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7.皇太子、来院す

調子に乗っていたわけではない。でも、なんだか目を付けられた。皇太子に。

まぁ、コストなくで治療する治療院ってことで結構、いやかなり目立ってきたから仕方ないかもしれないけど、私もイーゼルも顔が全然違うけど?

正直皇太子に拘束されて、治療を貴族に限定するのは嫌だなぁ。


あっ、あの~狸~!もしや皇太子にチクった?あり得る話だ。

そんなんで、今日は皇太子殿下がこの『イーユル治療院』にいらっしゃるようだ。

皇太子殿下はどこもかしこも健康だろうけど、何の用?



「初めまして。この治療院で治療を担当しています、ミュウと申します」

偽名を考えておいた。ふぅ、役に立った。

「彼は、私の護衛…ほら、自意識過剰とか言わないでくださいね?自宅とここの間をしてもらったり、この中でのイザコザを処理してくれているゼルと申します。この治療院の方針は身分の貴賤によらずに治療をすることです。それだと、経費などマイナスとなってしまうので、身分の高い方からは多く治療費を頂いています。貧困層の方には払えるだけでいいですよ。と言っています」

「ふむ、よい心がけだと思う」

「有難きお言葉」

「是非とも、そなたが治療している姿を見たいのだが?」

それはマズくない?『聖女』丸出しだよ。

「皇太子さまに感染してはいけませんので、難しいです」

「私が感染しても、其方に治療してもらえばいいではないか?」

ただでは引き下がらない感じだなぁ。

「では、護衛さんの中に怪我などされている方はいらっしゃいますか?」

「あら、隻眼の方が…。こちらにいらしてもらえますか?」

私はその方の目の辺りに手を当てて「よくなるといいな」と思った。

「殿下、私は両目見えるようになりました。さっきまで、左目は全く見えなかったのですが…」


「そなたが『聖女』だな?探したぞ?」



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