表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

「暮らし」など

ことば

作者: 維酉

細胞は

隅から隅まで透き通り

その膜の絶対なよわみを

さびしそうにゆってる


真空管の底で

世界がさんざめいているの

そういうたぐいの希望を

信奉している

ことば

とはあたらしいもの

二度と口をついてでない

つねにあたらしく在りつづけることばが

将来に変質する


真空管の中

さびしそうな羽だけが実態

世界がすべてでないのは

ひとに内部があるから

外部はくすんだ色でたたずむだけ

わたしは朝凪に震える


延長線上にあった

いのち

という概念の空に

よわい繋がりの世界が在る

宇宙があたらしくなる

そしていのちも将来へうごく

ことばはまるっきりあたらしく

さんさんといのちを照らす


わたしが在るのは

わたしということばが在るから

すべて見透かすような光りは

かならずしも

真空管の中ではない

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