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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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座席。

曲がり角。

作者: caem


 わざと遠回りしていた 知らない道を 曲がり角を


 ずっとついてきている 足音をたてず 気配を殺し


 凶器を手にしている それだけは感じる 早く帰りたい


 いくつもの曲がり角を曲がって


 ようやく 我が家にたどり着くところで 振り返ると


「もう、すこしだったねぇ」


 その手にしていた包丁で ずぶりと貫かれてしまった


 ああ また はじめからやり直さないといけないのか


 どこで 間違ってしまったのか 曲がり角から始める


 毎回 刺されている 毎回 バッドエンドになる



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