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面接準備

「おっきてー!!!」

どこか甘ったるい可愛らしい声が小さな部屋に響き渡る。

僕はその声で目を覚ました。

その場で伸びをしながらあーっと口を大きく開けたあくびをしながらぼーっとしたあたまをはたらかせようとする。


見覚えのない天井が目の前にある。

ここはどこだ?いつもの俺の部屋ではない。

声の主は誰だ。

ぼーっとしている頭の中をいろんな疑問が回転している。

いつも起こしてくれる母の声にしては甲高く子供のような可愛らしい声。

てかかわいい声。


「早く起きないと遅刻するよっ!!」

そういいながら甘ったるい声の主は僕の上に飛びかかる。

「うっ!い、痛いな!人間のお腹に飛び乗ると痛いんだよ?!」僕はその声の主を見ながらいった。

「だって、オマエなかなか起きないんだもん!とりあえず!はやくしたくして!しごとしごと!」

僕から飛び降りて彼女は腰に手を当てて偉そうなポーズをとっている。

彼女をみてなのか、お腹にヒップドロップを決められたからかはわからないが僕は思い出した。

(あーそういえば、、、)

これが僕の人生で一番長く一番濃いストーリーの始まりだった。


キーンコーンカーンコーン

学校にチャイムが鳴り響く。

「では、くれぐれも怪我のないように!

夏休みといえどダラダラ怠けるんじゃないぞ。

課題も沢山出してやる!」


「えーー!!!」

「まじむりー!」


教室で先生の放った言葉に生徒達が文句を垂れる。


「うるせぇ!文句は認めない!では解散!」


黒髪ロングの女の先生はそう言い放ち教室からでていくと教室はいっきに騒がしくなった。


「ねえねえ!夏休みカラオケろうよ!!!」

「プールに海いくだろ!」

「ふふ、、、夏は決戦の日、、」


各々既にこれからくる休みに向けて予定を立てている。

そう、今日から僕の通っている高校は夏休みに入る。

僕の夢の詰まった高校2年生の夏休みの始まりである!

「とうこ!この夏休み一緒に旅行しない?」

短髪のぱっと見で運動ができるとわかる髪型をした男がこっちに近づいてくる。

一番仲良のいい友達と自分の中でおもってる翼がやってきた。

「とうこ、おれとおまえリョコウイク」

片言で話しかけてくる。

とうこって言うのは僕のことだ。

ん?もしかして主人公は僕っこの女の子かな?

って思ったあなたは不正解。


僕の名前は「山田冬五」やまだ とう''ご'' だ。

高校の入学式でたまたま席が近かったために仲良くなった翼に、

「冬五?なんかださい。お前に合わない。とうごとうご…とうこ!お前の名前こんどからとうこな!」


この会話がほぼ初対面である僕との会話である。


僕が代わりに謝っときます。

全国のとうごさんごめんなさい。


「旅行かぁ…。むりだ。金がない。アイハブノーマニー」

「ブじゃない。ヴだ、vu 。

リピートアフターミー。アイハヴ。」

「ハヴ」

「やればできんじゃん!君に教えることなどもうないさらばだ…」

そう言って教室から出ていってすぐに戻ってきた。


「ちげーよ!!これがやりたかったんじゃない!」

「初めに乗ってきたのおまえだろ!」

「そうだけども!とりあえず旅行!旅行!」

「金ない!」

「働け!クソニート!夏休みはながいんだ、だったら前半働いて後半旅行にいくぞ」


勝手に決められていく。

旅行に行くのはもう既に彼の中では決定事項のようだ。

別に旅行に行きたくない訳では無い。

むしろ翼となら旅行はすごく楽しいものになるだろう。

ただ本当に僕にはお金がなかった。

アイハ"ヴ"ノーマニーである。

バイトもしてないし、特に欲しいものなどない。


しかし、なんだかんだ言ってお金は減ってくものだ。

まあ、そんなこんなでお金は今はない。


「バイトねぇ。探してみるよ。」

「絶対見つけろよ!そして旅行だからな!」

何回も翼に念をおされた。

よほど俺がバイトしないとおもっているんだろう。


そんなやりとりをやったあと僕と翼は教室を出て家へ向かう。

家は別方向で学校を出たあとすぐに分かれ、各々家に帰った。


風呂などを済ませ僕は翼との会話を思い出した。

確かに旅行は行きたい。

ただバイトしてちまちま稼ぐ気は無い。

めんどくさすぎる。


横になりながらスマホで求人をさがす。

「なんか楽なのないものかねぇ」

そう思いながらぼーっとネットを泳いでいると、


「今だけ掲載!!日給なんと!なんと!5万!!!

今だけだよ!ほんとに!今だけ!」


そんなバイト募集サイトの広告が目に入った。

怪しすぎるだろ!っと

ひとりでツッコミを入れながらも

一日で五万手に入ったら旅行なんてすぐに行けるぞ?

というもうひとりの自分にながされ広告をタッチした。

そうすると、真っ白いページに普通の黒い文字で文書が書かれたページにとんだ。そこにはこう書いてあった。


仕事内容: 商品の運パン

日キュウ: 日本円で 5万円

このチャンスをお見逃しナク。


怪しい。

ひじょーにあやしい。

僕の怪しい度確かめ力がマックスをたたき出している。

サイトの下の方にさらに細かい詳細はこちら、というボタンをみつけた。

ワンクリック詐欺だろうか?

たぶんそうだろう。

いや、でも押したい。

そこにロマンを感じるのは僕が変なのだろうか。

ワンクリック詐欺なら無視しておけばいいと専門家の人も言っていた。

僕は怖いもの見たさと興味心に逆らえずそのボタンをタッチした。


その瞬間、バンっとブレーカーが落ちたように視界が真っ暗になる。

驚きのあまりスマホを落とした。

「え?え?!なに!?」

頭がついてこない。

ブレーカーが落ちたとしてもスマホの画面ははついているはず。

しかし、視界には何の光もない。


失明か…?

一瞬その考えが浮かんだが、よく目を凝らせば自分の手などは近づけることでかろうじて見える。

つまり真っ暗な自分の部屋ではない空間にとばされたようだ。

そんなファンタジー俺は信じてないし、頭がおかしいという自覚もない。


そんなことを頭の中でぐるぐるさせていると突如強烈な睡魔が僕を襲ってきた。


僕はその睡魔になすすべもなくねむってしまった。














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