トラックに轢かれるのが流行らしいです(嘘)
どうも、11月生きていけるか心配な作者です。
白雪ちゃんと一番関わってる男って悠ちゃんな気がします・・・
あれから数日たち
学校の授業も本格的に始まっている
今は中学で習った内容を復習している感じだ。
あれから私は山田悠太に会っていない
あの日から、私はメインキャラ達とは関わっていないのだ
ゲーム本編の内容は細かくは覚えていないが、もうすぐ隠しキャラ以外全員集合!イベントが待っている
なぜ全員集合するんだったけ?
んー・・・忘れてしまったわ
けど、全員集合イベントでは日野透は出てきてない気がする。
その時点で全員集合!とは言えないのではないだろうか?
もしかして、私が忘れているだけで登場していたのかしら?
あの日のことを考えると日野透とは会いずらい
私が忘れているだけなら、そのイベントをどうにかして回避しなければ
確か、学校外でのイベントだったから下校時ね
今日はまっすぐ家に帰ろう
そう決意していると絵里が話しかけてきた
「ねぇ、今日の帰りカラオケ行かない?」
カラオケ・・・
「行きたい!!!って、ダメダメ今日はまっすぐ家に帰らないとなんだよ
だから、また今度でいいかな?」
カラオケのお誘いは嬉しいのだがら、イベント回避は私にとって大事であると思うので断らせていいただいた
「そっかぁ。んー、じゃぁ彼氏と行くよ
あ、そういえば円町君のこと聞いた?」
「え?なになに??」
円町春樹に何かあったのだろうか
「円町君ってばバスケ部に入ったじゃない?
でね、彼ってば入部して初日に先輩たちに勝負挑んで勝っちゃったんだって」
「へぇ、すごいね」そんな在り来たりな感想しか述べれない。
勝ったからって何だって言うのだろうか?
後輩なのに先輩に勝った。だから?
勝ち負けに上下は関係ないんじゃないだろうか
その後、少し円町春樹の話題をして次の授業の準備をするのだった
放課後、私は急いで帰る支度をして絵里に挨拶をし学校を出た
少し早足で歩いていると後ろから誰かが走ってくる靴音が聞こえてきた
ランニング中の人かな?頑張るなぁと思って邪魔にならないように端に寄ろうとしたとき「白雪ちゃん」と名前を呼ばれた
こんな呼び方をする私の知っている人物は一人しかいない
「山田先輩」
そう、山田悠太だ。
「はぁ、はぁ・・・っよ、よかったぁ間に合って」
私の隣に来て立ち止まり息を整えようとする山田悠太に声をかける
「何か御用ですか?」
「はぁ、・・・ぅん。えっとね、白雪ちゃんの事だからイベントに参加しなさそうだと思ったから迎えに来たんだよ
で、あと
何で、この間勝手に帰っちゃったの?透は戻ってきてから『麻織さんは、あなたにあげます』とか言ってどっか行くし・・・訳が分からない状態なんだけど」
息を整えた山田悠太がハキハキと喋りだす。
イベントとは今日起こるであろう全員集合!だろう
「イベントに関しては参加したくないんで行きたくないです。
あと、この間の事はすみません
急に用事を思い出したので帰らしていただきました
今日も用事があるので帰らせていただきます」
お辞儀をして、その場から揃うとしたら手首を掴まれて笑顔を向けられた
「さ、デートしようか」
「は?」
「あれ?覚えてない??このイベントは、白雪ちゃんが俺をデートに誘って街をぶらついていたら
円町春樹が無理やり脇田瑠奈をデートに誘って連れまわしてるのに出会ったり
紺野梨香子と大野隆一は生徒会の仕事でそこらを歩いてるのに出会ったり
北川麻織と一条巧は白雪ちゃんに連れ去られた俺を探しに歩き回って
日野透はそんな麻織の後をこっそり追って・・・途中皆と合流するイベントなんだけど
覚えてない?」
へぇ。そうだったんだ
全員集合するのは覚えてるんだけど、なぜ集合したのかは覚えてなかったのでどこをどう回避すればいいのかわからなかったので、教えてもらい逆に良かった。
だが、
「先輩とデートしてメインキャラとかかわりを持つなら、今ここで道路に飛び出してトラックに轢かれてきます」
「そんなに嫌なの!?・・・大丈夫、何かあっても俺が守るから
トラックなんかに轢かれないように俺が手をつないでてあげるし
攻略キャラたちにいじめられても、俺だけが味方でいてあげる
ね?心配事なんかないでしょ?」
「あなたの脳が心配です・・・っじゃなくて、何もないようにするために
私は関わりたくないんですよ!手離してください」
手首を掴まれたままなので、力強く手を振りほどこうと腕を振るが離してはくれなかった
「なんか、ひどいこと言われた気がするんだけど・・・まぁいいや
大丈夫、大丈夫
俺を信じてよ」
そう言うと、手首を掴んでいた手が一瞬離れてよかったと思うのも束の間
今度はその手を私の手に絡めてきた
「ちょっ!気持ち悪いから離してもらえませんか!?
周りに勘違いされたくないんで」
「少しの間だけ、こうさせてよ・・・ね?
よし、行こうか」
山田悠太は私の言葉も待たずに勝手に歩きだしたのだった
この人には、何を言ってもダメなのだろうか?
それにしても、少し彼から聞いたイベントの内容と違う始まりをしたのだがゲーム通りになるのだろうか?
私は、山田悠太にただ黙ってついて行くだけなのだった
「イベント通りに。なんて無理だよ、もう。
主人公だからっていい気になんないでほしいよね
お前の方がトラックにでも轢かれて死ねばいいのに・・・」
白雪ちゃん、アナタには息を切らしている悠ちゃんにたいして「大丈夫?」とか声をかけるくらいのやさしさは無いんですか?
白雪ちゃんの毒が酷いと思うのは作者だけですか?
この後から、ほかの男性キャラたちと関わらせていきますよ!!
次の更新は、11/5、6のどちらかです




