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参考資料① ルーン王国主要都市、トックハイ村地図、リーンフェルト屋敷見取り図(12月29日税に関して更新しました)

ゼンの冒険資料


ドラグリア大陸のルーン王国主要都市の概要

ドラグリア大陸

挿絵(By みてみん)



ルーン王国主要都市(線は陸の交易路)

挿絵(By みてみん)


「王国直轄領」

・王都マキシラーテ(トックハイ村から1200キロ~1400キロぐらい)

芸術と食の都。人口50万人、学校、3つの大劇場と劇場小屋が複数、美術館や図書館もある。王都には運河マキラス川が水の都市ベルーノまでつながっており、船で貿易品を運ぶ。(イメージはフランス:パリ)


・水の都市ベルーノ

マキラス川によって王都とつながっているためにルーン王国最大の港町。街全体が一つの港であり、都市内を幾重にも水路が走っているため市民の足として船が行き交う街。ルーン王国の海軍が本拠地を置いている。(イメージはイタリア:ベネチア)


「ハスクブル家勢力」

・花の都クリューベ

ハスクブル公爵家の領地であり城がある。広大な農耕地で巨大な穀倉をもつ。ハスクブル公爵家の家紋は薔薇の花。それ故に町中にも薔薇やそのほかの花が咲き誇る風光明媚な街。ヘルムート辺境伯のリザベラ夫人の生まれ故郷であり、元王女マリアーヌが住む街。


・酒の都バッカルス

穀倉地からとれる大麦、小麦などを利用したエールやウィスキー作りが盛んな街。都市にはあまるほどの酒があり、酒飲みの憧れの街である。王都の貴族達はこぞってこの街の酒を買い占めようとする。人口は多くなく10万人規模ではあるが、かなりの比率で酒造職人が占め、権力の強い酒造職人組合が存在する。異教都市ボルスへの穀物の貿易も盛ん。

『軍事概論』の著者ジョーミル侯爵領。


・辺境都市オークザラム(トックハイ村から300キロ~400キロぐらい)

ヘルムート辺境伯が統治する軍事都市。二章を参照。


「フッザラー家勢力」

・交易都市グラシャス

フッザラー公爵領地。トローレスとの貿易が盛んであり、銀行業を営む商人も多数いる。また海路の休憩地点。トローレス―アースクラウンの貿易路では重要拠点の一つ。公爵家は海賊撃退のために独自の海軍をもつ。安定した気候とルーン王国の南側に位置するためにリゾート地としても有名。王都の新婚旅行(貴族のみ)では一番人気の街。(イメージはフランス:ニース)


・異教都市ボルス

フッザラー家勢力の中でも重要拠点。トローレスを迂回するよりも陸路でグラシャス―ボルス間に行く方が費用が安く済むために貿易が盛ん。トローレスの商船によってトランザニア王国とミッドバル国がつながっているために交易は水の都に匹敵する。ミッドバル国の奴隷(ルーン王国で唯一奴隷貿易が認められている)がボルスの重要な労働力のために、カソリエス協会だけではなく砂漠の民の信仰も混ざった都市。異教都市ボルスはまたの名を快楽都市ボルスと呼ばれ、高級娼館が数多く存在し、高級娼婦は上流市民としても生活可能。(イメージはスペイン:セビーリャなどのアンダルシア地方)

ドラグリア大陸の脈動に記載していたミッドバル国のトラム(イメージはモロッコ:カサブランカ、マラケシュなど)は、ボルスと貿易が盛んであり、ドゥナ川河口付近のミッドバル国最大の都市である。


「クローヴィス家勢力」

・信仰都市ヴァラチネス

クローヴィス公爵領地。急な丘陵地帯で、寒暖の差が激しい。そのために良質な葡萄酒や香木茶を生産する。また領地内には鉱山を所有しており、その鉱山はルーン王国では最大。金や鉄が発掘されるため王国内でも豊かな資金をもつ。信仰に厚く、アースクラウン神国以外では唯一の大司教がいる大聖堂をもつ。ただし、民への圧政は厳しく、独自の法を厳密に定めている。信仰と法の名の下に正義を信ずる。




リーンフェルト領トックハイ村地図

挿絵(By みてみん)

※エーロックへの街道の途中で南下してオークザラム行きの街道と二手に分かれます


・村概要

トックハイ村のおおよその地図。区画は民家とその庭も含めている。

村の中心部では定期的に市や祭りを開催している。ここではエールハウスとは居酒屋兼宿のこと。トックハイ村では蜂蜜酒かエールがよく飲まれる。葡萄酒は高級品のため村民達はほとんど飲めない。教会の敷地は大きいが、教会自体は民家4件分ほどで、敷地のほとんどを畑として使い、薬草を育てている。村のすぐ横の橋付近では粉引き用の水車小屋があり、村の中心には共用のパン焼き小屋やチーズ小屋も存在する。北東に進んでいけばリーンフェルトの屋敷につながる道でその途中から林になり、リーンフェルト屋敷のさらに北側は大森林地帯となる。


