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楽に生きる方法を考える。読書により情報処理能力を磨くべし。

作者: 安孫子太郎


最近どうも読書に集中が出来ない。

どんなに面白い小説を読んでいようが、知識欲がビンビンに刺激されるような学術書を読んでいようが途中で休憩を複数回はさむようになってきた。

少し前までは、どんなに疲弊していようとぐーっと最後まで読み進める推進力があったのだが、不足している。

一気に読み終えるほうが気持ちが良いし、頑張った感があって好きだった。

別に読書を頑張ったところで個人的な満足感が高まるのみで、誰かに評価されるわけでもないが気分は良かった。


一日に7~8時間もずっと読書をしていると、頭の芯までフラフラになる。それが心地よかったのだ。


今は、こうやってパソコンを開いて文章を打ってみたり、スマートフォンでネットサーフィンやらSNSで誰かと会話してみたりと遊んでしまう。意味もなく何度もTwitterで誰かのつぶやきを見たりと。


これがもし読書でなく、試験勉強であったり資格勉強であるならば、いけないことだ。

だがたかが読書であるために、そうやってネットで遊んだりしても問題は起きない。


ここのところ一つのことに注意力を向けて作業するということが出来なくなった。辛抱が効かなくなったのだ。


同時に幾つものことを進行したり、ちょっとずつ色んなことを回してみたりと、そういう方が性に合っている気がしてきた。


元来より熱しやすく冷めやすい資質をもっていたのだが、それに磨きがかかってきたようだ。


それを活かす意味でも、敢えて複数のことをグルグルと回しながら作業していく方針は間違っていないのかもしれない。


一つのことに対してじっくりと腰を据えて、思慮していくことも大切だろうけれどもすぐに煮詰まってしまう。

いくら考えようとも答えが出ない時は、一度離れたほうがよい。

頭を遣っているようで、遣えていない。


数学の問題の解き方をずっと考えて、ウンウンとうなり続けるよりも、さっさと解答方法を調べたほうがいいし、別の科目を勉強しはじめるほうがよい。


なるべく体と心に負荷をかけるような生き方は避けるべきだ。

そんな努力をしたところで無駄に終わる。


いかに自分に楽をさせるか。軽く動ける道を選択させるか。


これが大切だ。この事実に気がつけている人ってのは本当に少ない。50人に1人いたら良いほうだと思える。

もしかすると100人に1人くらいかもしれない。


いかに自分に楽をさせ、軽い足取りで進める道を選ぶかの見極めをする為の力を手に入れる必要がある。


情報処理能力と呼べようか。

不必要なコト、モノを排除し、優先度の高い事柄を選択していく。


この能力はどうやって磨かれようか。


個人的な見解であるが、読書で磨かれる気がする。


ツマラナイ退屈な本をじっと耐えながら読むよりも、ワクワクするような本を読むほうが良い。

それは、その本の内容の難易度に関係なくツマラナイ本とワクワク本は存在する。


ツマラナイ本に出会った時に、いかに早く損切りを出来るか。これが大切だ。

ただし、序盤のみがツマラナク、後半では大盛り上がりという本もある。

そこの見極め能力を含めての情報処理能力と呼べよう。


読書経験を重ねるにつれて、この情報処理能力は磨かれていく。

ただし、一朝一夕にいくものでなく、数年の期間を要する。1年に読む冊数が1000冊以上であればもっと早くその能力開発の実感は得られるかもしれないが、基本的には3年ほどは最低掛かるんじゃないだろうか。


一度能力が磨かれれば、あとは雪だるま式に大きくなっていく。


世の中は無駄なことがあとあと役に立ってくる、との言葉があるがツマラナイものと懸命に向き合うことは、その無駄に入らない。



無駄なことと云うのは、良い表現をするならば教養と呼べよう。


別に知識を付けなくと生きていけるジャンル。美術や映画や本や音楽や哲学といったところ。

知らなくともご飯は食べられるし、働くことも出来る。


だが、知っていたほうが人生に深みも出るし、思いもよらぬところで役だったりする。



結構、話は右に左に逸れてしまったが、つまるところ伝えたかったのは楽に生きなさいとの言葉。


で、楽に生きるには、情報処理能力が大切かなとの見方があり、それを磨く手立てとして読書を勧めているという塩梅だ。






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― 新着の感想 ―
[良い点] 読書は「楽に生きる」為でもありますし「楽しく生きる」為の役にも立ちますね。即座には成果が見えにくいですが、実感として共感できます。
[一言] 本……というか、物語には、色んな視点の考え方や、浅く広い(時に深い)知識が散りばめられているので、確かに訓練に持ってこいですね。 そこから更に発展して、何故自分はそれを高く評価するのか?と…
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