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スピリット  作者: 猿飛
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影武者11-5

「テス!テスは居るか!?」

第二駐屯地に着くないなやマークは叫んだ。いたる方向にテスの名前を叫んだがそれらしい姿は見つからない。

準備を進める兵士も一緒にテスの所在を探した。

「テス!テース!」

「あれ?大将!?なんでここに?」

食料が入った木箱の影からテスが飛び出した。

「やっとか…それよりフォールはどうした?」

「こっちこそ聞きたいですよ。肝心な時にいないんだから。大将、何も聞いてないんですか?」

「聞いてない。と言うか今日日起きた話じゃないんだろ?報告すべきはお前だろうに」

「そーんなこと言ったって記念祭の準備に追われる中で急に戦闘配備でしっちゃかめっちゃか、てんやわんやのすったもんだでてんてこまいですよ」

「お、おう。大変だったのは伝わったぞ。とにもかくにも今は襲撃に備えないとな。何か情報はあるか」

「今のところトラブルはないっすね。武器、食料、医療用具、必要そうなものは準備出来てます。戦況はどうなんですか?」

対応力に関してテスは随一の能力を持っている。あらゆる状況に対して即座に判断が出来る。良し悪しはさておきそのスピード感は信頼出来る。

「北側は睨み合ってるな。南側は海軍が出港したと聞いた。ヒュース副将がいれば心配ないだろうが、スマツ達が戻らないというのが気がかりだ。もしかすると海上戦になっているやも知れない」

「俺らは一旦待機っすかね。フォールさん、本当にどこ行っちゃったんすか」

マークは一抹の不安を感じていた。フォールには優柔不断さはあるが、考え抜いた末に最善の策を講じる。テスとは真反対の正確が故にこの第二駐屯地はその二人に任せられていた。何が起きようとしているのか。

「テスはいつでも出陣及び軍資の運搬が出来るように準備しておいてくれ。フォールはこっちで探す。駐屯兵はフォールの不在に不安を感じているはずだ。上手くコントロールしてくれ」

「イエッサー。任してください」

マークはフォールを探しに向かった。駐屯地内にいれば何かしら報告が入ってもいいと思うが、どこかに向かう必要があったのだろうか。それとも…

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