ゼンが演説したのは村の中心、ゼルが弓を構えていたのはエールハウスの屋根の上、トルイが援軍に駆けつけたのはトック川の北の橋から迂回して西の戦場へ。

普段自衛団の訓練等は広場で行われる。

現在は避難民が広場でテントを立てて暮らしている。


・暮らし(農地について)

村の囲いよりも外は農耕地。土地の権利は結構厳密に決まっており、それはすべて代官トルエスによって管理されている。村民が所有する農地は1ヴァルゲイト(約10ヘクタール、造語)、半ヴァルゲイト(納税負担がなければ一家四人が十分に食べていける農地)、四分の一ヴァルゲイト、土地なしの4パターン。時に変則的なこともある。村長や代官は役を担うだけで2ヴァルゲイトの土地を与えられる。農地を持つ村民達は領主への賊役が発生し、1ヴァルゲイトは週の一日、半ヴァルゲイトは半日となっている。

リーンフェルト領は領主が新しく、戦地に近いために税は軽い。そのため、村民は穏やかで、戦を気にしなければ平和な日常がおくれる。


(上記に間違いがあり修正しました。一家四人が十分に食べていく保有農地は半ヴァルゲイトです。5ヘクタールあれば一家が十分に食べていける農地)


(12月29日更新)

・税に関して(直接税)

イメージ(現代日本換算)としては、1ヴァルゲイト辺り年収1200万円、半ヴァルゲイト(600万)、四分の一ヴァルゲイト(300万円)

ルーン王国は小麦を貿易の主軸にしているために、税は小麦の収穫高による。土地面積で税負担は変動。貨幣での支払いは+10%。小麦は所有している土地に対して必ず栽培しなければならない量が決められている。

小麦の収穫高から1ヴァルゲイト保有農者60%、半40%、四分の一20%となる。1ヴァルゲイト保有農者は一年間の半分は食卓に小麦のパンが出ます。

ただし、オークザラムといった都市のような専門のパン焼き職人がいないため美味しい白パンは珍しいです。

また、保有農者は地代として領主に税を払います。

これは一律、全収穫高に対する5%程度。

保有農地を持たない農奴達は他の保有農者から土地を借りる(借りた場合は賦役と地代が発生する)か、彼らの労働者として働いて賃金を得る。

また、収入が少ない者は畑仕事の合間に荷馬車の御者、羊毛梳き手、理髪師、染め物屋などの技術的なアルバイトをして稼ぐ。



・村の司法

司法はリーンフェルト領主(代官、ただしゼンは現状不可)、村長、神父の三名が行う。判決や処罰の執行は重罪の場合(死刑、村追放など)は領主(ゼン不可)が執り行う。控訴したときにはオークザラムのヘルムート辺境伯が判決する。領主間の裁判の最高裁はルーン王国国王が裁判長となる(司法に関しては現状仮)


・産業

家畜はそこそこ多いが、特段特産品になるほどではない。村の東側でとれる蜂蜜酒が名産品。基本的には農業で成立している村。

森林は各村間に共有林がある。アラフェト山脈付近の大森林の一部は教会から聖域とされて、入ることも禁止されている。ほかの森林に関してはリーンフェルト領主の財産。領主が管理をするが、現状は森林官をトルエスが代役としているために管理は行き届いていない。だが、領民は規則を守り、密猟や密林伐採をあまり行わない(時たまバレて罰金を支払ったりしているが)



・季節などの時期に関して

大きく分けて3つの期で一年間は区切られている。

3月~6月までを新緑期・・・春の訪れで様々な作物の種まきの季節でもある

7月~10月までを収穫期・・・小麦やその他の麦を収穫する季節で農村が最も忙しくなる

11月~2月までを信仰期・・・小麦種まきが終わってから日も短くなり、人々は信仰に力を入れる。12月25日付近では降神際(トールデンが人を祝福した祭日)があり、この時期に様々な教会の催し物がある


またこの世界は一ヶ月ごとにも区切られている。

12月を信仰期使徒ノヴァの月あるいは深い冬の月などと呼ぶ。

リーンフェルトでは各期の終わりに大きな祭りをして、その期が安全に終わったことと次の期が無事に過ごせるように祈りを捧げる。


リーンフェルト屋敷 見取り図 

※エンリエッタの部屋が1コマ左に横にスライドです

挿絵(By みてみん)


