勇者の尻ぬぐい? やなこった!
百合、
ほっこりする、
歴史まとめる気はない。
『国の歴史をまとめて、勇者の尻ぬぐいをしろ』
やなこった。
「ライトノベルみたいな作品がない…」
私は呟く。
城の、大きな、大きな図書室。
本がたくさんある。
しかし、ライトノベルみたいな、気楽に読める本がない。歴史の本がほとんど、だけどそんなのは読みたくない。あとは、難しい小説。
「インテリばっかかよ。ライトノベル作家みたいなものになりたいのに」
それが元の世界からの夢なのに。
「てか、寒っ。わー、雪降ってる」
異世界だから暖房器具はないし、私は魔法使えないし。
雪景色の異世界、それはいいんだけど。
「寒い…」
風邪引いたら王様を訴えよう。
どうしようかな、温かくなる方法、と探していると、
ガチャリ.
扉が開かれる。
そして、
「カフェオレをどうぞ」
コト.
「と言っても、カフェオレみたいなものだけど」
微笑まれる。
私(15歳)よりも2つ年上らしい、ふんわりとした雰囲気の女子。太いわけじゃないけど、なんかふんわりとしている。
「寒いからね、元の世界だったら暖房器具とかあるんだけど」
「同じこと考えていました」
「カフェオレ、カフェオレみたいなもので、少しでも暖まってもらったら、嬉しいな」
ウィンクをされる。
コミュ障の私と違うこの人、この異世界から一緒だけど、元の世界ではクラスのお姉さん的な存在だったのだろう。
このカフェオレみたいなものも、城のメイドからもらってきたのだろう、粉か豆かは、わからないけど。
「ほら、飲んで飲んで」
「ありがとうございます」
「お」
「お?」
「美味しい…」
味は、カフェオレみたいなもの。愛着のために、これからはこれをカフェオレと言おう。見た目もカフェオレみたいだし。カフェインやポリフェノールは知らない。
「よかった。お姉さん嬉しい」
「謎のお姉さんムーブ」
「本当にお姉さんだよ、いっそこの世界では私を実姉と思ってー」
…。
「ちょっと待っててください」
「?」
図書室から出る。
周りに人がいないか、びくびくしながら考える。
あれは、どこだったかな。
そう言えば、図書室でカフェオレみたいなものを飲んでいいのだろうか? 汚したら…。
ま、いっか。家でも読書しながら飲むとかしてたし。
それよりも、あの女子のアレだ。
…。
「お帰り」
「これ、これ使ってください」
「あら、私のコップ。私の部屋から取ってきてくれたの?」
「はい。
あと、部屋の鍵は閉めてください…!」
「取られて困るものはないしー?」
「まさか、寝るときも!?」
「え、まあ、うん」
「なんてことだっ」
「?」
危機管理がない!
ま、まあいっか、いっか。
「私だけってのも、申し訳ないので」
「ありがとう、優しいんだね」
笑顔で返される。
そして、
「あったかいわー」
「ヌクヌク」
読んでいただき、ありがとうございました。
異世界×百合×ほっこり。
いかがでしたでしょうか?




