8話 ランクとどくだみ?とおっさんの名前
ありがとうございます
ギルドの中は前と同じように騒がしい音や声でいっぱいだった
(今回は登録じゃなくて依頼受注だから掲示板の方かな)
そんなことを考えながら掲示板の方へ歩いていく
「えーと、俺は確か冒険者ランクがFだったからこっちのほうだな」
俺は自分のランクの貼られている掲示板の方へ向かって歩いていく
(ちなみに冒険者にもランクがあり基準は不明だがたくさんの依頼をこなしていったり何か大きなことをなしたりするとランクがF~A、SにSSまで検定試験を受けることで上げることができる、受けられる依頼は自分のランク+1までだ、ついでだが俺は登録したてだから言った通りFだ)
掲示板にはたくさんの紙が綺麗に並べられている
「どれにしようかな?うーん狼と戦っていちおう怪我せず勝てたけど万が一を考えたほうがいいしこれにするか」
そう言って張り出されている紙の中から選んだ依頼はこれだ
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ランクF
ヤッケ草採取
指定されている薬草(ヤッケ草)採取
十本毎に銅貨五枚
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紙を取って受付に持っていき依頼を受けることを伝える
「あの、この依頼を受けます」
「はい、こちらは...ヤッケ草の採取依頼ですね、分かりました、では受注完了です頑張ってきてください」
受注してもらった後になって気づく
(やべ俺草の形知らないし)
「あの草の形ってどんな感じですか?」
「草の形ですかそれならば入口の近くにある本棚に図鑑があるのでそれを確認してください」
「分かりました、ありがとうございました」
受付嬢にお礼を言って本を確認する
「えーと薬草薬草っとあったこれかな」
そう言って見つけた本の名前は薬草大全という国語辞書のような本だった
「お、挿絵付きか意外と見やすいな、でヤッケ草はこれか」
見つけた薬草の形はどくだみのような草だった
こうして薬草の形も覚えるとギルドを出て街の外へ歩いていく
街に入ったのと同じ門の前に着くと誰かに声をかけられた
「よう昨日ぶりだな」
声をかけてきたのは騎士のおっさんだった
「こんにちはどうかしましたか?」
「ああお前を見かけたし名前を教えていなかったからな、俺の名前はジーンだ」
自分の名前を教えてくれたおっさんもといジーンに俺も自己紹介をする
「ジーンさんですね、わかりました俺の名前は柊 織修です、あっ柊が苗字で織修が名前です」
「苗字持ちってことは貴族様ですか!?」
急に態度を変えたジーンに驚きながら訂正する
「ああいや違いますよ、おえの故郷ではみんな苗字持ちなんですよ」
「なんだそういうことか、いや不敬罪で捕まるかと思ったぜ」
ガハハと豪快に笑ってジーンが聞いてくる
「じゃあ、俺はお前のことをオサムって呼ぶぞ」
「分かりましたそれでお願いしますジーンさん」
「かたいかたいもっと砕けようぜ俺のことはさんなしでジーンって呼んでくれよ」
ジーンがそう言うので俺も砕けた調子で話すことにする
「わかったジーン、これでいいか?」
「おう、バッチシだ、そうだオサムはなんでこんなところにいたんだ?」
満足そうに笑ったジーンが俺に問いかけてくる
「ああ、今からギルドの依頼なんだ薬草採取だな」
「おお、そうか引き止めて悪かったな、じゃあ頑張れよ」
「ありがとうジーンも仕事がんばれよ」
こうして俺は異世界に来て初の友人?を作って冒険者としての仕事へとでるために門をくぐった
次回薬草採取






