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シャリーズへの道中

急いで私達は準備をして、シャリーズへ向った。

ペロのお世話はローズにお願いした。

ローズは残ってバナージの防衛を指示されたからだ。

優秀な前衛はあまり多くないし

女性が相談しやすい悩みにも対処するために

何人か女騎士をバナージに残したかったらしい。

その結果、優秀な前衛で女騎士の

ローズはバナージに残る事になった。


ローズは悔しそうにしながらも

必ずバナージを護って、ペロも守ると言ってくれて

ペロのお世話もすぐに了承してくれた。

移動は馬だけど、私達はエディーに乗せて貰ってる。

馬に乗って移動するのは初めてだけど。

案外、慣れてきてる気がした。


それにしても、今回は異常な事態だと思う。

とても優秀らしいシャリーズが襲撃されて

私達に救援を送るほどの事態。


もしかしたら、ギルフェリーとかも来るかも?

良くは分からないけど、雰囲気からして

ソールティアスさんは他都市の応援が来るとは

最初から考えてないのかも知れない。


「……」


かなりの人数で進むのは今回が初めてだ。

今までは最大でも5人が限度だった。

更には徒歩での移動がメインだった。

でも、今回は数百人の規模で馬で移動してる。


こう見て、改めて戦力が凄いのが分かった。

ここに居るのは星3以上の騎士だ。

星3はジャッキーくらいの実力。


1年前、私が必死になっても勝てなかった相手だ。

いくらか差があるとは言ってたけど

そこまで大きな差があるとは思えない。


それに星4の騎士も100人以上居る。

星4はエディーと同じ階級の人達。

実力が重要なのだと考えれば

エディークラスの騎士がそれだけ居るんだ。


エディーは凄く強い、まだ私も勝てたことが無い。

そんなエディーと同等かそれ以上の強さを誇る騎士が

こんなに沢山居るんだから驚きだった。


普段から、誰も階級を見せびらかしたり

自慢したりすることが無いから分からなかったけど

1年の間で何度も話をした人が

実は星4だったって言うのがかなり多かった。


「凄い沢山……」

「あぁ、全員では無いけど相当数が動いてるからね」

「まだ全員じゃ無いの? まだ居るの?

 星3や星4の騎士が」

「あぁ、全員が動いたらバナージが手薄になるからね。

 とは言え、7割以上は動いてるけど」


一部の騎士はバナージに残ったんだ。

星2や星1の騎士は沢山残ってるのに

まだまだ3、4の騎士も居るって考えると

バナージの戦力が凄く多いのがよく分かる。

確かエディーが言うには、星2は他都市の騎士であれば

上位レベルの実力を持ってるって話してた。


それが本当かどうかは実際に他都市に所属してる

騎士達と出会った事が無いから分からない。

いや、ギフティーの騎士とかは見たけど

戦ってる所なんて見たこと無いから分からない。

でも、ギフティーの騎士達は

今思えば隙だらけだったかも?


前の記憶だからよく分からないけど

そんなに強そうには思えなかった。

……いや、それを言ったらジャッキーとエディーも

パッと見ただけだと強そうには見えないけど。


「星5の騎士はどれ位?」

「星5の騎士は10人だけだね」

「少ない……星4が100人以上なのに」

「星5を与えられる騎士はとんでもない実力だ。

 騎士団長は当然、最強の騎士と呼ばれてるし

 副団長……まぁ、僕のお父様も

 片腕なのに、僕1回も勝てたこと無いからね」

「そうなの!?」

「うん、強いからねお父様、料理は出来ないけど」


そう言えば、最初ジャッキーと会話をしたとき

そんな事を言ってたような気がする。


「まぁ、お父様は戦うのは滅茶苦茶得意だけど

 生活力は皆無って言うか? 不器用だし。

 そりゃ、片腕だし? いや、両腕の時から既に

 滅茶苦茶不器用だったけどさ」


副団長、凄く厳格な見た目をしてるけど

やっぱりエディーのお父さんなんだなって。


「はぁ、でも僕も勝ちたいけどね、お父様に。

 だって利き腕無くしてる筈なんだよ?

 なのに、1度も勝ててないってさ」


利き腕を無くしてるはずなのにエディーも勝てない。

それって、本当に強いんだって分かる。

エディーはとても強い。

それは何度も訓練で戦ったからよく分かる。


そんなエディーに片腕ってハンデで勝つだけで凄いのに

更に利き腕が無いのに勝てるって、強すぎる。

両腕があった時はどれだけ強かったの?

と言うか、そんなに強い人が片腕を無くすって

一体、どんな強敵と戦ったんだろう。


「そんな凄く強い人が片腕を失っちゃったって

 きっと凄い相手と戦ったって事だよね……」

「……」

「え? 違うの? エディーお姉さん」

「全然凄い相手なんかじゃ無い。断言するよ。

 でも、お父様の名誉の為に言わせて貰うけど

 お父様は大事な人を守る為に片腕を失った。

 お父様は僕が尊敬する人の1人だ」


エディーは少しだけ辛そうな表情を見せながら

私達にその言葉を伝えてくれた。

辛そうだから、それ以上聞くのは止めておこう。

本人も教えてくれないし、

きっと知られたくない理由があるんだ。


「凄い人なんだね、エディーのお父さん」

「あぁ、それは断言できる。

 僕のお父様は滅茶苦茶凄い人で

 僕の憧れでもある」


誇らしげな表情でお父さんの事を語ってる。

エディーからしてみれば、本当に尊敬する父親だ。

でも、エディーが副団長と会話してるときは

結構喧嘩腰なきがする。


「でも、よく喧嘩してる気がするんだけど……」

「ま、まぁ、ほら、尊敬してるって言うの恥ずかしいし。

 てか、片腕相手に負けてるってのも悔しいしね。

 あれは対抗意識って方が近いかもしれない」

「副団長、たまに涙目になってる気がするけど」

「割と親バカでもあるし……オフの時は。

 オンの時はそりゃ厳格で融通効かないけどさ」

「……なる程」


その事を聞いて、改めてやっぱり副団長は

エディーのお父さんなんだなってのが分かった。

エディーも切替え凄いし。

実際、真剣な時とそうじゃ無いときの差が凄い。


副団長は私達の前で切替える事はあまり無いけど

エディーの前だとちょっと切り替わってるのかもね。

とは言え、私達の前だから完全に切り替わってないから

そこまで弱そうな所を見せてないんだ。


「よし、今日はここで一時夜営をする」

「あ、了解です!」


ソールティアスさんの指示で私達は夜営の準備を始めた。

流石に1日では到着しないよね、馬だから相当速いけど。

急ぎたいけど、馬もヘロヘロだし、これ以上は

馬が動けなくなりそうだもんね。


不安だけど、明日は到着する筈だ。

それまでに改めて覚悟を決めよう。

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