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 切り替え、切り替え、キレたってどうにもならない。これは完全な八つ当たりだ。


 「コンコンコン」ドアから3回ノックが聞こえた。誰かな?

 「お嬢様起きてください。入ってもよろしいですか?」メイドのマーヤだ。

 

 まずい。 


 「ちょっと。待ってー」すぐさま答えるとドア越しから「もう起きたのか。早すぎる。熱の影響か?」という声が聞こえた。

 確かにいつも、最終的には毛布を引っ剥がされでもしないと起きない私にしては早いお目覚めだ。

・・・前世の記憶なんて絶対誰にも言えない。これから暫くはあやしまれないように気をつけなくちゃ。

 

 寝相が悪すぎてベッドから布団ごと落ちてしまっていた。布団のクッション性が良くて助かった。おかげでベッドから落ちたっていうのにどこも痛くない。今まで絨毯の上でのたうち回っていたけどその時来られなくてよかった。いやそれより、早く布団を片付けなければ、クリスティーナは寝起きは悪くても寝相は悪くなかったはずだから。

 


 あぁこの布団軽くて良いわー。楽に片付く。

 いやーこうして考えてみると私っていわゆる貴族ってやつなんじゃない?だって天幕付きのベッドに

ふかふかの絨毯、内装はどこをとっても完璧。極めつけにはメイド!凄くない⁈ ニマニマしちゃう。

 「お嬢様、入ってもよろしいですか?」メイドの!マーヤだ。「いいよー」答えるとドアが開いた。「お嬢様、今日は早起きですね。体調は大丈夫ですか?」 

 開口一番心配された。早起きしただけで。「大丈夫だよー」笑って答えると、・・・マーヤが驚いて口をポカンと開けている。どした?

 あっ。

 慌てて口角を下げ、眉間に皺を寄せる。フリーズしてたマーヤが我にかえって「さ、さぁ、朝食を食べましょう」と言った。「うん」


あっぶな! そうだよクリスティーナはめちゃくちゃ寝起き悪くて、3日に1回は般若の形相になってるんだ。しかも、そのせいで小さい子は泣いたりしちゃうから私を起こすのはいつも決まって、度胸があり、肝も座ってるベテランメイドのマーヤが起こすんだ。

 

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