31 紅い月夜の吸血鬼
少し遅れてしまいました。急いで書き上げたのでおかしい点が多いと思います。指摘してください。お願いします。
〜エルノア視点〜
「私の世界へようこそ。死んでいってね。」
【紅い世界の月夜】に招かれた三百体程のフォレストウルフに私は告げる。
突然【紅い世界の月夜】に囚われたことで統率の取れた行動をしていたフォレストウルフの動きが少し乱れた。
私はその乱れた場所に狙いを定めて駆け出していく。
空間結界である紅い世界の月夜は私が決めた理によって支配されており、いくつかの効果がある。そしてその効果の一つに紅い世界の月夜の中にいる吸血鬼を強化する効果がある。
「体が軽いわね。」
私は強化された身体能力で一瞬でフォレストウルフに距離を詰めると手首から流れる血で大鎌を作り出して薙ぎ払う。
「GAAAAAA!!」
鋭利な大鎌は数匹のフォレストウルフを真っ二つにし、振った際の風圧で近くにいたフォレストウルフが後方に吹き飛んでいく。
すぐさま周辺のフォレストウルフが私に向かって牙を向け爪を構えた。
「あはっ、楽しいわね。」
「GURUUUU!!」
フォレストウルフは私から距離を保ちつつ乱れた陣形を直していく。私が大鎌を構え直し追撃のために一歩踏み出そうとした時、後ろから声をかけられた。
「エルノア。私の分も残しておいて欲しいのだが。仕事を全てエルノアに任せていたら私が騎士団長に怒られる。」
後ろからアレンが話しかけてくる。
「それだったらアレンもあの中に突っ込んでいけばいいじゃない。」
私は振り向いてアレンに無茶振りをする。
「私に死ねと言っているのかい?」
「大丈夫よ。きっとどうにかなるわ。」
「「「GAAAAA!」」」
私がアレンと話している今を一番の好機と思ったのか複数体のフォレストウルフが私に飛びかかってくる。
私はそれに目を向けることなく大鎌を投げつけた。飛びかかってきたフォレストウルフは避けることができずに真っ二つになり、投擲された大鎌は放物線を描きながら飛んでいき更に何体かのフォレストウルフの体を切断してから地面に突き刺さった。そして数多の血と肉片を周囲にばら撒きながら爆発した。
「いつでもこの瞬間は楽しいわねぇ。」
私は振り返ると頬に付着した血を舌で舐め取りながら笑った。
「エグいことをするね。」
辺りに散らばる大小様々な肉片を見てアレンはそんなことを言った。
「仕方ないじゃない。」
だって強者は圧倒的な力と相応の残虐性を持つものだから。
普段は頼れるギルドマスターの皮を被ってその残虐性を隠しているが私の心の奥底には常に吸血鬼の上位種としての残虐性があり解き放たれる日を待っている。
そしてスタンピードは普段は秘めている残虐性を解放できる絶好の機会だった。
だからさ、
「私を楽しませてよ。」
地を蹴り混乱の渦の中のフォレストウルフに突撃する。目についたものから手当たり次第に思いつく残虐な方法で殺していく。
【操血】によって血でコーティングされている拳で殴りフォレストウルフの頭を砕く。
足に血を纏わせスパイクのようにしてからフォレストウルフの体を死なないように蹴って出血死するまで苦しませる。
強化されている身体能力を活用してフォレストウルフの足をちぎり動かなくなったところで最後に頭をちぎる。
胸に手を突っ込み核を引き摺り出して目の前で砕く。
血のコーティングで鋭さを増している爪で全身を少しずつ抉っていく。
【操血】で剣を作り出して突き刺し体の中で棘に変化させ体の内部から壊していく。
思いつく残虐な方法でどんどん私は殺したいった。【紅い世界の月夜】の中は濃厚な血の匂いで満たされていった。
私が虐殺を始めてから少しすると、フォレストウルフは完全に戦意を喪失していて逃げようとしていた。しかし、私を倒して【紅い世界の月夜】を解除しない限りフォレストウルフはここから逃げる事はできない。
それはフォレストウルフにとって詰みを表している。
「もっと私を楽しませてよ。」
〜アレン視点〜
一時間程度経過しただろうか。【紅い世界の月夜】の中は死と血と肉片で満たされていた。真ん中には返り血で真っ赤になっているエルノアが楽しそうに死体を踏み潰してミンチにしている。
私は【紅い世界の月夜】の端の方で完全に戦意を喪失しているフォレストウルフを苦しまないで逝けるようにと慈悲の一太刀で殺していく。この後エルノアに殺されるよりは確実にマシだろう。
しばらくすると、エルノアがフォレストウルフを全て殺したと判断したのか、【紅い世界の月夜】が崩壊していく。外と中を区切っていた紅い壁がパラパラと細かい魔力の破片となって空気中に消えていく。
それは何度見ても感動するとても幻想的な景色だった。
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