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20 乱入

書くの大変だったーーー。3日連続、就寝時間が3時を超えるくらい大変だった。(12時くらいから書き始めて。)



 ザシュ!そんな小気味良い音とともに1匹のゴブリンの首から血が噴き出す。何が起こったのか分からず倒れた仲間を見て動揺したゴブリンが、次のハクの【千桜花】の犠牲となり切り刻まれた。瞬く間に2匹のゴブリンを殺してのけたハクを見て命の危機を感じたのか、3匹目のゴブリンが逃走を図る。しかし、私が【操血】で作った投げナイフが逃げるゴブリンの背中を穿ち、倒れたところをハクが爪で首を切り裂いた。



人の街に向けて川沿いを歩いていると、木々の間から魔獣が飛び出してきて度々襲ってきた。しかし、全てハクが嗅覚と聴覚を駆使して事前に察知してくれていたことにより、奇襲を受けることがなく安全に対応することができた。ハクの【千桜花】でだいたいの魔獣を倒すことができるが、たまに生き残って逃げる魔獣は私が【操血】で投げナイフを作って投擲することで倒している。この方法で私とハクの消耗は少ないまま、すでに10匹以上の魔獣を倒しており、この際の戦闘で私はレベルが16になり、ハクは10になった。


ステータスもこのようになっている。


名前:レティア

LV:16/25

HP:608/608

MP:598/598

筋力:593

耐久:588

敏捷:598

魔力:608


名前:ハク

LV:10/25

HP:216/216

MP:236/236

筋力:201

耐久:206

敏捷:216

魔力:236


私のは600台、ハクは200台にまでステータスが上昇しており、勝てないと思った牙角猪のステータスを超えていて驚いた。さすが【魔王】の成長補正といったところだろうか。また、ハクにも成長補正が発動しているようで、これからレベルが上がっていけば、もっとステータスが高くなっていくだろう。


ちなみに経験値は複数人で倒した場合、人数分に分配されるようで通常の獲得よりも少なかった。それでも私には【魔王】の獲得経験値増加があるため、あまり気にならなかった。ハクも【魔王の眷属】に獲得経験値増加が含まれており、レベルの上がりが早かった。



「お疲れ、ハク。」


「コォン!」


私はゴブリンの死体を【収納】にしまうと、肩の上に戻ってきたハクの頭を撫でる。すると喜んだハクが私の頬に体を擦り付けてくる。


「くすぐったいよ、ハク。」


ゴブリンとの戦闘で止まっていた足を、ハクとじゃれ合いながら再び動かす。その足取りは一人でこの森を探索していた時よりも軽く、ハクといるのがとても楽しいと感じた。


(ハクがついてきてくれてよかった。)


そんなことを切実に思った。ハクと魔桜と過ごしたあの時間は、どんなに短い間でも私の大事な思い出となった。だから一人で旅に戻るのは少し寂しいなと感じていた。そのため、ハクが付いてきてくれることになった時は内心でとても喜んでいた。


(これからずっとよろしくね。)


私は言葉を声に出さず、ただ優しくハクを撫でる。ふわふわの毛に私の指が少し沈む。ハクは気持ちよさそうにしていて、しばらくの間静かにずっと撫でられ続けていた。


「コォォーン!」


「どうしたのハク!?」


静かにしていたハクが突然何かに反応して吠え、私は撫でるのを中断する。するとハクは私の肩の上で微動だにせず、音を聴くのに集中しているようだ。


「コォン。コォォーン。」


「戦闘音?ここから500メートルくらい?」


「コォン!」


ハクは何かを聴きとると私に伝えてくれる。


私も耳を澄ましてみると、キンッ!という金属同士がぶつかるような音と、バンッ!という何かが爆発するような音、そして直後にドン!という何かが倒れる音が聴こえてきた。


「金属の音は武器のぶつかり合い?とすれば戦っているうちの片方はゴブリンかな。」


この森で武器を使う魔獣は、魔桜によるとゴブリン系統の魔獣だけらしい。そのため、戦っている一方はゴブリンでほとんど確定だろう。


「コォォーン!」


「そっか。ありがとうハク。」


ハクによるとゴブリンの匂いとハクが知らない匂いが複数あるようだ。さすが狐の魔獣というのか、嗅覚や聴覚は私よりも数倍は良かった。


推測だがハクの知らない匂いというのはおそらく人間だろう。この森で武器などを使うのはゴブリンだけであり、金属のぶつかる音がしているということはゴブリンと交戦している相手もまた武器を持っていることになる。そしてそれに真っ先に候補に上がるのが人間だ。


そんな推測を裏付けるように、「わあああぁぁ!!」「きゃあああぁぁ!!」と人間の叫び声が聞こえてきた。どうやら戦況は人間の方が劣勢らしい。



「ハク、助けに行こう。」


「コォォン!」


私は音のする方へ走り出す。私が現在目指しているのはこの森から一番近い人間の街であり、彼らはおそらくその街から来たのだろう。彼らを助ければ街まで案内してくれるかもしれないし、他にも様々な情報を得られるかもしれない。



そんなことを考えながら木々の間を駆け抜けていく。ハクに最短距離で辿り着けるように案内してもらい、全速力で駆け抜ける。だんだんと金属のぶつかる音が小さくなり、爆発音が聞こえなくなってきた。全滅してしまったのではないかと焦りが生じる。



「ギャギャギャ。」


だが獲物の弄び方を考えるような歪んだ声が聞こえた。


どうやらギリギリだが間に合ったようだ。私の目に15歳ほどの女子がもう一人の女子を庇うように立っている姿が写った。だが、彼女の周りに倒れている人はすでに手遅れだった。


「いくよ、ハク!!」


「コォォーン!!」


ハクが【千桜花】、私は【操血】を発動させて、油断をしているゴブリンに奇襲をかけた。

観覧ありがとうございます。

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