表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/62

休む暇も無く

ギフティーの騎士が来たことで

私達の周りにバナージの騎士が増えた。

私達の存在がバレないようにするためだ。


不自然には感じ無い程度には増えてる。

その中に、エディーの姿も当然あった。

エディーは本来、瓦礫の撤去作業をしてたけど

ギフティーの騎士達が来たことで

最優先の仕事が瓦礫の撤去から

私達の護衛になったと言う事だろう。


「まさか、あいつらが来るとはね」

「あぁ、最悪だな」


エディーとジャッキーは私達の護衛。

ジャッキーと同じ部隊に居た

ギルは私達にギフティーの動向を報告してくれてる。


私達がギフティーの騎士と遭遇しないように

上手く立ち回るためだ。


その結果、私達の仕事は北門の見張りになる。

北門は私達が入ってきた場所だ。

都市内で動くと存在がバレる可能性もあるし

あまり動きすぎると、それはそれで不自然だからだ。


私達を隠そうとしてると気取られないように

動かなくても私達を隠せる仕事はこれだったらしい。

門の外は何とも平和で、何も起こらない。

でも、魔物の何匹かは攻めてこようとしてくる。


「っと」

「流石」


意外と、私達の適任はここだったかも知れない。

私は目も良いし、弓矢も扱える。

なんなら、魔法だって使えるから意外と戦える。

城壁の上からの矢は外すことは結構あるけど

それでも、先に気付けるのはとても大きい。


ナナちゃんも何かあったら魔法で応戦できるし

ナナちゃんの魔法は高火力だからね。

でも、今回は魔法は使わないように指示された。

理由は単純で、私達が目立ってしまうからだ。


ギフティーの騎士が居る以上

私達が目立つのはあまりにもリスクが高い。

もし私達がギフティーから逃げ出した奴隷だと

あいつらに気取られたら、何が起こるか分からない。


当然、ソールティアスさんもバナージの騎士達も

私達を護るために全力で動いてくれるだろうけど

それが原因で、ギフティーとの関係が

より最悪になってしまうリスクもある。


ただでさえ、バナージとギフティーは犬猿の仲。

ソールティアスさんはレングラースを怨んでる。

それが理由で、騎士達もギフティーを嫌ってる。

更に私達の生い立ちを聞いて、より騎士達は

ギフティーの事を嫌ってるのは明確だ。


「私……何も出来ない、皆大変なのに、私は」

「必要な事だ、こう言うのもね」


自分が何も出来ないことを悔んでるナナちゃんを

エディーが励ましてる。


「君の役目は門を防衛してる騎士達が

 戦闘で負傷したときに回復する役目だからね。

 君にしか出来ない仕事だよ」

「う、うん」

「まぁ、本当の意味で仕事できてないのは

 今はジャッキーだけどね」

「ひ、否定できないな……弓矢の練習をすればよかった」


ジャッキーは弓矢をあまり扱えないらしい。

命中精度は私よりも下だし、エディーよりも下だ。

エディーは意外と弓矢が扱えるらしい。

ただ、私の方が命中率は高い。

でも、1番命中率が高いのはアンナだ。


「ジャッキーさんも練習すれば良いのよ」

「矢が無駄になるからな……今の状況じゃ」

「まぁ、君は勝ち組だろ? 女の子に囲まれてるし?」

「そう言えばそうだな、他の男性騎士は……」

「そりゃ、男は力仕事でしょ」

「何で俺はここなんだろうな」

「さぁ? 女性だけの部隊だと目立つからじゃね?」

「遠目で分からないと思うけどな」


理由はきっと、ジャッキーが私達を見付けたからだ。

だから、今回はジャッキーも私達の護衛になった。

それか、前衛が2人は欲しかったんだろうと思う。

もし私達が目を付けられて、襲われたりしたら不味いから。


「まぁ、君は星3騎士の中じゃ中々の実力だしね。

 不自然が無いように騎士を配置して

 確実にリンちゃんとナナちゃんを守れるのは

 僕達だって判断だったんじゃ無いかな」

「だとすれば、ソールティアス様も

 かなりギフティーの騎士を警戒してるんだな」

「あぁ、それは当然だろうね」

「えぇ、2人を奴隷にしてた連中の騎士だからね。

 私達は絶対に2人を護るわ」

「当然だ、必ず守る」


私達を少し見て、3人が怒りの表情を浮かべながら後ろを見る。

遠目で僅かに見えたギフティーの騎士。

あいつらは私達に視線を向けてない。

と言うか、サボってる奴らが見える。


「……サボってやがる」

「はぁ、邪魔なんじゃ無いかな、やっぱりあいつら」

「ますます腹が立つわね、あいつら」


そんな騎士をバナージの騎士が怒鳴りつけた。

ギフティ-の騎士が喧嘩腰でそのバナージの騎士を睨むも

バナージの騎士の首元を見て、大人しく従う。


「ま、喧嘩したところで勝てないしね、あいつら」

「あいつらが勝てるのは、精々星1程度だ」

「まぁ、バナージの星1騎士と戦っても

 9割は負けるだろうけどね、あいつら弱いし」

「バナージの騎士は例え星が1つだろうと

 ソールティアス様に忠誠を誓った騎士だ。

 自らを鍛え上げることを諦める奴は居ない」

「ジージでも結構強いからね」

「ジージさんは普通に強いと思うんだが……

 あの人の適性は弓兵だと思うんだがなぁ」

「ジージは前衛やりたいらしいからね」

「まぁ、本人の意向だし、俺は何も言わないが」


そんな会話の後、2人は再び門の外を見る。

私も同じ様に前を見た……そこには人が居る。


「人!?」

「人? 何処だい?」

「あそこ」

「え?」


エディー達も目をこらし、私が指を指した場所を見た。

森の中、私達の様子を伺ってるような人。

その人は私達の方を見てるように見えた。


「何処に……見えない」

「あれ? 手を振ってる」

「て?」


その人は私達へ向って手を振ってるように見える。

助けを求めてるのかも知れない。


「とにかく行ってみよう」

「あ、あぁ」


助けを求めてるのなら行かないと駄目だと判断した私達は

一気に地上に降りて、その人の場所へ進んだ。


「お、おぉ! その魔力は!」

「え?」


ある程度近付くとその女の人は

私達の方へ駆け寄ってくる。

そして、彼女はナナちゃんの手を握る。


「え?」

「あぁ、良かった! その魔力は間違いない!

 あなた様は間違いなく、我々の姫だ!」

「はぁ!?」


姫と呼ばれたナナちゃんの方を私達は同時に向いた。

ナナちゃんは私達と同じ様な焦りの表情を浮かべている。

ナナちゃんがお姫様って、どう言う事なの!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