アナタはストロベリーかすき焼き味かどっちを選びます?
作者の場合はチョコ味を選びます
だってストロベリーは嫌いだし、すき焼き味なんて食べたくない!
そんな作者は我儘です。
ストロベリーを選んだあなたは普通が好きなのでしょう
すき焼き味を選んだあなたはチャレンジャーですね。それだけ成長をするでしょう
山田悠太に手を引かれるままに歩く
そう言えば、北川麻織と一条巧は探し回るって言ってたけど
北川麻織って入院中じゃなかったかしら?ここは素直に聞いておこう
「北川麻織って入院中じゃなかったんですか?」
「あー・・・うん。一人かけててもイベントは無事に進むよ!」
その返答を聞いてから理解した、北川麻織はまだ入院中なんだと。
彼女のお見舞いに行かず何をやっているのだろうかこの男は
「いいんですか?お見舞い行かないで」
「うん。俺にとっては白雪ちゃんとの時間の方が大事だから」
好きな人に言われたら嬉しい言葉だろうが、私にとっては鳥肌が立ちそうになる言葉だった
「いつになったら私から離れてくれるんですか?」
「さぁ。俺としては一生離れたくないな
ヤンデレじゃなくても、俺は新しく君に恋をするよ
俺は君と言う人を愛するためにこの世界に生まれたんだよ
前世では会えもしなかったのにね
前世でゲーム内の氷雨白雪に惹かれたのは偶然じゃなくて運命だったんだよ
その時には、すでにこの世界に生まれ変わることが決められていて
君もこの世界の氷雨白雪に生まれ変わることが決められていたんだよ
前世の生活は君に出会うためのただの準備だったんだ
ゲーム内の氷雨白雪に興味があった。だから、生まれ変わったこの世界で君を探し出すのは決められていた行動
想像したんだ君以外のヤンデレ娘を。けど、なにも思わなかったよ
君以外のヤンデレなんて有り得ない
それに、別にヤンデレじゃなくても君を好きでいれる自信がある
俺は最初からゲーム内の氷雨白雪に恋してたわけじゃないんだよ
見たこともない君に恋をしていたんだ」
山田悠太の話が長すぎて頭に入ってきません。
ので、とにかく「あ、そうですか」と流しておく
「ちょっ、せっかく説明してあげたのに
何?その返答!
別にいいよ。いつか絶対
振り向かせて見せる」
その後、特に話す話題がないままぶらつく
「誰とも会わないんですけど」
「あれー?おかしいなぁ
本当なら、すでに皆と合流してるはずなんだけど」
いつの間にか日も沈みかけていた
「やっぱ、一人でもかけたら起こらないイベントなんですかね?」
「わかんないけど。ゲーム通りに進まなかったらどうなるか知りたいな俺は」
そんなことを喋っていると「ぁ、氷雨白雪」とフルネームで呼ばれた
その方向へ視線をやると円町春樹がいた
円町春樹がこちらに近づいてくる
そう言えば、円町春樹は脇田瑠奈と一緒のはずなのだが近くに彼女の姿は見当たらない
「円町君・・・今帰り?」
「部活終わりっすよ。あんたは・・・男とデートっすか?
あんたみたいなのが、よく男つくれたっすね」
嫌味みたいに言われている気がするが気にしない
「円町君には、一人?」
「なんすか?一人じゃダメっすか?
一人がダメってルールっすかぁ?」
そこまで言ってないんだけれど。
一人なんだ・・・
「さっみしー人生ねぇ
一人だなんてー。あー寂しい寂しい」
棒読みで読み上げてやる
その私の態度を見た円町春樹が苛立った顔をしていた
「俺、あんたの事大っ嫌いスよ!絶対に今後好きになんかなれないって断言できるっす」
「ああ、そう。なら、今すぐ断言してくれていいのよ?さぁ」
ほら、早く言っちゃってよ
「あんたなんか、死んでも好きになんかなr「悠太くーん」」
円町春樹の言葉を言い切る前に誰かの声が山田悠太を呼んだ
そこにはこちらへ走ってくるオレンジ頭・・・一条巧の姿があった
「巧・・・大丈夫?なんかすっごい息切れしてるけど
何か用事?」
「ハァハァハァ・・・はぁっ、す、すすすす」
す?スマホ忘れてたよー。とかかしら
円町春樹と言い争っていたのを止めて一条巧の方に視線が向く
「す、なに?」
「す、はぁはぁ・・・すすストロベリーとすき焼き味、どっちが好き!?」
「「「は?」」」
その場にいた私たちの心は一瞬一つになっただろう
こいつは何を言ってるのだろうか?
「え、えぇっとそれは何の話なのかな?巧」
「アイスの話だよぉ
実は、電話で聞こうとしたんだけどねぇ
悠太くんに電話して気づいたんだよねえ、俺がー悠太くんのスマホ持ってることに!じゃじゃーん」
はい、スマホ。と言って一条巧は山田悠太にスマホを手渡した
「で、スマホの事はどうでもいいんだよ!
本題は、ストロベリー味のアイスかすき焼き味のアイスかどっちがいいと思う?
ストロベリーは普通においしいし好きなんだよお?
けど、すき焼き味って何それぇー!?美味しそうってなんじゃん?
でもでもぉ、失敗したら無駄遣いしちったぁってなんじゃん??
そこで、心の友であるのび丸くん・・・じゃなくてぇ悠太くんに相談しようと思ったわけだよお」
「なんすか、すき焼き味が美味しそうって・・・あんたの味覚は一先輩なみっすね」
「だぁれ?一って??それにぃ、君も知らない子だしぃ
俺わー2年の一条巧って言うんだけどぉ。」
「俺は1年の円町春樹っす。一ってのは味覚の狂った知り合い何で気にしないでくださいっス」
一瞬、私が触れてはいけない名前が出てきたが気にしない
今はもう関係のない名前なのだから。
「で、悠太くんと手ぇ繋いでる君の名前は?」
彼と目が合う、少し山田悠太と繫いでいた手に力が入る
初めて目が合った
その目が私は怖くなった
名前、教えたくないな。と思ってしまった
でも、名前を教えなければ変に思われてしまう
だから「1年の氷雨白雪です」と答えた
「ふーん。悠太くんの彼女さん?可愛いねぇ」と暖かい笑顔で喋る
この笑顔が、怖さを消してくれたのだった
って、彼女とかじゃないのだけれど
もう否定するのも疲れてしまった。
力の入った手を少し緩めたのだった
前書きのアレは適当に書いたやつなんで気にしないでください
今回は私の好きな性格で作られたキャラが2人登場してくれました
意外に作者は悠ちゃんの順位は低いです
次回の更新は11/10,12,17,18のどれかです
もしかしたら、その中でもない日になるかも




