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さいやく  作者: 綿上遼
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「僕と付き合ってくれませんか?」

僕はキザな台詞で言葉を放った。

行先と答えを聞くことが怖かった。


そんな僕に彼女は

「×××」と言った。



それから僕たちは付き合い始めた。

彼女の香りは、とても芳醇で

同じ部屋にいるだけでドキドキするものだから

ほかの奴らに取られてしまうと

思ったのだ。


早く手に入れたかったのだ。


うまく言葉では話せなくて

心配する気持ちだけが

僕を埋めていって

埋まればうまるほど

僕は

彼女の気持ちから離れていった







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