第1話
この小説は「人外」と「変人」の恋愛物語です。少々アブノーマルな内容です(気持ち悪いと感じるかもしれません)ので、苦手な方はご注意下さい。
来る、来る!来る!!
急げ、急げ!急げ!!
少女は走る。
茶色の髪をなびかせ、スカートを翻し、住宅街を只ひたすらに。
すぐその先、石田さんちを左に曲がれば、辿り着ける。
もう少し、もう少し!
全速力で角を曲がる。肩に掛けていた鞄が石田さんちの塀にぶつかるが、気にする余裕はない。
一、二、三軒目の家の玄関ドアを開けて、中に飛び込む。そのまま階段を上り、目の前の部屋に入る。
「ハア、ハア・・・」
荒い呼吸をしながら、鞄を放り投げ、ブレザーのボタンを外す。
はやく、はやく!
ブレザーを脱ぎ捨て、スカートも下に落とす。
「――――あっ!」
少女が膝から崩れ落ちた。
両手をついて、四つん這いの状態で、震える手を背中にまわす。
―――――パチンッ
ブラのホックが外すと、張りのある胸がプルンと飛び出した。
少女は次に指をパンツに引っ掛け乱暴に脱ぎ捨てる。
「ハア・・・ハア・・・あっ!」
少女の身体がビクビクと震える。腕の力が抜けて、上半身が崩れ落ちた。
「あっ、あっ、あっ、ぁああーっっ!!!」
少女の絶叫が、家中に響いた。