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22 生存者

今回はいつもより投稿期間が空いてしまい、さらに本文が短いです。申し訳ないです。理由は自分が満足できる小説が書けなくて書き直しをしていたからです。これからもこのようなことがあると思いますが、それでも応援してくれると嬉しいです。


「んっ!!」


ハクの熱風の余波が辺りを吹き荒れ蹂躙する。私は手に持つ長剣を【操血】で大盾へと変化させ、余波を防ぐ。


「………ハク!大丈夫!?」


熱風が吹き荒れた後の更地の中心で、ハクが倒れた。私はハクに【鑑定】を発動させ、ハクが無事かを確認する。鑑定結果は魔力欠乏症だった。魔力欠乏症とはMPを多く消費した時に起こる症状のようで、気分が悪くなったり目眩が起きたりするらしい。一応魔力欠乏症はMPがある程度回復すれば自然に治るみたいだが、ハクが辛そうなので私のMPをハクに与えて早く回復させてあげた。


ハクは【火属性魔法】と【千桜花】でMPを大量に消費してしまったため、魔力欠乏症になってしまったようだ。特に最後の熱風での消費が激しかったようで、使うタイミングを気をつけるようにと後でハクへ言っておこう。


「コォォーン!」


元気になったハクが【拡大縮小】で再び小さくなると、私の左肩に乗りじゃれついてくる。


「とてもかっこよかったよ、ハク。」


突撃してくるホフゴブリンに怯えずに私の前に立ち、熱風でホフゴブリンを消炭にするハクの姿は本当にかっこよかった。


(まぁ魔力操作がなおざりになっていて、私も余波で少し焼けるところだったけど。)


ハクの魔力操作は後で教えてあげるとして、今はハクの頭をたくさん撫でて褒める。そのまま数分間、ハクとじゃれあっていた。


「何かを忘れているような……あっ!二人とも大丈夫?」


そういえば元々人を助けるためにゴブリン共と戦闘したんだ。後ろを振り向くと地面に倒れ伏す二人の生存者がいた。急いで近づき生存を確認すると気絶しているだけで、ひとまず胸をなでおろす。


軽度のやけどがそこら中にあることから、どうやらハクの熱風の余波で気絶してしまったらしい。一応私の大盾で二人への余波は防いではいたが、全部は防ぎきれなかったみたいだ。私の大盾が脆かったのか、それともハクの熱風が強すぎただけだったのか、そんなことを考えていると二人がほとんど同時に目覚め、ゆっくりと体を起き上がらせた。


「んーーー。あれ、生きてる?イルア!私たち生きてるよ。」


「ほ、ほんとだ。生きてる!」


少女達は自分たちの無事を確認すると、青い髪の少女が赤い髪の少女に抱きついた。


二人はそういう関係なのかな?と少し失礼なことを考えながら私が邪魔せずにその光景をずっと眺めていると、青い髪の少女が私に見られていることに気づいたのか頬を紅潮させて赤い髪の少女からゆっくりと離れていった。その様子を見て赤い髪の少女も気付いたのか、こちらも同じように頬が朱に染まる。


(かわいいなこの二人。)


内心でそんなことを思っていると、


「あの、助けていただきありがとうございました。」


「あ、ありがとうございました。」


二人が恥ずかしがりながらお礼の言葉を言った。


「お礼を言うならハクだよ。ハクがゴブリンをほとんど倒したし、ハクが気付くのにもう少し遅れていたら手遅れになっていたからね。」


「そうなんだ……。ありがとう、ハクちゃん。」


「本当にありがとう、ハクちゃん。」


「コォォーン!!」


二人の少女に褒められてハクは嬉しそうにして吠えた。


「えーと、私はレティア。でこの子はハク。よかったら二人の名前を聞いていいかな?」


「いいよ!私はタルト。でこっちが友達の…」


「イ、イルアです。」


タルトさんは青色の髪が肩あたりまであり、少し活発そうに見える15歳くらいの女の子で、イルアさんは長い赤色の髪をポニーテールで纏めていて、臆病そうに見える15歳くらいの女の子だった。


「タルトさんとイルアさんでいいですか?」


「そんな畏まらなくてもいいよ。それに私たちのことは呼び捨てでいいよ。レティアちゃんは私たちの命の恩人だし。」


「そうですか…。ではこれからタルト、イルアって呼ばせてもらいますね。」


「うん。よろしくね!」「よ、よろしく。」


「コォォーン!」


ハクも二人に返事するように吠えた。


観覧ありがとうございます。

執筆のモチベーション上昇になりますので、ブックマーク、感想、評価などよろしくお願いします。

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