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【改訂版】ゼロのダンジョン、進化中!  作者: 真弓りの


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構想がとまらない

心配しても仕方がないことをつらつらと考えていたら、どうやら説明が終わったらしい。


なんなく仕組みを理解した顔のルリと、多分ただ楽しそうなユキも交えて、ゼロが書いてくれた設計図を元に俺たちはダンジョンのイメージを固めていく。


大まかな構想はこんな感じだ。



ダンジョンは冒険者のレベルに合わせて2種類用意する。


ひとつはLV.4~7までの駆け出し冒険者用。


ありがちな薄暗い洞窟タイプで、入り口は軽めのモンスター配置だが、奥にいくに従って、様々な罠やモンスターとの連戦が入り、体力を削られたところでボス戦という、中々ハードな内容だ。その代わり、宝箱も多めに置いてやる。


カエンの話では、これ位のレベルの冒険者が一番危ないらしい。


罠にもモンスターにも慣れていないし、退き際の判断も甘い。このコースでは、モンスターの特性を学び、自分の実力や弱点を見極めてもらうのが主な目的だ。


もうひとつはLV.0~3までの超初心者用。


ここはカエンたっての希望で、街人の女の子でも、運が良ければ半分は進めるようになっている。


可愛い街並みを模したダンジョンで、前半はスライムなどのどこか愛嬌があるモンスターしか登場しない。だが、後半に行くほど廃墟になっていき、複数のモンスターと対峙するようになり、ボス戦はずぶの素人にはかなりきついオーク数匹と戦ってもらう。


はっきり言って、ここは初心者のレベルアップ用ダンジョンだ。レベルが低過ぎて依頼も出しにくい冒険者を、ここで鍛えるのが目的になる。


人手不足が深刻らしく、ゆうべカエンは一般の街人にも開放して、素質がありそうなのをスカウトすると張り切っていた。



「普通の町みたいなダンジョンを造るだなんて、面白くていいわね!」


「うん、ここは冒険者じゃない人にも解放するダンジョンだから、とっつきやすい方がいいかと思って」


「確かに、それなら冒険者じゃなくても、面白そうだからってチャレンジしてくれそうだわ」



最初はただ聞いているだけだったルリだけれど、話が深まるうちにだんだんと楽しそうに考えを巡らせはじめた。



「せっかく街並みがあるなら、お店も開いたらいいんじゃない?」


「お店? 薬草とか売る系の?」


「もちろん武器や防具でもいいし、アクセサリーなんかもいいと思うわ。ここでしか買えないものをウリにするのよ。冒険者じゃなくても足を運びたくなると思うわよ」


「うわ、それ面白そうだね!」



ルリのおかげでアイディアもふくらんで、ゼロも超絶楽しそうだ。でも確かにそれなら、ルリの言うように客の幅も広がるかも知れないな。検討の余地ありだ。


ひとしきり和気藹々と話し合い、小腹がすいた俺たちは昼メシを食いながら、ダンジョンコアの新着情報をチェックしていく。


おお! 案の定、また何か増えてるな。



『条件を満たしたため、レア度2までの妖族が召喚可能となりました』



条件? ああ、もしかしてルリを召喚したからか? でも、俺やユキは?


そこまで考えて思い当たる。


龍族や幻獣族は少なくともレア度1や2はいないもんな。納得しつつ、新たに召喚出来るようになった妖族のラインナップをのぞき込んだ。


・ピクシー:体長10cmくらいの羽根が生えた小妖精。陽気でいたずら好き。


・ドワーフ:身長100cm前後の小人。手先が器用で鉱物の加工が得意。


・エルフ:男女共に美しい外見を持った、森の守護者。弓の名手。


・シルキー:白い絹を纏った美しい少女。特定の家に住みつき、家事を行う。



「うわぁ、シルキーいいっ! 妖精のメイドさん、超理想通りっ!」



いきなりの、ゼロ、大興奮。


うんうん、なるほど。ゼロはこういうのがタイプなんだな。分かる分かる、男だもんな!


ニヤニヤしながらからかうと、ゼロは真っ赤になって、必死で否定してきた。



「ちっ、違うよ! 受付! 受付にこんな子がいたら理想だなって、言ってるんだって!」



この焦り加減は肯定してるようなもんだ。からかいたい! 軽く問い詰めたい!


でも、大人だからここはガマンする。なんせルリ様がご立腹だからだ。



「ふ~ん受付ねぇ。で、受付って?」



半目で腕組みのルリに、「ホントだからね!」と念を押しつつ、ゼロは疑問に答えてくれた。



「えっと……このダンジョンって、コースが2つあるから」



なんとゼロの構想はまだまだ続きがあったのだ。


ギルドの地下に入ったら、第一層は受付。清潔なホテルのようなフロアで、軽い食事やお茶が楽しめるカフェと、ダンジョンへの受付が用意されている。ここでレベルを確認し、該当コースにチャレンジできるようにするつもりらしい。


ゼロ的に、この階の受付嬢やカフェ店員に、その妖精メイドシルキーがイメージぴったりなんだそうだ。


ちょっと想像してみた俺は深く納得した。確かに。うん、いいかも。


そして、チャレンジするコースの専用階段を降りると、そこはもうダンジョンだ。地下第二層はコース別のダンジョンが広がっている。さっき皆で話し合った内容になるんだろう。

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