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スピリット  作者: 猿飛
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前哨戦10-7

「大将。何も動きがありませんね。どうしますか」

九番隊隊長のタックはマークに尋ねた。九番隊はマークと共にバス北東の名も無い岬へ布陣していた。こちらへ向かってくる船は今のところない。

「そうだな。北側から来た船団が散開して東西に広がる可能性を考えたが、未だに動いてこない。ただの牽制なのか、それともこちらが攻めるのを待っているのか」

「た、たとえこちら側に来たとしても上陸するのは東の港くらいですよね。あそこはもうロサリオの十番隊が抑えてます」

「そうだ。そこからの上陸は九割ないと思う。西側はどうだろうか。南側は、スマツ達はもう港に着いただろうか」

爽やかな風が草原を撫でるように吹いた後、微かに何かが聞こえた。

「タック。今何か聞こえたぞ」

「え、え?何が聞こえたんですか?」

爆発音の様な低い唸りが聞こえた気がする。どこだ。北ではなさそうだ。となるとあり得るのは南側か?


「大将ー!マーク大将!」

マークの名を呼ぶは一番隊大佐のメリルだった。

「おお。メリル。思いのほか早かったな。道中何もなかったか?」

「こちらは何も。出立直前に伝令がありました。南側海上で戦闘です」

「…やはりそこからか。スマツ達はどうだ?」

「スマツ隊長らの情報は入っておりません。情報が無いということは恐らく帰国されていないかと」

「そうか…戦闘となると彼等が狙われているだろう。何とか保ってくれればいいんだが」

「海軍のヒュース副将が出動準備を進めているとの報告は受けております。無敗の南基地が出ればご心配はないかと」

マークは少しだけ嫌な予感が過った。メリルに問う。

「他の布陣はどうだ。第二駐屯地は?」

「ガレオン隊長が直々に伝令に向かわれた様です。ただフォール隊長の所在が数日分からないそうで…」

「フォールが?未だに分からないのか」

「はい。テス隊長が現状取りまとめているようです。三番隊の隊員も数人おられないとかで。大将は何もご存知でないのですか」

「初耳だ。テスめ…肝心な時の報告がないんだ奴は。分かった。ひとまずここの岬はタックとメリルに預ける。動きがあれば東の港、十番隊と合流してくれ。私は第二駐屯地へ向かう」

「承知しました。お気をつけて」


フォールが居ない…それだけで西側の防衛が途端に薄くなる。テスだけでは補いきれない。ガレオンはもう王城に戻ったのだろうか。南側で開戦しているとなると寄り道をする時間はなさそうだ。

マークは馬を飛ばして第二駐屯地へ向かった。

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