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お世話になる人

騎士さん達に案内されてある建物に来た。

その建物にはいくつも部屋があって迷いそうだけど

騎士さんは迷わず、ある部屋の扉を2回ノックする。


「エディー、居るんだろ?」

「居るけど、ノックは3回、礼儀でしょ?」

「仲間内でくだらない事は良いだろ」

「僕の部屋はトイレじゃ無いんだよ」


そんな不満を出しながら、部屋の扉が開く。

そこにはボサボサで黒い髪の毛で

あまりやる気を感じ無い表情をした

女の人が下着姿で出て来た。


「お前馬鹿か!

 下着だけで出てくる奴があるか!」

「プライベートな時間に来たのが悪いんだよ。

 僕は今日非番でグッスリ眠ろうとしてたんだ」

「お前、オンオフの切替えヤバすぎだろ。

 てか、部屋も綺麗にしてろ!」

「僕は掃除苦手なんだよ」

「……本当にお前は外と中で色々変わりすぎだろ。

 はぁ、だから最初、大丈夫かと思ったんだ」

「何が? って、え? 誰その子達……」

「よろしく、リンって言うの」

「私はナナだよ! よろしくね!」

「え? あ、うん、よろしく……

 おい! ジャッキー! どう言う事だよ!

 この可愛い子達はなんなのさ!

  娘か!? 妹か!?」

「俺に娘も妹も居ないのは

 お前もよく分かってるだろ!」

「じゃあ、この子達は!?」

「騎士見習いとして、ソールティアス様に

 仕えることになった元奴隷の女の子達だよ」

「も、もも、元奴隷!? こ、こんな可愛い子達を

 奴隷にしてたようなクズが居るのか!?」

「居たんだよ、でも抜け出してきたらしいんだ」


ジャッキーと言われてた騎士さんが

胸ぐらを掴まれてる。

この人、凄いガンガン行動してる。


「そうなんだ、大変だったね君達。

 お姉ちゃんがお世話してあげよう!」

「あ、うん」

「わーい!」

「はぁ、何も言ってないが大体その通りだよ。

 ソールティアス様の指示でこの子達の面倒を

 お前に見て貰う事になったんだ」

「え!? マジで!? 良いの!?」

「あぁ、だからしっかりしろよ?

 この子達がお前の真似をしたら

 この子達が将来無気力になっちまう」

「あ、確かに……そ、掃除しないと不味い!」

「その前に服を着ろ馬鹿」

「分かった分かった」


その後、エディーが部屋の奥へ入っていって

少しして服を着て出て来た。


「男物か? お前の趣味はそうだが」

「僕は男になりたいからね、だから下着で」

「男でも誰か来たときに

 下着で出迎えたりはしねぇよ馬鹿」

「随分と馬鹿馬鹿言ってくれるじゃ無いさ。

 僕に1度だって勝てたこと無いくせに」

「そこでマウントとろうとすんな!

 実際、俺はお前に勝てたことはねぇけど

 頭はお前よりは良いから」

「なにー!」

「仲良いの?」

「幼馴染みなんだ、俺とこいつは」

「そ、家が隣だったんだよ」


仲が良いのはそう言う理由だったんだ。


「あ、だから下着で」

「いや、それは完全オフだったから」

「せめて寝間着を着ろと」

「僕は本来裸で寝てたのに

 下着を着けるようになったんだし

 結構な成長でしょ?」

「はぁ、まぁ裸よりはマシ……か?」


は、裸で寝てたんだ……流石に恥ずかしいんじゃ?

いや、恥ずかしかったらそもそも裸で寝ないか。


「まぁとにかくだ、少しは生活を改めろよ?

 これから、この子達がお前の部屋で過ごすんだ。

 お前の府抜けた生活習慣を真似られたら

 この子達が将来が心配になるからな」

「う、うん、僕も少しは改めようと思う」

「後、料理とかも鍛えろよ?」

「外食で良くない?」

「料理くらい出来ねぇと流石に駄目だろ」

「はぁ? なんで僕が料理しないと駄目なのさ。

 僕は男だから料理なんてしないのさ」

「俺は料理出来るが?」

「……え? 料理出来るの? 男なのに?

 僕は男って料理出来ない物だとばかり」

「男が料理出来ないってどんな偏見だ」

「僕の父様は料理出来ないから」

「そりゃ、あの人が料理出来ないだけだ。

 少なくとも俺は料理出来るし、

 俺の親父も料理出来る」

「ま、マジかぁ」


2人はかなり仲良さそうに話をしてる。

仲が良いってのがよく分かる。


「まぁこの話はこれで良いか。

 とにかくエディー、この子達を頼むぞ」

「勿論さ! 僕の愛情の全てを注ぐよ!

 可愛い妹が出来て、僕は嬉しい!」

「うわ!」

「あはは! 柔らかーい!」


私達がエディーに抱きしめられる。

私とナナちゃんの頬が引っ付く位に近いし

エディーのお胸に2人とも当ってる。


「いやぁ! 僕にも妹が出来て最高だよ!

 一人っ子だし、やっぱり妹欲しかったから!」

「ちゃんとお世話してあげるんだぞ?

 後、ちゃんと鍛えてあげるのも忘れるなよ?」

「え? なんで?」

「この子達は騎士見習いだからな」

「僕達が守れば良いじゃん、騎士見習いなんて

 そんな危ない事をさせなくてもさー」

「リンちゃんはデュラハンを倒せるくらいに強いんだ」

「え!? 6歳位なのに!?」

「いや、8歳……だけど」

「えぇ!? 8歳!? 嘘! 小さいのに!?」

「あまりご飯食べてないんだ、

 私達、眠っても無いし」

「あ、そ、そうだよね、うん」


元々奴隷だから、あまりご飯は食べてない。

眠ることも殆ど無かった。

ご飯だって、残飯ばかりだったし。


「でもそっかぁ、この子達が騎士見習いねぇ。

 じゃあ、僕がこの子達の師匠って感じ?」

「そう言う事になるだろうな」

「了解! じゃ、お姉ちゃん兼師匠だね!

 任せてよ!」

「じゃあ、俺は見回りに行ってくるから

 今日は交流を深めてくれよな」

「よし! 任せてよ!」

「じゃ、君達、エディーは結構あれだが

 実力は確かだし面倒見も良いから

 仲良くするんだよ?」

「うん!」

「それじゃ、また明日だね」


その言葉の後、ジャッキーと呼ばれてた

あの騎士さんは私達の前から立ち去った。

明日からは良く顔を見せることになるんだ。


「じゃ、今日はゆっくりしてね!」

「うん! よろしくね! エディーお姉さん!」

「……お世話になります」

「はーい! よろしくね! お世話もするよ!」


まだ、男の人よりは女の人の方がマシだ。

大人の女性からは残飯を食べさせられたり

そこそこ虐めを受けたりはしたけど

男の人達みたいに、蹴ったりは無かったし。

だから、多分まだ馴染みやすいと思う。

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