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これからの生活

戦いが終わり、私達はバナージへ帰る。

英雄であるバラドーザさんを弔い

私達には新たな日常が再び始まった。

そんなある日の朝礼、私はお姉ちゃんに呼ばれた。


「リンフィア、よく来てくれたね」

「うん、どうしたの?」

「今日の朝礼で君の事をハッキリと伝える」


騎士達の殆どは私の事を知ってるけど

今回は私の事をしっかりと伝えるらしい。

朝礼となり、私も待機することになる。


「では、皆! 改めて伝えようと思う!

 君達のお陰で私は失ってしまった

 大事な妹を再び取り戻すことが出来た!」

「わー!」

「改めて紹介しよう、私の妹、リンファアだ!」


お姉ちゃんの合図で私も朝礼の台に乗る。

そして、騎士達が再び歓声を上げた。


「皆、私はリンフィアだった、お姉ちゃんの妹!

 私はリンフィア・ソールティアス! 改めてよろしく!」

「リンちゃん大声苦手? ほら、もっと声張って!」

「大声は恥ずかしいの」

「ふふ」

「そして、改めて私の名前を伝えようと思う。

 大事な妹を再び取り戻すことが出来て

 私も私の名をもう一度、君達に伝えようと思う。

 私の名はオルフィア・ソールティアス!

 これからはもう、この名を封印することは無い。

 私はこれから、両親から授かった

 このオルフィアと言う名を堂々と語ろうと思う!」

「オルフィア様! リンフィア様!」

「一生、我々はあなた方に付いていきます!」

「わー! リンちゃん格好いいー!」


エディーの隣で元気よく叫んでるナナちゃんを見て

何だか少しだけ、安心したような気もした。

その後、お姉ちゃんがある程度の指示を告げた後

私はナナちゃんと一緒にお姉ちゃんの仕事部屋へ来た。


「さて、リンフィア。これで騎士達は皆

 君が私の妹だと言う事を知ることが出来た。

 これからは、私と一緒に行動して欲しいんだ。

 私の妹として、共にバナージを発展させて欲しい」

「ん、政治とか分からないけど頑張って見る」

「そしてナナ、君はリージェルさんと相談した結果

 しばらくこのバナージで

 私達と共に行動して貰う事になった。

 一緒に私達と行動し、政治を覚えて欲しいと言うことだ」

「え? どうして?」

「君はリージェルさんの娘さんだからね。

 つまりはエルフの姫という立場になる。

 大きくなった後、

 一緒にエルフの国を支えて欲しいと言う事だ。

 だが、エルフの国は今は復興作業中らしくてね。

 その間はリージェルさんが女王として君臨して

 エルフの国を建て直す事を優先してるらしい。

 その間、君はリンフィアと共に政治の勉強をして行き

 いつかエルフの国を支える女王になって欲しいとの事だ」

「でも、私は騎士として色々な人を助けたいの」

「戦う事だけが誰かを守ることでは無いよ、ナナ。

 勿論、戦う事で守れる命が多いのは間違いない。

 だが、君は王家の血を引く姫なんだ。

 民衆を導き、民衆に幸福を与える事も大事な事だ

 君を慕ってくれてる民衆達に

 決して飢餓の苦しみを与えてはならない。

 これもまた、君にしか出来ない事の1つだ」

「……」


ナナちゃんが驚きながら、自分の胸に小さく手を当てる。

そう、これはナナちゃんにしか出来ない事の1つだ。

人々を導き、飢餓の苦しみを与えずに国を栄えさせる。

お姉ちゃんの記憶を見て、

お姉ちゃんが学んだ事を知った私にはお姉ちゃんの言葉は

必要以上に胸の奥に突き刺さったと言える。


「ナナちゃん、これはナナちゃんにしか出来ない事の1つ。

 そして、私もそうだ、

 お姉ちゃんと一緒にバナージを幸せにする。

 民衆を飢餓の思いに苦しませたりしないし

 何かあったときに、民衆を守る為に強さも磨く。

 大丈夫、きっと両方出来るよ」

「……そうだね、リンちゃん。頑張ろうね!」

「うん」

「君達は奴隷として過ごしていた日々がある。

 だから、弱い人達の気持ちも分かるだろう。

 もう誰にもそんな思いをさせないように

 我々は努力していこう」

「うん、頑張って見るね、オルフィアさん!」

「あぁ、リンフィアと一緒に頑張ってくれ。

 リンフィアもナナと一緒ならもっと頑張れるはずだ」

「うん、頑張る、お姉ちゃん」


私達は決意を新たに1日を始める。

まずは政治の勉強をして、とても大変だ。

騎士としての鍛錬も怠らず、毎日こなす。


「そうだお姉ちゃん、私達は何処で過ごせば良いの?

