昼休み
昼休みになり、只野に断られたからまたいつも通りのメンツでお昼ご飯。
「香住! どうなの? 只野はオトせそう?」
恵梨と聡子がまだニヤニヤしながら聞いてくる。何なんだほんとに。
「あったり前でしょ! あと二週間もあればコロリといくわよ!」
「あれ~? 香澄の割には弱気だね。」
そりゃ弱気にもなるよ。だって只野は手ごたえがないんだもん。普通の男子なら私にお昼ご飯誘われただけで喜びすぎて踊り狂うところなのに、只野なんて顔色一つ変えないどころか少し迷惑そうな顔するんだもん。
「ねぇねぇ。もしかして、只野の事好きになっちゃった?」
いきなり聡子が変なことを言い出した。そんなわけない。私は恋されることはあっても、することはない。第一、只野なんて私のタイプとはかけ離れてるんだよ。私のタイプは、顔は塩顔のイケメンで、性格は私を一番可愛がってくれる人で、お金持ちで、家事も出来て、清潔で、オシャレで……。
それに対して只野は顔が普通、性格は普通、と思ったけど私はなんか苦手。運動神経も普通、家事ができるかなんて知らんし。
ほらね? 私が只野を好きになるような理由なんてこれっぽっちもないでしょ?
「恵梨も聡子も冷静になって考えてみ? 誰があんなフツメンを好きになるのさ。」
「香住さぁ。気づいてないと思うけど、最近只野と話すとき顔真っ赤だよ?」
「それは違う! 只野が全然私になびいてくれないからちょっとムキになってただけだから!」
ほんとだよ? ただムキになってただけ。
「でも香澄しってる? 只野って裏では意外と人気あるって噂だよ?」
は?そんなわけないじゃん。
と思った瞬間だった。只野が女子と二人で机を並べてご飯を食べているのが目に入ってしまった。
えぇ…。まじか…。