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個人情報な物は落とさないように気負つけましょう

高校の時の選択科目を思い出そうとした結果、わからなくなったので適当になりましたことお詫びします。

「今週の予定は明日は自己紹介と委員長と副委員長を決めます

明後日の木曜日は、身体測定。明々後日の金曜日は新入生歓迎会を予定しております。今週は昼までです!来週からは授業を開始していきます。その前に、選択科目を選んでもらいますので、今から配るプリントの複数の教科から4教科だけ選んでください。名前の記入は忘れないでくださいねー

因みに、このプリント提出した生徒から帰っていいですからねー」

担任の説明が終わると副担の先生がプリントを配り出す。私の手元にもプリントが回ってきたので、目を通してみた。


【古典・漢文、現代文Ⅱ、数学Ⅱ、生物Ⅱ、化学、地理、日本史、音楽、家庭、英語総合、書道、マルチメディア基礎、美術】の中から選べと・・・、多い!!中1の時の担任が『1年の時は選択科目は一番少ないんだぞ』とか言ってたのだが、これ少ない方なの?2年になったら倍になってるのかしら?まぁ、そんなことはどうでもいいわ。

さて、何の教科にしようか。マルチには興味があるので一度選んでみよう。後は、書道と美術・・・最後の一つはどれ選んでもテストがついてきそうね

だったら、私も一応女なのだから裁縫とか料理とかの知識は身に着けておいた方がよさそうなはずなので、家庭にしよう。

これで、4教科選び終えた!早く提出して帰ろうかな

担任にプリントを提出して絵里に挨拶をし教室を出る。

1年の教室は2階にある。1階は空き教室で選択教科などで使われるらしいとゲームのキャラが言っていたような気がする。

駆け足で階段を降りていると一段踏む外してしまい落ちそうになる

ヤバい、落ちる!!

勢いよく目をつぶり、痛みが来るのを待つが手首に少しの痛みを感じただけで想像していた痛みは襲ってこない。しかも、落ちる感覚もなかった

恐る恐る目を開けると、体が少し斜めっているだけで落ちてはいない

少し、痛みを感じる手首を見るために振り替えると、男子生徒が私の手首をつかんでいるのだった


あぁ、助けてもらったんだ


慌てて体制を戻し、彼と向き合いお礼の言葉を言う

「ありがとうございます!」

「お礼なんていいよ。それより、君一年生だよね?

階段で慌てたら危ないから、今度からは気を付けてね。じゃ」

そう言って男子生徒は私の隣を通り過ぎて階段を下りていき、いつの間にか見えなくなってしまった。

あ、私も早く帰ろう

足を進めようとすると踊り場に何かが落ちているではないか

駆け寄り、それを拾う

「生徒手帳?」入学式の1週間前に教科書等を受け取りに来た時に、私も同じ手帳を貰ったことを覚えている。

一体誰のだろうか?これがなければ、学割してもらえない店があるので持ち主は困るだろうな。

手帳を開くと顔写真と学年やクラスなどが書かれていた。

この人、さっきの助けてくれた人だ!名前は・・・山田悠太(やまだゆうた)

なるほど。今のは出会いイベントだったのね

山田悠太、このゲームの主人公だ

主人公ってあんな顔していたのね。ゲーム本編では顔は出てこなかったので名前しか知らないのだ

スチルにも顔は映らず、背後しか映らなかったことを覚えている


あまり関わりたくないけど、生徒手帳はさすがに届けないとよね・・・

前世で生徒手帳をなくしてカラオケや映画館などで、どれほど後悔したことかっ!!

けど、もう彼は見えないし・・・、明日返しに行こう。

クラスは、2-2ね。

手帳で確認して、それを鞄の中にしまい込む

明日の帰りに渡しに行こう。




―――――――――・・・

 

 

「じゃ、予定通りに自己紹介しますね

阿部君から、お願いしますね」

ドア側からの席から始まった自己紹介

次々と紹介が進み、ついに私の番が来た

皆と同じように席を立ちその場で声を出す

「氷雨白雪です。中学は陽森中でした、よろしくお願いします」

紹介が終わるとパチパチと拍手をされる、少し恥ずかしく感じてしまい急いで着席するのだった


自己紹介は1時間もかからないうちに終わり、次は委員長決めの事となるが意外に早くメガネ女子とメガネ男子が委員長と副委員長となったのだ

メガネペアとか、お似合いだよ!!そのままカップルになっちゃえ

 

「白雪ー、帰りにどっか食べていかない?」

今日の予定がすべて終わり、変える準備をしていると絵里からのお誘いが来た

だが、私には用事が・・・待っててくれるかな?

「行きたいんだけど、私少し2年の所に用事があるのよね

悪いけど、待っててくれるかな?」

そう尋ねると絵里は笑顔で頷き了承してくれた

絵里のために早く終わらそう

山田悠太の落とし物である生徒手帳を片手に教室を出る。

因みに、絵里とは教室で待ち合わせすることにした


 

 

 

2-2・・・ここね。

私たちの教室がある階の一つ上が2年生の教室だ

2、3年は1年と違い今日から授業なのだ。

今の時間帯はちょうど昼休み頃だろう。ゲームの設定通りなら彼は弁当派だ

毎日、幼馴染の子に作ってきてもらうと書いていたし

空きっぱなしのドアから顔をのぞかせ、中を見渡す

が、お目当ての人物がいない。どこへ行ったのだろうか?誰かに聞いてみよう

 

ドアの近くの席に座って携帯をいじっているオレンジ頭の男子生徒に話しかけてみることにした

「すみません。山田悠太先輩がどこにいるか知りませんか?」

「んー、せぇとかいしつー!って、あぁああ!!また負けたー・・・」

うつむいたままだが、ちゃんと質問に答えてくれて助かったと思ったら彼は急に大声を出し、凹んでしまった

ゲームでもしてて負けたのだろうか?私には関係ないので触れないでおこう

「生徒会室、ですか」

んー・・・そういえばゲームイベントで山田悠太がお昼に生徒会室へ用事をしに行くと会長がいて、何故か会長が転びそうになったところを山田悠太が支えた、その瞬間に白雪が生徒会室に訪ねてきて、・・・とにかく修羅場的イベント

そこで、白雪が小さな嫉妬をするという感じだった気がする

修羅場になるのなら、この男に生徒手帳を預けていこう

「これ、山田先輩に渡しておいてくれませんか?昨日、階段で見つけたものです」

落とし物である生徒手帳を机に置く

「んー。いいよぉ

この一条巧(いちじょうたくみ)様がちゃんと渡しておくねぇー」

「ありがとうございます」

まだ、顔を上げない彼に礼を言って絵里が待つ教室へと急ぐのだった

 

一条巧、山田悠太の友達ポジションのキャラ

見た目はチャラそうだが、友達思いのいい奴で山田悠太の恋を応援する人物だ。

あまりゲームでは白雪とは接点がなかったので、どうでもいい人物だろう


白雪ちゃん、「どうでもいい人物」は言いすぎじゃないかな?白雪ちゃんが意外にひどい子だったのを初めて知りましたby作者


白雪の選択の選び方、とにかくテストがない科目を選ぶです。

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