 今まで通り、エディーの部屋?」

「いや、この屋敷で過ごして欲しい。

 ナナの部屋は用意してるぞ」

「私は?」

「当然、私と同じ寝室だ!」

「あ、うん、そうだね」


お姉ちゃんがさっきとは違う表情を見せた。

さっきまで真剣だったのに、今はちょっと違う。

頬を軽く赤らめながらの笑顔だった。


「でも、エディー大丈夫かな……」

「む? 彼女なら問題は無いと思うが」

「いや、エディーは生活力が……」

「む? いや、そんなはずは無いと思うが」


そう言えば、お姉ちゃんは

エディーの生活力が皆無なのを知らないよね。


「後、ペロって言うペットが居るんだけど大丈夫?」

「あぁ、大丈夫だ」

「……じゃあ、エディーも一緒はどう?」

「え? 彼女をか?」

「うん……そう、部屋はナナちゃんと一緒とか」

「良いね! 私もエディーお姉さんと一緒が良い!」

「ふむ、まぁ君達がそう言うなら聞いてみるとしよう」

「じゃあ、私達が聞いてくる」

「あぁ、分かった」


そして、私達はエディーに声を掛けに向う。


「あ、どうしたの?」

「実は話したいことがあるの」

「え?」


そして、私達は今回の事をエディーに伝えてみる。


「……ぼ、僕がオルフィア様の屋敷で?」

「そう」

「寂しいんだね!」

「いや、ペロと同じで不安だし」

「え!? ペロちゃんと同じ扱いなの!?」

「私は一緒に居たいって思うの!

 だって、私達を支えてくれたのはエディーお姉さんだから!」

「うぅ、ありがとうナナちゃん!」

「私は不安だからだけど、1人じゃまた酷い事になる」

「あぁ、否定できない-!」

「ま、まぁ、あんたは酷いからね……」


一緒に話を聞いてたアンナとローズも

呆れた表情で私達の意見を肯定した。


「酷いね! 君達もそう思ってたの!?」

「エディーの部屋、マジで酷かったからね

 あたしもそう思うって言うか?

 てか、2人が居なくなったら

 最悪、あたしらが掃除してやろうとか

 思ってたって言う感じ?」

「え? じゃあ前からしてよ」

「甘えんな!」

「あだー!」


こう言うとき、エディーは攻撃喰らうんだ。

割とひょいひょいっと避けてたけど

普段はこんな感じだったりするんだね。


「ま、まぁでもさ、ほら、僕が一緒で良いの?

 折角の家族団らんの邪魔にならない?」

「大丈夫、部屋は違うの。

 エディーはナナちゃんの部屋で

 私はお姉ちゃんの部屋で一緒に過ごすことになったの」

「あぁ」

「そうなの、だから私、少し寂しいんだ。

 私もリンちゃんとオルフィアさんが2人で寝てる部屋に

 寂しいからって行くのは申し訳無いって思ってて」

「そう言う……じゃあ、その、行こうかな。

 そっちの方が過ごしやすいだろうし?」

「羨ましいわー、ま、あんたが適任なのはそうだしね。

 2人を1年間育てたのは他でもないあなただしね」

「じゃ、遠慮無く過ごさせて貰うね」

「うん! あ、ペロちゃんは私達の部屋だよ」

「まぁね、2人きりの空間の邪魔は良くないしね」


そして、私達の新しい生活が始まった。

私は貴族、ソールティアス家の人間として

お姉ちゃんと共にバナージを支えるお勉強を。


ナナちゃんはエルフ達の女王として

エルフの国を支えるためのお勉強をする為に。

これから色々な人達の平和や幸せを守る為の

国を守る騎士として、強くなる為に。

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