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家に上がるときは許可を得るように!

一応、麻織さんはツンデレキャラなつもりです。


土曜日の昼過ぎ

我が家に山田悠太と彼の幼馴染でメインヒロインの北川麻織が訪ねてきて許可なく入り込んできたのだが、私はどう対応すればよいのでしょうか?

「あの、山田先輩に北川先輩

私は2人を家の中に招き入れてないのですが、これって不法侵入ですよね?

警察に通報しても私に罪はありませんよね?」

「昨日言ったじゃん、迎えに来るよって

でも、ちょっと予定が狂っちゃったんだよね。麻織」

「べ、別に悠太の恋人探しの邪魔とか考えてないんだからね!!」

北川麻織が少し照れながら言う

「はいはい、俺に助けてほしかったんだよね。わかってるよ」

「はぁ!?別に悠太に助けてほしいとは言ってないじゃない

一人で何とか解決できるわよ」

「じゃぁ、何で俺の家に駆け込んできたわけ?」

「うっ、そそそそれは、ゆゆゆ悠太の恋人探しでも手伝おうかなぁーって」

「俺そんな事、麻織に話しても頼んでもないよ

こんなこと言い争うためにココに来たわけじゃないから

そろそろ本題に入るね」

先ほどより真剣な表情になった山田悠太

その隣では悔しそうな顔をしている北川麻織

一体何の話が始まるのだろうか?


「実はね、麻織に付きまとっているストーカーがいるらしいんだよね」


ゲームの中ではもう少し遅い時期に発生したストーカー事件

しかも、作品中氷雨白雪はこの事件に関わってもいない

何故この変人は、そんな事を私に相談してくるのだろうか?

「アイツですね」

「そうアイツだよ」

「はぁ!?ちょっと、犯人知ってるの2人とも!アイツって誰よ」

私と山田悠太は落ち着いて、犯人である彼の顔を思い出していた

それとは別に北川麻織は取り乱していた

そりゃそうよね

私と山田先輩はゲームですでに彼を見つけている

北川麻織ルートのライバルキャラとして登場するストーカー中学生

姿を見たとき、逆にストーカーとかされていそうな見た目をしている少年だ

それに、その子の名前が一番印象深く覚えている

前世のクラスメイトで引きこもりで電波系な彼と同じ名前だったからだ。

「麻織も知ってる後輩だよ。俺たちが中3の時に、入学してきてまとわりついてたアイツだよ」

簡単に犯人をばらしていく山田悠太を観察していると、どうやら彼はここをゲームと似た世界なだけで、違うということを受け入れたのだろう

「それってもしかして・・・(とおる)君のこと言ってるの?

そ、そんなわけないじゃない!!透君はそんな事する子じゃ、なぃゎ、ょ」

段々と小さくなっていく声

信じたくないだろうな

「え、と北川先輩

信じたくないのはわかりますよ。

けど、ストーカーを甘く見ないでください

もしかすると、急に貴女の前に現れて殺されるかもしれないんですよ」

「っ!!わ、私

今から、透君に会ってくる!!違うってこと証明して見せるわよ!!

もし、透君が犯人でも話し合えばわかってくれるわよね

だって透君なんだもん。ねぇ、悠太

一緒についてきてくれる?」

「いいよ。麻織に何かあっても困るし

白雪ちゃんは、どうする?」

少し震えている北川麻織の肩をギュッと抱きしめる山田悠太がこちらを見ながら問いかけてくる答えは当然

「行かないですよ」

ストーカーとか嫌いだもの。





山田悠太と北川麻織が出て行き、やっと自分だけの時間となった

親は仕事、完璧に私だけの時間

ベッドに寝っ転がるとすぐに睡魔が襲ってきて夢の中へと入り込む

 

懐かしくても、知らない夢をみた――――

その日、初めて一人目の彼と出会った

彼は刀を腰に下げて国を守る仕事をしていた。

そんな彼の事は私も愛していた

だが、彼は戦で命を失い

私は悲しむ毎日を送っていた

そんな日から数か月過ぎたとき

二人目の彼と出会った

彼は違う国の名の知れている偉いお方だった

そんな彼を私は愛していったが、身分が違うことを知り

二人で心中することとなった

 

次に目が覚めると

私は洋装をしていた

綺麗な服を身にまとう私は、どうやら令嬢らしい

ある社交界で三人目の彼と出会った

彼は私の婚約者だった

そんなある日四人目の彼と出会った

彼は三人目の彼の弟で、将来私の義弟になるはずの彼を私は愛した

だが、その恋はかなわず三人目の彼と結婚してしまった

それでも四人目の彼との関係は切れずに続き

それを知った三人目の彼は実の弟である四人目の彼を毒殺した

愛した彼を追うように私を毒を飲み自殺をした


次に目が覚めると

制服を着ていた

見た目はチャラそうだが、優しい幼馴染

あまり感情を表に出さない、頼りになる兄

引きこもりがちでよく休む、ゲーマーな友人

部活で知り合った、バスケが上手な後輩

あの日までは楽しかった。後輩から告白されるまでは、

その世界で私は殺された

「あいつらに盗られるくらいなら死んで一緒になろう。」

最後に来たこの声の持ち主は誰だっただろうか


 

次に目が覚めると

鏡の前に立っていた




―――――・・・


次に目が覚めると

私はベッドで寝ていた

「んー・・・」さっきのは夢?なのに、なぜか懐かしくて


一つは前世の夢だった

その前に見た2つの夢は何なのだろうか?

ただの夢なのかもしれない。深くは考えないでおこう


時計に目をやると18時前を表示していた

もうすぐ、母が帰ってくる時間だ。

それよりも、あの2人は大丈夫だろうか?

怪我とかしてないだろうか?

ストーカーは怒らすと怖いから・・・



後半、白雪ちゃんの夢を描かせていただきました。

3つ目の夢はもっと詳しく書こうかと思ったのですが、また別の機会に書くことにしました。

それにしても、透君

予定より出てきすぎじゃないかい?もう次に姿現しそうな勢いじゃないですか・・・

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