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まな板の鯉

「真奈ちゃんが最近、僕とあまり遊んでくれないんですよ」


「5股して私が叱った時、凄く反省してたから浮気はしてないと思うけどね」


「そうですよね」


「でも真奈って、イケメン好きだからすぐ好きになっちゃうでしょ?無くはないかな。今度浮気してたらボッコボコにしちゃうかも」


パーティーは盛り上がっているが、陰に隠れて話を聞いている真奈ちゃんは気分が落ち込んでいるみたいだ。


5股をしていた過去が僕にバレたのだから。


“プルルルル……”


「あっ、真奈のスマホ鳴ってる。えっ『⑤聡くん』って書いてあるけど何?」


「あっ、それは!」


「あれっ?真奈いたの?来い!」


「はい」


友達は真奈ちゃんを呼んで物凄い形相で怒鳴った。


「名前の前の数字って何?五番目の男ってこと?」


「は、はい」


「もうしないって約束したよね。今回は何股してんの?」


「10です」


今度は10股もしていた。


僕は特に怒りを感じなかった。


怒鳴る友達の前にいる真奈ちゃんはまるで、まな板の鯉のようだった。

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