・屋敷概要(イメージは神戸異人館の萌黄の館。というか間取りはほぼ一緒・・・)

二階建て木造建築(倉庫は防火のために石造りで屋敷からは隔離されているために外にしか出入り口はない)。窓ガラスはほとんどなく、小さなステンドグラスが食堂のベランダ側に設置されている。そのかわり開閉式の木造の窓が多くあり、室内は比較的明るい。夏は高価な蚊帳で虫対策をする。西側には庭と畑、南側は砂地の広場が広がる。倉庫には穀物などを保存する。配膳室は一種のカウンターバーのような形で、酒瓶や食器が飾られている。配膳室として機能する場合は(一度もないが上流貴族へのもてなし)をする場合は垂れ幕を掛けて、配膳準備が見えないように配慮する。食堂と居間でおよそ30畳ほど?

トイレは扉を開けると階段があって、数段高い位置に木の板に穴が開けられており、用を足す。溜まったら裏手から木製の桶を回収して肥料用に裏庭でためておく。井戸は倉庫の近くの北東側にある(記載を忘れています・・・。)。飼い葉保存室付きの厩舎にはトルイとゼンの馬二頭とアーコラス一羽を飼育している。ゼンは狩猟のために犬か猛禽類を飼おうかと悩んでいる。


・屋敷の過ごし方

リーンフェルト家の人たちはほとんどを食堂か居間で過ごす。書斎は現在、ゼンが使っており日々の勉強はここで行う。本棚は置かれてはいるが、スッカスカの状態でゼンは悲しく思っている。応接室はほとんど機能していない。税の報告をするために村長や代官が利用するぐらい。ゲストルームも使用しておらず、ゼンが狩猟した動物の毛皮などが置かれている。

パンやチーズは村から定期的に納められるが、厨房はエンリエッタが独占し、しっかりとした石窯やチーズを作る小屋も外にある。

現在は南の広場は避難民のために開放している。東の食堂横の庭では避難民の簡易な炊事場を作っている。




以上が現状の資料となります。

すべて仮ではありますが、比較的確定のような気もします。

手書きのために分かりにくいかと思いますが、イメージの一助になれば幸いです。

追記:リーンフェルトの屋敷の台所について

中世ヨーロッパでは台所は屋根の真下にあるのが木造建築の特徴だったようです。一瞬台所の区画(エンリエッタの私室も)を別棟に修正(当時の領主のマナーハウスのような形)を加えようかとも思いましたが、アイリは食堂の娘だったので一階に台所があるのが普通でした。なのでこの状態のままで行きます。アイリの性格的にエンリエッタだけを別棟にするはずがないとも思いますので。

萌黄の館は台所の区画が別棟になっております。調べてないのでなんとも言えませんが、そう言った時代背景もある建築物なのかな、と感心しました。


追記と修正:月に関しては使徒の名前がその月の名前となります。12月は使徒ノヴァの月という風に。使徒とは主神トールデンの祝福を授かった人間や使命を言い渡された人間を使徒と呼びます。教皇の存命中は主神トールデンの地上代理人です。主と同一視されます。ですが亡くなると人間と同じになり、その遺体は永久に使徒として崇められ、キャッスルヘイム大聖堂の使徒地下墓地に安置されます。

また使命を帯びた人間は亡くなると聖が名前の前につきます。彼らは他の大聖堂や修道院の地下に埋葬されます。


使徒ノヴァは初代教皇で主神トールデンに初めて祝福された人間です。神の慈愛を授かった12月はカソリエス教会で最大の行事です。


追記:税に関しては当時の資料を読んでいると非常に複雑で、領地ごとに違うため非常に難しい。ルーン王国では直接税が現実中世よりも重いです。だいたい全収穫の15%以上の税はあまりないそうですが、街道の整備や国防ということで重くなっております。というか土地辺りの収穫高まで計算して税を考えるのはやり過ぎな気がします。

領民達が手に入る小麦の算出方法:

1ヘクタールあたり100kgの種をまいて、収穫は450kgとして、三圃式の小麦、麦、休耕地と仮定。1ヴァルゲイトだと種まき用の分を引くと収穫は小麦1050kg。税を引くと420kgを手にします。四人家族なので、一人あたり105kg、一人あたりの一年間の小麦消費量180kgと仮定すると、半年間ぐらいは小麦のパンが食べられる計算となります。ただ、一家族で3ヘクタールを管理するのは難しいので農奴達の賃金を考慮すると主食は大麦やライ麦などになりますね。それなら十分に食べていけます。

さて、これでもリーンフェルト領は税が軽い方です。果たしてそうなのか疑問ですけど。

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