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スピリット  作者: 猿飛
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夜明け9-4

「おぉ。ここはなんだ。アジトか?これは何の地図だ?あの石板はなんだ?何と書いてある?読めるのか?お!この本はだいぶ古そうだな。いつの時代の物だ?」

「これは"レノ"が集めた物だ。全部だ。俺の物はない」

ニヤついた顔の"レノ"がとてつもない好奇心に満ち溢れているのがわかった。

「僕は"レノ"の友達だ」

ノヴァは暗に(君は誰なんだ)と問いかけた。

「その"レノ"って奴はとても良い友人を持っているんだな」

笑顔で品々を見ながら発した言葉には何処となく憂いを感じた。

「そうかな。そう言ってもらえるとうれしいよ。君は何処から来たんだ?」

「何だ。君は僕が誰か知らないのか。先程から何度も"レノ"と呼ぶのはその為か。私は次期マルベス国王だと言うのに」ーーー


部屋の扉を開けると城内は騒然としていた。

「スティル兄さん。一体何があったの?」

呼びかけにスティルはびくついた。一番厄介な問いかけだったからだ。

「あ、あぁ。レノか。いやな。それが…そう!父上の大事な"愛猫"が逃げ出してしまったんだ。皆で探しているんだが…」

「へぇ。そっか。何だか大変な騒ぎだね。もう夜中だってのに」

「そ、そうなんだ。現状で父上の唯一の拠り所だもんでこれは一大事なんだぞ。探す気が無いなら部屋に戻ってなさい」

そう言ったものの、レノの目は冷たく、どこか遠くを見据えるように感じた。

「わかった。部屋に居るよ。せっかく新しいワクワクを見つけたのに…明日におあずけか」

肩を落としながら部屋に戻るレノをスティルは見届け安堵した。

「ふぅ…しかし何故この大事な時にこんな事が起こるんだ…おい!まだそう遠くには行ってないはずだ!確実に夜明けまでに連れ戻せ!」ーーー


「すまない。俺もそんなに記憶力が良い方じゃないんだ。改めて俺はノヴァって言うんだ。名前は?」

「私の名前は[ヴィーノ]だ。よく覚えておけ。父上亡き後、この国を統べる者の名だ」

見た目はレノだがやはり別人のようだ。ここまではっきりと次期国王と名乗る辺り嘘を言っているとは思えない。と、なるとレノは?彼は何なんだ。

「ヴィーノか。しっかりと脳に刻んだよ。次期国王ってことは今からでも恭しくした方がいいかな」

「気にするな。次期と言うだけで今は国王ではない。いずれは畏まった方が身のためだがな。それによそよそしい態度はもううんざりしている。久々の外界に浸らせてくれ」

これは何か裏がありそうだ。レノ…俺に何か隠しているのか?それとも仕組まれた事なのか?君は今、何処で何をしている…

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