお帰りあそばせ。二人の正式な婚姻届け(・・)をきちんと領主殿に提出するように。
偽名だったから提出できないじゃんか。公の文書とかって足がつきやすそうだしさ。
そういうわけで私とイーゼルは正式に婚姻届を領主殿に提出した。イーゼルはずーっと赤面していた。
そんなんでも一応子供は長男・長女と産みました!
もう、顔を隠す必要がないので、顔を元に戻しました。元の顔の遺伝子で産まれた子達です!
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