38話 おばちゃんの話と祭り
腹を空かせた俺は夕食にはまだ早い時間帯に宿の食堂にいる
「おばちゃーん、何か作ってくれないかー」
「すまないね、まだ時間になってないから、前にも言ったとおり夕飯はまだ作らないんだよ」
腹がすき過ぎて痛くなってきた俺の顔をみて申し訳なさそうに言ってくる、そんなおばちゃんを見るとこちらも少し罪悪感が湧いてくる
「ご飯の代わりといっちゃなんだけど、話でもして空腹を紛らわせてあげるよ」
「ありがとう、おばちゃん」
これから何もすることもなかった俺にとって夕飯ま時間を潰すことができるというのは都合が良かったのでおばちゃんに話し相手になってもらう
「とは言ってもねぇ最近あったことって言えば.....そうそうなんだか最近街が活気づいてきているって思わないかい?」
「そうなの?特になにもなくいつもと同じくらいの人の量だったからわかんないけど」
「まああたしたちの街はそこそこ大きいから気づかなかったかもしれないけど、そうねぇ大体討伐戦が終わってからくらいかしらね人が増えてきているのよ、特にギルド関連の人たちがね、それで人が増えてきている今から何が起こると思う」
討伐戦が終わってからというのと俺がダンカンに言われていたギルドの発表というのが頭の中に浮かんできてポツリと一言言う
「祭り...ですか?」
「そう!正解だよ、よくわかったねぇ、なんでもね...あっこれはギルドの人から伝えられたことでまだ正式に発表されてないもんであんまり人には言わないでよ、それでね祭りっていうのはね、討伐戦で活躍した冒険者の発表をするらしいのよ」
街の活気がついてきて?いる理由の一部に自分が入っていたことを知って若干面倒な顔をするが幸いにも?おばちゃんは気づかず話を進めてきた
「それで祭りになると毎回うちの宿もパンクしそうになるから大変なのよ、でもこれは繁盛しているからいいんだけどね」
ハハッと元気よくおばちゃんが笑うと外から夕飯の時間を告げる鐘の音が聞こえてくる
「おっもうこんな時間だね、どうだい空腹は紛れていたかい?」
「はい紛れてたよおばちゃんありがとう、それと夕飯頼むよ」
おばちゃんの質問に答え夕飯の催促をするとおばちゃんは「まかせなっ!」と元気よく言って厨房に入っていった
そしていつもどおりの速さで料理が出されそれをガツガツと俺はおかわりをしながら食べていった、まだ人もいないしね
次回もよろしくお願いします。




