第十二節 一難去ってまた一難
第十二節 一難去ってまた一難
「あぉ!」
隼也は両手を空に刺し、狼のように吠えた。
「あぉ!」
表門の上に裴元绍が一番早く反応した、両手で力つよく自分の胸を叩いた、頭を上げ空に向き、隼也と同じように吠えた、彼の目じりにはもう涙が見えた。戦場の一瞬の出来事はよく見えなかったが、結果が分かりやすかった、管亥は負けた、隼也は勝ち抜けた。
「あぉ!あぉ!あぉ!」
劉辟の兵士達も今頃気づいたのだ、裴元绍と同じように吠え始めた、そのさんざん抑圧された気分が急に爆発して、天地の色を変えるぐらいの力になれそうだ。逆に管亥に連れてきた兵士達の士気がほとんどなくなっている。全ての兵士が頭を下げた、心のなかの戦神でも負けた、この戦もうやる気になれなくなった。
「お前の勝ちだ、俺を殺せ」管亥が男らしく話した。
「お前、馬のせいで負けたので、悔しくないのか」隼也は逆に質問した。
「戦場には勝利と負けしかない、理由など最初から要らなかった。」管亥は首を横にふて話した。
「立派な男だな、だが俺はお前を殺すことができないんだ、なぜなら、昨日助けてもらったからだ。」隼也は感情なしで話した。
管亥が地面から立ち直した、「今なら俺を殺すことがまだ間に合うだぞ。」
「俺、約束を破ることが一切しない。安心しろう」
管亥が少し後ろに下がってから「濱口隼也だな、次回戦場であえるなら、手加減しないぜ」と話した。
「俺も同じだ」と隼也が話した。
管亥が隼也に一度礼をして「それじゃまた」と話した。
その後、管亥が士気のないがっかりしている精兵を連れて帰った。隼也は歓声のつまらず陣営に戻った。裴元绍が一番先に迎えに出て、「隼也!よくやったぜ」と話した。
劉辟は杜遠と他に数名将軍に囲まれながら表門から降りて隼也に迎えた「まさかうちの陣営にこれほどの勇者がいるとは、本当にめでたい話だ」
「大将、今一番大事なのは戦の準備をすることだ、管亥が負けたけど、趙弘がきっと悔しいと思って、そう遠くないうちにまた自ら大軍を率いて攻撃しにくるだろう」
「趙弘め、頭の上で小便するやつだな、今回のことでただじゃ済まないぞ、裴元绍!杜遠!いるかい」劉辟がすげー怒っていながら話した。
裴元绍と杜遠が前に出て「ご命令を」と話した。
劉辟が「槍と弓を用意しろう、戦争だ」と話した。
……
堵陽の城に、朱儁が将軍全員を集めて軍議を開いた、先密偵からの情報によると、黄巾賊達もう仲間割れが始まった、チャンスがきた。
「董卓いるか」
「ご命令を!」
「君に命じよう、本部の騎馬隊を率いて、陇西の側面の回ってくれ、黄巾賊が宛城に逃げる退路を絶えてくれ、当時に宛城からの援軍もや付けてくれ」
「はい!分かりました。」
「曹操、袁紹いるかい」
「ご命令を!」
「お前ら二人が自分の本部精兵を率いて右と左に二つ分かれて、黄巾賊が両側に逃げる道を絶えてくれ、黄巾賊を白龍滩に追い込もう。」
「ご命令の通りに!」
「孫堅、劉備お前らが自分の本部を連れて俺と一緒に出徴する、各部が必ず敵を白龍滩に追い込んでくれ、そこで黄巾賊を全滅する。」