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3.偽・聖女のその後

その頃のイオリは、ステータスの見方など教えてもらっていた。

「ステータスはみたいと思った時に『見たい』と思えば、出てくるのです。見本で私が…」


空中に現れたステータスには

職業が教育係だということ、HP、MPが表示された。


「イオリ様もどうぞ」


イオリのステータスが明らかになった。

職業:『聖女』に誤ってついてきた異界人、HP60、MP50


「「「えぇ~~!!」」」

「イオリ様は『聖女』ではないのですか?…では放逐したあの方が真の『聖女』……」

「ちょっと待ってよ!伊織だってちゃんと傷を治せたじゃない?」

「あれは治癒魔法を使っただけということになりますね。ああ、こちらのミスとはいえなんということを!急ぎ、放逐してしまった彼女の保護を!」

(なんなのよ!『聖女』としてイケメン皇太子とラブラブのだらけた生活しようと思ってたのにだいなしじゃない!)


皇太子が私と久しぶり(昨日ぶり)に面会を求めた。

「イオリ殿、あの放逐してしまった娘の名前は何というんだ?」

「ミユキよ、ミ・ユ・キ!」

「ミユキ殿か……。ココに来るのが楽しみだな」

「(ミユキなんて一生来なきゃいいのよ!)」

イオリの表情とは対照的に皇太子の表情は明るく本当にミユキとの再会を楽しみにしているようだった。



「さて、イオリ殿だが……。治癒魔法が使えるのだな?では、神殿に預かって頂き、治癒魔法の精度を高めてもらおう」

「(なんでイオリがそんな目に!全部ミユキのせいよ!)」

そうしてイオリは王都で一番大きい神殿預かりとなった。そこでの生活はもちろん清貧・規則正しい生活。イオリの求める贅沢でだらけた生活とはかけ離れたものだった。




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