ゲーム以外思い出しました
私、白雪氷雨は18歳で幼馴染に殺されて死んだ。
けれど、自分が死ぬことに悲しみなんて存在しなかった
反対に嬉しさが込み上げてきたのだ
―これで、彼らから解放される―と。
無くなる意識の中、私は微かにほほ笑むのだった
次に意識がちゃんとしてきた時には、私は白雪氷雨の姿をしていなかった
空色の髪色、青い瞳・・・リアルではあまり見かけない姿を鏡が映した
例えるとアニメやゲームなどに出てくるキャラクターみたいだ。
今の私は氷雨白雪と言う前の名前と苗字を反対にした人物になっていた
多分、私は生まれ変わったのだろう。
だとしたら、これからは新しい人生を楽しむ事にしよう
だが、氷雨白雪とはどっかで聞いたことのある名前ね・・・
どこだっただろうか?
まぁ、勘違いってこともあるし・・・気にしないでおこう
新しい人生!!私は自由なのだ
誰にも縛られずに生きていくことが私の目標
この世界に彼らはいない・・・あんな狭い世界だなんてこっちからお断りよ!!
「姫ちゃん?どぅしたの?鏡の前で固まっちゃって・・・
まさか!!自分の可愛さにやっと自覚してくれたのぉ!?」
洗濯籠を持ちながらこちらへ向かってきた
この世界・・・現世での私の母親だ
「ママ、洗濯物干すの?」
「そうよ。用事が終わったら一緒に遊びましょうね」
母のその言葉に頷き、私はその場を去りリビングで絵本を読むことにした
つか、絵本って・・・元18歳ですよ!?いや、今は4歳だけど
昨日までは当たり前のように絵本を読んでいたのに、元18歳だとわかった今では少し恥ずかしいきもする
絵本を手に取りページをめくっていく
両親は私ことを白雪とは呼ばずに姫と呼ぶのは私がお姫様みたいに可愛いからだとか・・・本心は知らないが
大人になっても私の事を「姫ちゃん」とか言うのだろうか?
それが少し気になってしまうが、本人の好きなようにさせておこう
余計なことは考えず今は絵本を読もう
絵本の内容は男の子と女の子が旅に出て大切なものを見つけるというストーリーだ
この絵本は私の一番のお気に入りで昨日も母に読み聞かせてもらった
前世の記憶を思い出した今では恥ずかしさしかないが、周りから見たらその光景は普通なのだろ
子供が大人に読み聞かせてもらうなんて、前世の子供のころの私だって当たり前のようにしてもらっていたのだから
後で、母に絵本を読んでもらおう。
親に甘えるなんて今のうちにしかできないし、人生何が起きてもおかしくないのだから