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涼ちゃん、あなたって人は

私と涼子は同じ大学に通う親友である。



涼子とは小学校の時から仲がいい。



お互いに恋の相談をしたこともあった。



何でも話せる仲である。



今は大学の休み時間なので私と涼子は話をしている。



話題は私の彼氏のことである。



「有希の彼氏の真也くんってカッコいいよね。うらやましいな」



「それ昨日からずっと言ってるよね」



「だって昨日、実際に会ってそう思ったんだもん」



昨日は私の誕生会だった。



涼子は真也と初対面だったが惚れてしまったらしい。



「真也くんが私の彼氏だったらな。奪いなくなっちゃったな」



「何言ってるのよ。もう」



「冗談に決まってるでしょ」



「もう驚かせないでよ。涼子も真也みたいな彼氏を見つけなよ」



「うん、頑張る」



その後も私の彼氏の話がずっと続いた。







それから二ヶ月後。



彼氏の真也に話があると呼び出された。



いったい何だろうと思いながら待ちあわせの喫茶店に行った。



そして席に座るとすぐにこう聞いた。



「話って何?」



すると耳を疑う言葉が返ってきた。



「別れよう」



私は驚いて言葉が出なかった。



少し経ち、私はこう聞き返した。



「何で別れようなんて言うの?」



「他に好きな人が出来たんだ。その人も僕と付き合いたいと言っているからね」



すごい怒りがこみ上げてきた。



「何をしてる人なの」



「その人は大学生なんだ」



もしかして親友の涼子なのではと思いはじめた。



そうではないことを願って私は質問をした。



「私の知ってる人?」



「よく知ってる人だよ」



なかなか涼子ではないことを確かめられない。



「どこで出会ったの?」



「有希の誕生会だよ」



まだ決まったわけではない。



でも、そうとしか考えられなくなった。



ついにこの質問をする時が来た。



「その人は誰なの?」



「涼ちゃんだよ」



完全に決まった。



涼子に間違いない。



私はこれから親友の涼子とどう接すればいいかわからなかった。



「実は今日呼んでいるんだ。もうすぐ来ると思うんだけど」







来た人を見て言葉が出なかった。



「そうだよ。有希のおじいちゃんの涼太郎さんだよ」



「わしだよ。驚いたかね」



涼子ではなくて良かったがおじいちゃんというのもショックが大きかった。

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