28 作戦会議1
お久しぶりです。(言い訳は省略します。)
視点がわかりにくいというコメントがありまして、だいたいはレティア視点で書いているのですがわかりにくいようで申し訳ないです。
下手な文しか書けない作者ですがこれからも精進していくので、それでもいいならこれからもよろしくお願いします。
あと今回はなかなか書けなかったので1、2にわかれます。
「では前置きはここまでにして、本題に入るわよ。」
エルノアの言葉で冒険者も騎士も気を引き締め会議室に一気に緊張がはしった。
「ここからは私も進行に参加しよう。」
副騎士団長がエルノアの隣に立つ。
「それじゃあ最初にフォレストウルフの攻略の方から話すわ。先程の襲撃の際、森から出てきたフォレストウルフが前回の襲撃よりも三十体以上増えていたわ。」
「これからわかることはフォレストウルフのスタンピードの規模が短期間で大幅に大きくなっていっているということともう一つ、グレストを確実に潰しに来ているということだ。」
副騎士団長の言葉が会議室全体に重く響く。
「これ以上襲撃の規模が大きくなるとグレストを無事に守り切ることは不可能よ。早急にフォレストウルフの異常個体を討伐しスタンピードを制圧する必要がある。」
「とは言っても既に手遅れに近いまでに増えたフォレストウルフのスタンピードに君たちを突撃させるほど私もエルノアも愚かではない。多少無茶だが作戦がある。」
「その作戦の詳細だけど、実行するのは次の襲撃が来た時。前回の襲撃はレティアに撃退されて失敗しているから数を大幅に増やして対処してくるはずよ。その時が一番森に残っているフォレストウルフの数が少なくなる。」
「このタイミングで冒険者全員と騎士全員は森に入ってフォレストウルフの異常個体を討伐する。襲撃にだいたいのフォレストウルフが出てくるはずだからあまり戦闘をせずに異常個体の元にたどり着けると予想している。森に入ったら冒険者は各自で、騎士は騎士団長の指示に従って戦ってもらう。ここまでがフォレストウルフのスタンピード制圧の作戦だが何か質問はあるか?」
「冒険者と騎士が全員討伐に出るんだったら街の防衛はどうなるんだ?」
冒険者の一人がエルノアに質問する。
「私と副騎士団長の二人で防衛するわ。」
「できるはずがない!」「無茶ですよ、副騎士団長!!」
すぐに冒険者と騎士から反論の声が次々と上がった。
「いくらお二方が強くても二人で防衛するのは無理です。どうか再考をしてください。」
騎士の一人が副騎士団長に再考するように訴えかける。
「こんなことは言いたくなかったが……言うしかないようだね。私よりも弱い騎士が、エルノアよりも弱い冒険者が防衛に加わって何ができる?フォレストウルフの死骸の中に君たちの死体が混ざるだけだ!」
反論の声が消え静寂が訪れる。
「フォレストウルフがどんなに多くても援軍が来るまでは街を守り切るわ。約束するわ。」
「私も約束しよう。」
エルノアと副騎士団長が真剣な表情でそう告げた。
「………作戦に皆が同意したようだな。」
会議室全体の様子を見て騎士団長がそう話をまとめた。
「はぁ、まったく頼みますよ、騎士団長。この街の一番の戦力なんですから。それに普段から頭脳労働しない分こういう時に働いてくださいよ。」
「あぁ、わかってるさ。」
ガハハと豪快に笑う騎士団長を不満がこめられている目で見つめる副騎士団長。
私が二人の様子を眺めていたらエルノアが小さな声で教えてくれた話だが、騎士団長は実力はあるが頭脳労働を全く行わない人で、いつもデスクワークを副騎士団長に丸投げをし本人は体を動かす仕事だけを通常の人の三倍程行なっているらしい。
デスクワークを押し付けられる副騎士団長の身からしたら「デスクワークもしろ!この脳筋野郎!」とのことで不満がとても溜まっている様だが、一方で適材適所という言葉の通りで副騎士団長は文句を言おうにも言えないらしい。なんて黒い職場なんだろう。
話を聞いていて適材適所ならどうしてそんな人を騎士団長にしたんだと思ったが、今大事なのは騎士団長がとても強くて優秀だということであって私は心の中で副騎士団長にご愁傷様ですとだけ言っておくことにした。
「あなたたちにグレストがかかっていると言っても過言ではないわ。グレストを守りたければ命を懸けなさい。」
エルノアの言葉で冒険者と騎士の顔が覚悟を決めた顔になる。
ここにいる冒険者と騎士はほぼ全員がグレストで生まれ育った者であるらしく、例え自分の命を懸けてでもグレストを守りたいようだ。
「………」
「どうしたの?レティアちゃん。」
「なんでもない。ただ……」
彼らには命を懸けてでも守りたいものがある。
私には命を懸けてでもやり遂げないといけないことがある。
それが似ている気がして、私は彼らに少し共感していた。
観覧ありがとうございます。
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誤字報告ありがとうございます。




