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勇者の尻ぬぐい? やなこった!

作者: ナベノヂ
掲載日:2025/10/25

百合、

ほっこりする、

歴史まとめる気はない。

『国の歴史をまとめて、勇者の尻ぬぐいをしろ』

やなこった。


「ライトノベルみたいな作品がない…」

私は呟く。

城の、大きな、大きな図書室。

本がたくさんある。

しかし、ライトノベルみたいな、気楽に読める本がない。歴史の本がほとんど、だけどそんなのは読みたくない。あとは、難しい小説。

「インテリばっかかよ。ライトノベル作家みたいなものになりたいのに」

それが元の世界からの夢なのに。

「てか、寒っ。わー、雪降ってる」

異世界だから暖房器具はないし、私は魔法使えないし。

雪景色の異世界、それはいいんだけど。

「寒い…」

風邪引いたら王様を訴えよう。

どうしようかな、温かくなる方法、と探していると、


ガチャリ.

扉が開かれる。


そして、

「カフェオレをどうぞ」

コト.


「と言っても、カフェオレみたいなものだけど」

微笑まれる。

私(15歳)よりも2つ年上らしい、ふんわりとした雰囲気の女子。太いわけじゃないけど、なんかふんわりとしている。

「寒いからね、元の世界だったら暖房器具とかあるんだけど」

「同じこと考えていました」

「カフェオレ、カフェオレみたいなもので、少しでも暖まってもらったら、嬉しいな」

ウィンクをされる。

コミュ障の私と違うこの人、この異世界から一緒だけど、元の世界ではクラスのお姉さん的な存在だったのだろう。

このカフェオレみたいなものも、城のメイドからもらってきたのだろう、粉か豆かは、わからないけど。

「ほら、飲んで飲んで」

「ありがとうございます」


「お」

「お?」

「美味しい…」


味は、カフェオレみたいなもの。愛着のために、これからはこれをカフェオレと言おう。見た目もカフェオレみたいだし。カフェインやポリフェノールは知らない。

「よかった。お姉さん嬉しい」

「謎のお姉さんムーブ」

「本当にお姉さんだよ、いっそこの世界では私を実姉と思ってー」


…。


「ちょっと待っててください」

「?」


図書室から出る。

周りに人がいないか、びくびくしながら考える。

あれは、どこだったかな。


そう言えば、図書室でカフェオレみたいなものを飲んでいいのだろうか? 汚したら…。

ま、いっか。家でも読書しながら飲むとかしてたし。


それよりも、あの女子のアレだ。


…。


「お帰り」

「これ、これ使ってください」

「あら、私のコップ。私の部屋から取ってきてくれたの?」

「はい。

あと、部屋の鍵は閉めてください…!」

「取られて困るものはないしー?」

「まさか、寝るときも!?」

「え、まあ、うん」

「なんてことだっ」

「?」

危機管理がない!

ま、まあいっか、いっか。


「私だけってのも、申し訳ないので」

「ありがとう、優しいんだね」

笑顔で返される。


そして、

「あったかいわー」

「ヌクヌク」


読んでいただき、ありがとうございました。


異世界×百合×ほっこり。


いかがでしたでしょうか?

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