心に灯る日とか。
今日は珍しく風が吹いている。正直10年に一回ぐらいしか吹かないのに。
この地域にはこういう伝承がある。
「風吹く日の夜、置いてきたものが返ってくるだろう」
正直どういう意味かはさっぱりだ。でも、今日の夜何か起こるのだろうか。
夜になり夜空を見上げてみた。今日は空一面に星がいつもより光って見える。地面にも目をやると、花などの植物も神々しく美しく夜空に照らされている。
「綺麗だね」そう虚空に呟いたとき風が吹いた。花々が散っていったがその光景ですら美しく見える。
「???」そう思った。この光景は数年前、北海道付近で見た光景とそっくりであったからだ。
当時私は何を思っていたのだろうか。