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ナイフ

「うわっ」



直人は大声を上げた。



周りの人たちが大声を聞いてざわつき始めた。



直人の白いTシャツは真っ赤に染まっていた。



女は持っていたナイフを床に落とした。



そして女は足早にどこかに去っていった。






ある日、直人は誰かと待ち合わせしていた。



「直ちゃん!」



後ろから声がして直人は振り向いた。



「優子ちゃん久し振りだね」



直人は嬉しそうな顔をして言った。



優子は特別可愛いというわけではないが不細工ではない。



優子は直人の腕をつかみ密着して歩き始めた。







私は直人の妻の知美。



浮気が怪しいと思ってついてきたのだが、どうやら浮気の確率が高い。



まだ浮気と決まったわけではない。友達かもしれない。



でもあの密着感だと浮気だと思うことしか出来ない。



もうかなりいら立ってきた。



あの女は私より可愛くないくせに。







「誰かと会ったらどうするんだよ」



直人は密着している優子を無理やり離した。



「いいでしょ。誰も見てないよ」



優子は再び直人に密着して腕を離そうとしなかった。



「まあいいや。優子ちゃんは何食べたい?」



「ステーキが食べたいな」



「じゃあステーキ屋に行こうか」







優子はサーロインステーキ300g。



直人は特製オムライスを注文した。



「会ってること奥さんにバレてないよね」



「大丈夫だよ。友達と飲みに行くって言ってあるから」



「ねえ、直ちゃんは私のこと好き?」



「大好きだよ」







私はバレずにステーキ屋の中に入った。



近くの席なので二人の会話が聞こえた。



直人が相手の女のことを大好きって言っちゃってる。



これは浮気確定だ。私は直人に殺意を抱いた。



私はバックの中にはあるものを隠し持っている。



それを出すときが来た。







注文した料理が届き、直人と優子は食べ始めた。



「うわっ」



直人は大声を上げた。



オムライスを白いTシャツに落としてケチャップが染みてしまったのだ。



優子は大声に驚きステーキナイフを床に落とした。



足早にトイレに向かった優子はハンカチを濡らして来てTシャツをこすり始めた。



でも全然汚れは落ちなかった。







私は直人の前まで行って隠し持っていた離婚届を突きつけた。

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