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14 進化の恩恵

PVアクセス1000超えました。本当にありがとうございます。


「レベル上げでもしようか。ちょうどいいやつがいるしね。」


洞窟と地上の穴を塞いでいた血の壁を分解し、その血をそのまま短剣に変化させる。まだこの洞窟の奥には、推定30匹のケイブバットが残っている。進化前と比べてステータスが下がっているとはいえ、今の私からすればケイブバットの群れは雑魚としか思えない。それは傲慢ではなく事実。


「全部私の糧にしてあげる。ふふっ」


進化した自分の力を試すのが楽しみで笑いがこぼれた。


「そういえば羽が有ればいいなと思ったら体内から羽が出てきたけど、いらないなって思ったら羽は体内に戻るのかな?狭い洞窟の中だと行動の邪魔になるし、感覚があるからぶつかると痛いのだけど。」


試しに体内に戻ってと念じてみた。すると、羽は体内に戻っていった。もう一度出てきてと念じたら体内から羽が出てきた。どうやら自由自在に羽を出し入れできるようだ。自分で羽を出し入れできるのは結構便利だ。状況によっては、あったほうがいい時とないほうがいい時があるからね。



「………来た。」


洞窟の奥に向けて歩いていると、大量の魔獣の気配が近づいてきた。残りのケイブバットだろう。現在地は上にも周りにも広く、ケイブバットの狩りが得意な空間になっている。


それでも勝つのは私。進化して獲得した力で返り討ちにしてあげよう。私は右手で持つ短剣で左腕を少し切る。そこから出た血で5本の投げナイフを作り空中に浮かせる。今までいちいち手で投げていたが、【血流操作】のおかげで手を使わなくても投擲できるようになった。戦闘態勢が整え終わり、ケイブバットが現れるのを待つ。


キィキィというケイブバットの声がだんだん大きくなっていき、遂に私の前に姿を現した。獲物(わたし)を見つけたケイブバットは群れで一斉に襲ってくる。その時が死ぬ瞬間だとも思わずに。


「さようなら。」


【血流操作】によって打ち出された投げナイフは、私に向かってくるケイブバットの群れの中の5匹に突き刺さり、直後爆発した。結果として群れの8割を即死させた。


トレント戦で同じことをした時よりも威力が高くなっている。【操血】がここまで強化されているとは思っていなかった。さすがは【操血】を扱うのに特化している吸血鬼と言われているだけはあるようだ。


そんなことを考えながら、生き残った数匹に短剣で斬りかかる。爆発に偶然生き残っただけで、全匹重症だった。そのため逃げることも戦うこともできず、簡単にとどめの一撃を入れることができた。


[ケイブバットを32匹討伐しました。レティアは経験値1088獲得しました。]

[レティアのLVが1から8になりました。]


想定していたよりLVが上がらなかった。きっと、ランクがFからD+になったことでレベルアップに必要な経験値が増えたのだろう。でもその分強くなったということだから、気にせずにゆっくりとレベルを上げていこう。


「鑑定」


鑑定を発動させて自分のステータスだけを確認する。

―――――――――――――――――――――――――――

LV:8/25

HP:203/203

MP:193/193

筋力:188

耐久:188

敏捷:188

魔力:198

―――――――――――――――――――――――――――


「………はぁ!?」


7レベル上がっただけなのに、ステータスが200近くまで上がっている。【魔王】の成長補正があったからか、レベルが1の時より大幅に上昇している。【魔王】の成長補正は強力だと理解していたが、さすがにここまで強力だとは思っていなかった。【魔王】を持っていることを秘匿するのが大事だね。所有しているのを絶対にバレないようにしようと心に刻み込んだ。


私はステータスを確認し終えると、ケイブバットの死体を収納にしまっていく。だいたいの死体は全身穴だらけで原型をほとんど保っていなかった。




「やること終わったし、洞窟から出ようか。」


大量の死体を収納にしまう作業を終わらすと、私が落ちてきた穴がある場所に戻る。光が少しづつ穴から入ってきていて、羽を出して【飛翔】を発動させる。空を飛び外に出ると、ちょうど日の出だった。洞窟内にいた時間はあまり長いとは感じなかったが、日が暮れて夜が明けるくらいの時間を洞窟で過ごしていたようだ。


まぁ進化したり、魔獣を殲滅したりといろいろやっていたからね。そのせいで時間が早く感じただと思う。睡眠は………進化の時しかしてないや。どのくらい寝ていたんだろう?


「正確な時間がわかる方法があればいいのに。」


愚痴を囁きつつ、私は森を歩き出した。


観覧ありがとうございます。

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