日だまりの場所
日だまりの場所へ
少し歩いただけなのに
吐いた息が重かったのは
いまの気持ちに比例しているから
前に来たときは
こんなふうじゃなかったよね
予感が現実になること
なんとなく
あのときのわたしは
勘が鋭かったからかな
友達のフリをして
あなたの気持ちに近づこうとした
バレたら
すごく怒られてしまうのにね
まずはひとつ試してみて
それでダメなら
あきらめよう
疲れてしまうから・・
わたしが恋をするたびに
そう考えていたけれど
いつのまにか、
そんな思いも遠くの方へ
いまは
自分が求めていた、
落ち着く場所に来ている
日だまりの場所へと
ベンチに腰掛けてみる
当然、暖かいと思っていたけど
意外と風が舞っていて
冷たいと感じるときもあるんだね
見た目とは違うんだ
こんなこともあるんだ
確かめてみないと分からないこと
確かめて、はじめて気づくこと
いまのわたしには
それが必要なのかな