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商品

商会を始めるにあたって、課題が山ほどある。

先ず、資金。

アスフォード伯爵家にいた頃の貯金もあるが、それを足したって白金貨50枚にも届かない。

白金貨40枚ちょっとで、大量に作れるものを販売するしかない。

次に、従業員だ。

これは、屋敷と店の位置が近いので、使用人を使ってもいいが屋敷にいる使用人の仕事が増えてしまう。

1番手っ取り早いのは奴隷を買うことだ。

この世界の奴隷には人権なんて無いが、やっぱり日本人として考えてしまう。

最後に店の名前だが、実はもう完成している。

従業員のことをマークさんに相談した所、やはり奴隷を買った方がいいらしい。

ということで今日の午後に奴隷商に行くことが決定した。


ーー奴隷商ーー


「お待ちしておりました。アスフォード子爵様。私はここのオーナーをしております、ルーフと申します」

「アレンです。今日はよろしくお願いしますね」

「もちろんでございます」

「じゃあ早速紹介してくれ」

「かしこまりました。どのような奴隷をお探しでしょうか?」

「計算が出来る者で、四肢を欠損している者も」

「お値段はどう致しましよう」

「そうだな。任せるよ」

「かしこまりました。連れてきます」

「頼んだよ」

少し時間が経ち、ルーフと奴隷4人がやってきた。

「お待たせ致しました。こちらは選りすぐりの優秀な奴隷でございます」

「ちょっと待ってくれ」

(『簡易鑑定』)


名前 ローナ

種族 エルフ

性別 女性

称号 奴隷


名前 ラーナ

種族 エルフ

性別 女性

称号 奴隷


名前 カイロ

種族 人間

性別 男性

称号 奴隷


名前 カール

種族 人間(吸血鬼)

性別 女性

称号 奴隷


「分かった。全員貰う。いくらだ?」

「全員ですか?白金貨7枚と銀貨3枚ですが、その思い切りがいいから、白金貨6枚でいいですよ」

「助かるよ。はい」

そうして俺は代金を支払った。

「カール、ちょっと来てくれ」

「かしこまりました」

と言い顔色の悪いカールは来た。

俺は手を切り、血を出した。

「これで足りるか?」

「はい」

少し驚いた顔をして血を飲み干した。

「有難う御座いました。隠蔽していたはずなんですが…」

「見破れたからね。でもよかったよ、うちの屋敷にも1人吸血鬼がいるんだよ」

「そうなのですね」

「アレン様、こちらを奴隷の首につけてください。これで契約完了です」

「ありがとうございます」

受け取った俺は、奴隷全員の首に輪っかをつけていく。

「契約が完了しましたよ。2人は姉妹になりますのでね」

「分かりました。有難う御座いました」


ーー屋敷ーー


「みんなの主になったアレンです。よろしく」

「「「「よろしくお願いします 」」」」

「早速だが、首輪を外します。『創造魔法 契約解除 』」

「良いのですか主」

「みんなには店の定員をしてもらおうと思う」

「店ですか…」

「どのような商品を取り扱うのですか?」

「それは見てもらった方が早いよ」


ーー倉庫ーー


倉庫と言っても一般的な民家よりも広い。

「これを売ろうと思っている」

と言って指さしたのは、日本でお馴染みのテーブルゲームと食器。

テーブルゲームはオセロ、チェス、将棋。

食器は、この世界では見ることの無い、透明のグラスやお皿。

「まだまだ増やす予定だ」

「主、このような物どこで手に入れたのですか?」

「俺が創った」

「つく…つ…た」

なにか意味のわからない言葉を発して硬直したカイロ。

まぁなんやかんやできた【アース(Earth)商会】


ーーアース(Earth)商会開店日ーー


昨日商品を王城に届けに行って説明したら、献上品以外に、200個ほどグラスを買ってくれた。

店を開店してから、3時間も掛からずに全ての品が、完売した。

有難う御座いました。

誤字脱字等のご指摘お願いします。

次回「学園」

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